ホーム > 旅行記 > 2007冬北海道旅行記

2007冬北海道旅行記
【3月4(日),5日(月)】

朝起きると同室の人がいない。一人で、相克の森を読んで、朝ご飯までの時間を過ごす。疲れると、窓から冬の北海道を眺めたりして、ゆっくりと、時間が流れる。
で、朝ご飯の時に、同室の人に聞くと、写真を撮りに行っているのかと思っていたら、和琴半島の露天風呂に行ってきたとのこと。和琴キャンプ場には何度か泊まったことはあるけど、何故か、入ったことがないので、行ってみよう。

今朝は曇り。今日は、釧路のビジネスホテルを予約しているので、根室経由で釧路を目指す予定だ。

まづは、和琴半島の露天風呂に行くと、先客が一人いた。脱衣所で洋服を脱ぐと、ひえ〜、寒い〜。裸足の地面も冷たいので、爪先立ちで急いで風呂まで歩く。が、お湯に浸かれば、極楽、極楽。ねっとりとした濃厚なお湯が気持ちいい。
先客の方と話をすると、北見在住の方で、ここには、よく来ているらしい。車中泊が多いとのことなので、今日も泊まりですかと聞くと、「今日は違う。生活があるからね」というような答え。そうですよねぇと、しみじみ頷くのであった。
何回か出たり入ったりしていると、おじいさんと孫と思われる2人連れが入ってきた。先ほどのおじさんとの会話を聞いていると、釧路の方のようだ。さて、そろそろ出るか。

和琴温泉
和琴温泉

洋服を着た後、周辺を少しぶらぶらする。改めて考えると、この辺りをゆっくり歩いたことがない。夏は、人が多過ぎるんだよな。
ミンミンゼミの発生地とある看板が立っている。北海道には少ないミンミンゼミが、この辺りには多く棲んでいるらしい。へー。
凍った湖面の上には、白鳥がじっと座っている。寒くはないのだろうかなどと、くだらないことを考える。見上げると、空はどんより。が、改めて、広大な景観だなと思う。北海道は曇り空でも、景色が狭くならない。
さて、名残惜しいけど、出発するとしよう。寒風が沁みてきた。

和琴半島の面白い形の氷 和琴半島の白鳥
面白い氷の形 寒くはないのか

時間は、もう、10時過ぎ。温泉が気持ちよくて、予定以上にのんびりしてしまった。
屈斜路湖の湖岸を走り、国道391号線に入る。摩周湖に寄ろうと思ってだ。が、北側から摩周湖へ向かう道は通行止めになっていた。4年前は、走れたんだけどなぁ。ということは、この時期は、摩周湖に行こうとすると、南側から入って同じ道を戻ってくるのか。うーん、それも、なんだかなぁ。まっ、今回は、パスしよう。
国道243号線に入り、根室へ向かう。
時間的に、根室まで行けるかなと思いながらも、途中、多和平に向かう。冬の景色を眺めてみたい。
だんだん、天気がよくなり、青空が覗いてきた。
展望台は、予想通り、誰もいなかった。が、踏跡のある雪の道を展望台に向かう。
登ると、確かに、多和平の景色が広がっていた。でも、やっぱり、緑溢れる夏の方がいいな。草木の枯色と雪の白色の景色は、ちょっと単調だ。
ここも風が冷たく、目がしょぼしょぼするので、早々に退散。

