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2008冬北海道旅行記
【3月10日(月)】

カーテンを開けたまま寝ているので、朝は自然と目が覚める。外を見ると、空は薄曇り。天気予報はよかったので、そのうち、晴れるのだろうか。まぁ、今日は、もう、帰るので、どうでもいいけど。

朝ご飯を食べている最中、ジャムを食べて、うん?と思った。ベリーの味だけど小さな粒々がないのでイチゴではない。聞いてみると、ルバーブとのこと。おー、やっぱり、そうか。ルバーブは北欧でメジャーな食材で、ジャムやお菓子に使われる。以前、どこかで食べたことがあって、その後、北欧と気候が似ている北海道ならばあるかなと思い、来る度にそれとなく探していたのだ。
で、詳しく聞いてみると、こちらでは、栗山町の農園からルバーブを仕入れて、ジャムを作っているとのこと。購入単位は5Kgなので、ちょっと、家では買えないかなぁと思いつつも、詳細をメモさせて頂く。あと、夕べ教えてもらった今日行く予定の釧路のフレンチと東京のおいしい店の情報も。それにしても、ルバーブのジャムを出しているなんて、グルメだよなぁ。

その後、駅まで車で送って頂いて、8時半頃の釧路行きの電車に乗った。

摩周駅近くの釧路川
摩周駅近くの釧路川。電車が来るまでの時間でパシャリ
車内は、程々に混んでいて、一昨日と同じく、観光客と地元の人が半分づつくらい。乗って、いきなり、横長の座席に、ばあさんが横になって寝ているのには、ちょっと、びっくりさせられた。で、結局、窓側に地元らしきおじさんが座っている横に席を取る。空は相変わらず薄曇り。本を読んだり、外を眺めたりして時間を過ごす。
途中の標茶駅では、結構な人が乗ってきて、車内は、ほぼ、満席という感じ。

そろそろ、釧路湿原かなと思っていると、隣のおじさんが、この駅にはツルがいると教えてくれた。茅沼駅なのだが、住み着いてしまっているとのこと。確かに、ホームの反対側の畑だか空地に何羽かのタンチョウがいる。なんとも、優雅だ。

その後も、また、隣のおじさんがいろいろと教えてくれる。川湯の人らしい。正直、あまり、新鮮な情報はなかったけど、人柄のよさそうな人だったので、うんうんと話を聞いた。
今回は、今年は雪が少ないという話を何度か聞いたが、湿原にも雪はない。曇り空を背景に、背の低い草の明るい枯色、その先には林の茶色、そして、時々、沼が凍った緑がかった白色が車窓を流れていく。暗色系だけど、色のコントラストが印象的。

細岡駅では、すれ違いのため、少し、停車するので、ホームに出る。自分のような人が何人かいた。といっても、特にやることはない。いい被写体があるわけでもない。が、写真を何枚か撮る。そして、今のうちに、新鮮な空気をたくさん吸っておく。これから、都市部に入っていくからね。

電車が走り出して、途中、釧路川が見えた。所々、釣りをしている人がいる。予定では、今回は、カヌーでこの辺りを下りたいと思っていたんだよなぁ。
まだ、免許証を持ってきていた場合と比べる自分がいる...

細岡駅からの釧路湿原
細岡駅からの釧路湿原

釧路駅には、10時過ぎに到着。釧路市内も雪がほとんどない。先に、空港行きのバスの時間を確認する。17時過ぎの便なので、3時過ぎのバスで余裕だ。駅のコインロッカーに荷物を入れて、宿のご主人オススメの「ガストーラ」に向かう。釧路の地物を使った料理を出すらしい。といっても、まだ早いので、散歩を兼ねてのんびりだ。

地下道を歩いて、釧路駅の下を潜り、北側に出る。こちら側に来るのは初めてだけど、やっぱり、南側に比べると、地味。特に、寄りたいところはないので、淡々と歩く。その後も、特に、目を惹くものはなく、レストランまで遠くない辺りまで来てしまった。
まだ早いのでどうしようかと思っていると古本屋を発見。店に入り、記念に何か買おうかと思い本を眺める。で、片岡義男の「長距離ライダーの憂鬱」を発見。以前、読みたくて、ネットで手に入れたんだよな。でも、あんまり面白いとは思わなかった。送料と合わせて\7,800くらい払ったのかなと思って本を裏返すと、値段は\70...。悔しいので、一瞬、買ってしまおうかと考える。まぁ、でも、2冊あっても意味ないか。
月曜日の午前中なのに、時々、客が入ってくる。そんなものかなと思いつつ古本を眺めていると、大きな店ではないけど、いい時間になった。で、結局、椎名誠の「風景進化論」を買って店を出る。

ここからレストランまでは、10分程の筈。11:30開店なので、ちょうどいい時間だ。
この辺りは住宅街で、本当に、こんな所に店があるのかと思っていると、しゃれた外装の店を発見。近づいて、中を見ると、開店したばかりなのに、もう、客がいる。
で、扉を開けて、1人の旨を伝える。と、今日は一杯というような返事。
えー、うっそー。
ったく、今回はついてない。というか、月曜日のランチがなんで一杯なんだ?釧路の連中はヒマなのか?などと心の中で悪態のひとつもつきながら店を出るのであった...