多和平からの眺め
多和平からの眺め

今日も、路面に雪はなく、順調に進み、別海まで来た。が、時間はもう12時。今日は、6時に釧路で車を返さないといけない。このまま、根室経由で釧路に行くには、ちょっと、時間がなさそうな気がする。釧路名物のエスカロップの店を調べてきたんだけど、うーん、諦めるかな。ならば、この辺りで昼ご飯をと思っていると、ポークチャップという食べ物を思い出した。
以前、大泉洋の好物を当てるというテレビ番組をたまたま見ていて、このポークチャップが候補のひとつとして出ていた。その時、別海の店の名物と説明があって、ゴールデンタイムの番組だったのだが、そんな時間帯の番組で別海という名前を聞いたのが新鮮で憶えていたのだ。が、店の名前は憶えていないし、勿論、場所も分からない。多分、別海の中心街なのではと考えて、その辺りをうろうろ走ってみるが、見当たらない。
どこかでPCが使えないかなと思い、図書館に向かう。別海の図書館の場所は、因縁の加賀家文書館のお陰で憶えている。隣にあるのだ。ちなみに、今日は日曜日なので、文書館は今日も休みの筈だ。で、駐車場に車を停めて、文書館に寄ると、やっぱり、休みでした...

図書館に入ると、中は、思ったより広い。入ってすぐのところに、酪農関係の専門書が並んでいる。場所柄、そういうもんなんだねぇ。他にどんな種類の本が多いのか眺めていると、郷土史のコーナーが充実している。なんとなく、本棚を眺めていると、背表紙に、秋田屋伝蔵とある本を見つけた。「幻氷の岬 アイヌ語通辞・秋田屋伝蔵」という本で、手に取って中をパラパラ見ると、加賀家伝蔵の伝記らしい。前から、この人の人となりには興味があったので、読んでみたい。が、ここで借りるわけにもいかないので、タイトルと出版社を憶えておく。家に帰ったら手に入るかどうか調べてみよう。他には、加賀家文書の一部と思われるものの現代語訳もあった。が、そちらは、日記というか備忘録というか、かなり細かい内容のようで、さすがに、そこまで読みたいとは思わなかった。
当初の目的のPCに関しては、自由に使えるものはなかったようだけど、予想外に、楽しかった。蔵書の数も結構多そうで、人も多く、なかなか、いい図書館でした。得した気分。

さて、肝心のポークチャップはどうしようか。そろそろ、ガソリンを入れないといけないので、ついでにスタンドで聞いてみよう。
で、店員に尋ねると、すぐに分かった。ロマンという名前の店で、243号線を根室方向に向かった街外れ辺りにあるらしい。なんだ、予定通り、根室に向かっていればあったのか。
少し走ると、右側に、無事、店を発見。中に入ると、結構、人がいる。家族連れが多いが、日曜日なので外食でもという感じだろうか。メニューを見ると、ありました、ポークチャップが。でも、肉の量が700g...。そんな食えんと思っていると、400gの量のミニがあるので、そちらをオーダー。店員がご飯を付けるかどうか聞いてきたが、無理そうなので、肉だけにする。
で、意外と早く、来ました、来ました。鉄板の上に分厚い豚肉が載っており、その上にケチャップ系のソースがかかっている。一口食べてみると、ケチャップの酸味と甘みが肉とマッチしていて、おいしい。ちょっと懐かしいようなシンプルな感じで、近所にこの店があったら時々来たくなるような、クセになる味だ。肉は、脂っこくなく、赤身をしっかり焼いているので、いくらでも食べられそう。これなら、ミニでなくてもいけたかなと思いつつ、あっという間に食べてしまった。うん、これは、うまかったです。

ポークチャップ
ポークチャップ。ケチャップの酸味が癖になる

さて、時間は1時過ぎ。これからどうしよう。真っ直ぐ、釧路に行くには、少し時間がある。で、ツーリングマップルを見ていて、走古丹という自分で書き込んだ地名を発見。風蓮湖の回りは、あまり、行ったことがないのだが、以前から、なんとなく、地名が気になっていたところだ。行ってみよう。
国道244号線から、走古丹への道道に入る。この先に人が住んでいるのかも分からないので、ちょっと不安に思いつつ走っていると、シカを見掛けることが多い。まぁ、ウトロで散々見たから、もう、なんとも思わないけど。
しばらくすると、意外と大きな漁村に入った。建っている家も新しく大きなものが多い。経済的には潤っているような印象だ。天気もよく、明るい雰囲気。不安に思っていたのが、バカみたい。
海の近くで車を停めてぶらぶらする。漁港の中は、真っ白に凍っている。氷の上には、雪が積もっているようだが、これが、太陽の光を反射して眩しい。が、よく、見ると、キタキツネだろうか動物の足跡がついていた。
漁港の向こうには大きな風蓮湖が広がっている。なかなか、雄大な景色。へー、こんな所があったんだ。知らなかった。ちょっと、得した気分。といっても、特別することもないので、少し散歩をしてから、車に乗り込み、引き返す。
走古丹の漁村は、風蓮湖を北西から囲う岬の中頃にある。来る途中、岬の先へ向かっていそうな道路があったのだが、ツーリングマップルには、先端まで行けるとある。海際の道で、ダートなのだが、入ってみよう。
が、少しのところで砂がフカフカになってきた。荒涼として、なかなか、いい雰囲気なのだが、こんな所でスタックしたら凍死しそうなので、引き返すことに。いずれにしろ、先の方にはゲートがあるので、行けないようだ。

走古丹の漁港 岬の先端へ向かうダート
走古丹の漁港 岬の先端へ向かうダート。左がオホーツク海、右が風蓮湖

国道に戻ってからは、厚床で国道44号線に出る。ここから、北太平洋シーサイドラインに向かいたいところだが、時間がなさそうなので、浜中まで国道で行き、そこから先の海岸線沿いを走ることに。
北太平洋シーサイドラインに入り、霧多布の辺りに来ると、茶色の断崖がそそり立つ厳しい景色が見えるようになる。途中、琵琶瀬展望台で霧多布湿原の写真を撮って先に進む。雲が厚くなってきた。道路にはシャーベット状の雪が結構残っている。対向車も少なく寂しいので、厚岸まで、そそくさと走り抜ける。
厚岸では、道の駅で休憩。当然、生牡蠣があったけど、酒を飲むわけにもいかないので、パス。やっぱり、牡蠣には酒がないとね。で、その代わりというわけではないけど、牡蠣の燻製をおみやげに購入。田崎真也推薦とあったので買ったが、家に帰って食べてみると、確かに、ワインにぴったり。おいしかったです。

霧多布湿原 北太平洋シーサイドラインからの眺め
霧多布湿原 浜中〜厚岸間の北太平洋シーサイドラインからの眺め。断崖に鈍色の海が白く砕ける

国道44号線に戻り、釧路に向かう。このまま、真っ直ぐ行くと5時前には釧路に着けそうだが、ギリギリまで走っていたい。釧路湿原の夕陽がきれいという話を聞いたことがあるが、そこまでの時間は無さそう。まぁ、天気もイマイチだしね。で、しばらく走った後、また、海岸沿いの道道に入る。ここは、初めて走る道路。途中、仙鳳趾という漁村を通る。オイスターバーで時々見掛ける地名だけど、こんな所にあったんだな。
セキネップという辺りで、雲の合間に夕陽が顔を出したので、写真を撮るために車を停める。車の外に出ると、波の音が響き、寒々しい太平洋が波を散らしている。風が冷たい。道路には車も通らない。うら寂しい限り。
辺りには、何故か、甘い香りが漂っている。見回しても、花などあるわけもなく、笹くらいしかない。まさか、笹の匂いなんてことはないと思うけど、不思議だ。
夕陽の方は、厚い雲の間からオレンジ色の光を少しの覗かせているだけ。それでも、感傷的になるには十分。はー、今回の旅行も、そろそろ、終わりだなぁ。

セキネップ近辺からの夕陽
セキネップ近辺からの夕陽

さっきから気になるものがあって、そろそろかなと思いながら走っている。と、あった、あった。キトウシ野営場だ。前から泊まりたいと思っていたキャンプ場なので、見てみたかった。勿論、今は、雪で埋もれているけど、キトウシ野営場入口とある標識だけは見える。車から出て、なんとなく辺りを眺める。が、その一方で、何故か、風呂と買出しは釧路市内か厚岸のどちらかだななどと段取りを考えているのであった。