うーむ、どうしよう。「むい」によると近くにオススメのイタリアンもあるようなので、店の前を通ってみるが、やっているかどうかよく分からん。せっかくなので、地元の魚介が食べたいのもある。近くに、大きな病院があるので、ロビーで考えることにする。
イスに座って、むいをもう一度見ると、釧路にはなごやか亭といういい回転寿司があるらしい。携帯で調べると、釧路市内に何軒かあって、どうも、近くにもあるようだ。でも、方角がよく分からない。が、病院なので、外にはタクシーが並んでいる。回転寿司にタクシーで行くというのもどうかと思うが、仕方がない、タクシーに連れて行ってもらおう。で、車に乗り込み、運転手に店の名前を言うと、一発で分かってくれた。有名な店なのかな。

結局、店までは意外に近くて、これならば、歩けたかなと思いつつ、タクシーを降りて、店に入る。平日のせいか、店内は空いている。早速、生ビールをたのみ、何を食べるか吟味する。結局、地のものを優先して、サクラマス、ホッキ、イカ、ウニ、シャコ、ニシン、ホッキのヒモ、ツブ、タラバ、ボタンエビ、昆布ソーメンを食べました。味はもちろん大満足で、回転寿司でこれを出されたら、普通の寿司屋は厳しいだろうなぁなどと思ってしまった。

なごやか亭 新川店
なごやか亭 新川店

店を出て、のんびり、駅に向かって歩く。空はすっきりしないが、日が射している。春の午後のポカポカ陽気。辺りはありふれた街並みで、道路にはトラックも多い。今の時期は緑もなくて殺風景だけど、エトランジェ感覚が心地いい。

駅の近くに来ると、豊文堂という古本屋を発見。中に入ってみると、こちらはさっきの古本屋と打って変わって、非常にアカデミック。北海道ローカルな書籍も多い。バスの時間まで、まだ、2時間程ある。他に特に宛てもないので、じっくりと本を眺める。で、「ゲンダーヌ ある北方少数民族のドラマ」を発見。司馬遼太郎の「街道をゆく 38 オホーツク街道」で引用されていた本だ。ゲンダーヌとは人名で、網走の北方少数民族資料館のジャッカ・ドフニの初代館長。北方民族ウィルタの人で、その出生のために、いろいろと苦労をしたらしい。で、中をパラパラ眺めると、興味はあるけど、全部読むかは微妙な感じ。まぁ、でも、これも、何かの縁かなと思い、買うことにする。
さっきから、店の人が、常連と思しきおじさんと話をしている。世間話だけど、釧路に流氷が来ていて今日見てきたというような会話が聞こえた。5年振りくらいではないか、でも来過ぎると昆布によくないみたいなことも言っている。おー、そうか、ならば、自分も見てみるか。幣舞橋から見えるかな。あそこなら、観光施設のMOOからバスも出ているし、ちょうどいい。というわけで、古本のお金を払い、駅の反対側に戻って来て、コインロッカーから荷物を出し、幣舞橋方面に歩き出す。

駅のこちら側は、ビルも多くていろいろな店があるのだが、人は少なく閑散としている。陽気はいいけど、まだ春というには早くて、なんだか、さびしい感じ。
おっ、さっきの古本屋と同じ名前の店がある。支店かな。こちらの方が明るい雰囲気でよかったか。
あと、見知らぬホテルが増えた気がするな。

さて、幣舞橋に到着。で、海の方向を眺めると...、水面が見えるだけ。そうか、流氷は、こんな奥までは、入ってこないのか。まぁ、仕方がない。

残り時間は、MOOのコインロッカーに荷物を預け、辺りをぶらぶらして、バスに乗り込む。

MOOの前の釧路川河口 ポカポカ陽気になりました
MOOの前の釧路川河口。流氷なんてどこにもない ポカポカ陽気になりました

空港では、新得農場のカマンベールチーズと自分用にサッポロ・クラシック6本セットをおみやげに買って、レストランで、生ビール。あと、じゃがバターも。北海道では、じゃがバターを塩辛と一緒に食べるんだよね。で、函館の居酒屋で食べたのを思い出して、たのんだけど、塩辛がちょっとしか付いてなかった...
近くの席には、じいさん・ばあさんと孫の4人組が座っている。会話が聞こえるが、母親を迎えに来たらしい。そのうち、飛行機が着陸して、建物に近づいてくると、下の方の女の子が飛行機に手を振っている。小学校低学年くらいかな。かわいいねぇ。

あー、それにしても、免許証を忘れたのは痛かった。結局、まぁまぁ、いい旅行だったけど、つい、車がある場合と比べてしまった。
今回は、野付半島から、流氷の先の国後島を見たかった。が、次回の宿題だな。でも、次回、野付まで流氷が来るのはいつになるのかなぁ。あと、藻琴山もスノーシューで歩きたかった。

ロビーから飛行機に乗る途中、きれいな夕陽が見えた。釧路湿原の夕陽はいいらしいので、一度、見てみたい。

帰りの飛行機は空いていて、窓側に座った。で、飛び立つと、うまい具合に、自分の席が西側に向いていて、夕陽が見える。飛行機から眺める夕陽というのもなかなかいい。

飛行機の中からの夕陽
ここまではよかった...

が、飛行機が高度を上げていくと、ちょうど、太陽が翼で隠れてしまった。雲に映る美しい黄金色の光は見えるんだけど、周辺部だけ。肝心の中心部分が見えない。後ろの方からは、「地球ってすごいね」みたいな声が聞こえる。
くー、ったく、最後の最後まで...

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