雪に埋もれるキトウシ野営場
雪に埋もれるキトウシ野営場

その後、昆布森という漁村を通ったが、ここも牡蠣の有名な産地だね。
そのまま、道道を進むと釧路市街が見えてきた。この辺りは高台になっているので、市街が一望できる。もう、薄暗くなってきた。トワイライトの夜景がきれいだ。

釧路駅前で車を返す頃は真っ暗になっていた。ビジネスホテルにチェックイン後は、さて、街に繰り出そう。が、今日は日曜日。事前に調べた範囲では、よさそうな店は、全部、休みなんだよな。「鱒や」のご主人も、日曜日はちょっと...というようなことを言っていた。でも、まぁ、開いている店もあるでしょ。
が、飲み屋街は、予想以上に閑散としていた。ほとんど開いている店がないじゃないか...。ぐるぐる、何度、回っても、同じ。開いている店もあるんだけど、そそられるところがない。仕方がないので、いかにも観光客向けという感じが気に入らないのだが、事前に調べてきた店で唯一開いていた八千代本店という寿司屋に入る。

店の中は空いている。カウンターに座って、まづは、ビールを飲んで、適当に、つまみをお願いする。勿論、ビールの後は、日本酒。釧路の地酒の福司をのむ。この季節は、搾りたてが、フレッシュでいいねぇ。つまみはどれもおいしくて、特に、メフンなんて、さすが鮭の本場だけあって、鶏のレバーみたいにでかかった。酒が進んでしまう。で、根室の地酒ものんだけど、福司の方が、味がしっかりしていて自分好みだな。
最後に寿司をにぎってもらって、マスノスケ、メヌキ、シメサバ、タコ、ハッカクを食べました。
いい加減お腹一杯になったので会計をしてもらう。で、驚いた。安いのだ。自分が想像していた金額の三分の二くらい。いくら物価が安いとはいえ、これは、すごい。大満足でした。

なんだか、真っ直ぐ、ホテルに戻りたくない。調べておいたバーに行ってみると開いていたので、立ち寄る。でも、さすがに、日本酒の後に洋酒はまずい。店員の人との会話は結構盛り上がりながらも、さくっとのんで店を出る。
その後は、厳寒の中をふらふらとホテルに戻った。あー、いい気分です。でも、なんか、寂しいなぁ。

夜の釧路駅
夜の釧路駅

翌日の朝は曇り空。今日は、午前中の便で東京に戻る。釧路空港までのバスが出るターミナルに行くと、次のバスまで30分ちょっと。その次になると、飛行機の出発時間にぴったり過ぎて、ゆっくり、おみやげが買えなさそう。和商市場に行きたいんだけどな。どうしようか。まっ、30分あれば行って来れるかと思い、市場まで歩く。
しんしんとした空気の中を歩いていると、ちょっと二日酔い気味で、体調はイマイチ。やっぱり、2軒目がよくなかったか。

和商市場では、勝手丼ではなく、お店に入りウニ丼をたのむ。そう、今回は、まだ、ウニを食べていなかったのだ。
あまり待つこともなく、ウニ丼、登場。やっぱり、北海道に来たらウニを食べないとね。おいしく頂きました。

和商市場のウニ丼
和商市場のウニ丼

バスターミナルまで戻る途中で、雪が舞ってきた。はー、名残雪だなぁ。でも、天気予報によると、今日は、午後から天気が荒れるらしい。もう、帰るしかないね。観念しよう。

予定通りのバスで空港に向かい、おみやげを買って、飛行機へ。
羽田空港に着いた後は、自宅に戻ってから、会社に向かう。午後に、ミーティングがあったのです。

<<前へ  1 / 2 / 3
ツーリング | キャンプ場ガイド | BMW R1150GS | 本棚 | その他旅行記 | 過去の雑記 | リンク
(c) Copyright teruyuki 2005-