BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く夏の信州
【7月17日(日)】
この3連休は、特に、用事はなし。梅雨も明けて、天気もよさそう。なので、久しぶりのキャンプ・ツーリングかなと思っていたけど、初日の土曜日は、疲れが溜っていて起きられず。今週は仕事がハードだったからなぁ。ということで、連休の中日に、日帰りで信州へ。ビーナスラインの辺りは涼しいだろうし、今日は、高速道路の渋滞も少ないでしょ。
忘れ物をして、一度、家に戻ったりして、結局、出発したのは7時前。そんなこともあって、関越道へは首都高で向かう。が、首都高から外環道に入るところで渋滞。しかも、全然、動かん。外環道で事故があったらしい。もう、日射しは、じりじり。これだけ動かないと、オーバーヒートが心配なので、ちょっと無理をして、先に進む。幸先が悪い。
渋滞は料金所の中まで入り込んでいて、料金を払って、のろのろと進んでいると、車止めのバーがGSのスクリーンのところに降りてきた。あわわと思っていると、バーはぐにゃりと曲がって被害は無し。柔らかくできているんだ。
関越道も車が多く、断続的に渋滞。なんか、もう、帰りたくなってきたな...と思いながらも、やり過ごし、上信越道へ。すると、少し涼しくなったので、もうひと頑張りをして、横川サービスエリアで休憩。気温はもうちょっと下がって、日陰ならば涼しい感じ。でも、人が多いなぁ。
あまりおいしくない蕎麦を食べてから出発。軽井沢最寄りのインターへ降りる渋滞を横目で眺めて、その先の長いトンネルを抜けると、空気がひんやりとしてきた。気持ちがいい。よしよし、やっと、気分がのってきたぞ。
今日は、ビーナスラインなので、佐久インターで降りようと思っていると、中部横断自動車道という標識があった。新しい道路ができたみたいで、標識の行先の地名からすると、行きたい方角らしい。というわけで、そちらを選択。すると、途中のインターで早まって降りてしまったりしながらも、現在の終点の佐久南インターは、国道142号線に突き当たるのだった。ビーナスラインへ向かうにはぴったりで、佐久市街をパスできるのもいい。でも、今更、こんな所に新しい道路を造ったって、これまでのような経済成長が期待できない日本のためにはならないと思うけど。
この国道は旧中山道と並行しているので、道路沿いに旧跡が多い。が、早く、涼しいところに行きたいので、全部、パスして、和田で県道に入る。ビーナスラインを白樺湖方面に向かうには、この道の方が、ビーナスラインを長く走れるのだ。
しばらく走ると、道路が荒れてきて、同時に、木々が道に被さってくる。日射しが強くて、路面は、太陽光線の白と木陰の黒の強烈なコントラスト。道の状況がよく分からないくらい。でも、辺りは白樺が多くて、なかなかいい雰囲気。オートバイを停めて、写真を撮る。走っている時は気がつかなかったけど、道路から一歩、森の中に入ると、小川ともいえないくらいの小さな透明の流れがあった。涼やかな眺め。ふー、生き返ったぞ。
美ヶ原和田線沿いの小川
小川は涼やか

美ヶ原和田線沿いの森
緑が眩しい

美ヶ原和田線のBMW R1150GS
太陽光線と木陰の強烈なコントラスト

美ヶ原

美ヶ原のBMW R1150GS

標高を上げ、ようやく、ビーナスラインに到着。うーん、でも、何だか、生ぬるいな。右方面を見上げると、美ヶ原に通じるつづら折れの道路が山に貼り付いている。が、渋滞はなさそうだ。ならば、予定はしていなかったけど、涼を求めて美ヶ原へ。
タイトなコーナーをひとつづつこなして、さらに高度を上げる。で、頂上付近では人の少なそうな狭い道路に入って、オートバイを停車。うーん、でも、イマイチ、涼しくないな。下界に比べれば別世界なんだけど、ヒンヤリとまではいかない。まぁ、それでも、青空と鮮やかな緑は爽快。暫しの撮影タイム。トンボがたくさん飛んでいる。
30分程で出発し、美ヶ原から降りてくると、気温は少し上がり、やっぱり、ぬるい感じ。3連休だけあって、ビーナスラインは、予想通りの交通量。淡々と霧ヶ峰方面へ向かう。
途中、道を間違えたかと勘違いして、道を行ったり来たりしてしまった。考えてみると、ビーナスラインは久し振りなんだな。数えきれない程来ているのでそんな気はしないけど。
沿道の駐車場はどこも車で一杯という感じで、八島ヶ原湿原に隣接の駐車場は入る車で渋滞していた。そういえば、 湿原の近くの鎌ヶ池キャンプ場は閉鎖になったと聞いた。星の奇麗なキャンプ場だったので、再開して欲しいな。
先に進むと、ニッコウキスゲが少し咲いていたみたいだけど、駐車の車が煩わしいので、そのまま、パス。
美ヶ原の空 美ヶ原
霧ヶ峰の交差点に到着。が、予想通りなんだけど、白樺湖方面は渋滞が見えるので、そのまま真っ直ぐ、細い道に入る。今日は、駐車場に溢れた車なのか、路上駐車が多い。が、少し先に行くと、車も無くなり、オートバイを停める。
あー、ここは、何度来てもいいな。真っ青な空の下、なだらかな緑の高原が広がっている。グライダーも気持ち良さそうに空を泳いでいる。オートバイの位置をあちこち変えて写真を撮りまくり。でも、交通量が多くて、ちょっと、車が気になる。
下界は暑いんだろうなぁ、降りたくないぁと思いつつも仕方がないので、そのまま、道路を下る。途中の霧ヶ峰湿原は相変わらず、緑に埋め尽くされているけど、今日は、もうお腹一杯という感じなので、そのままパス。
高度を下げていくと、途中、湧き水があったので停車。じいさん・ばあさん・孫達らしき家族連れが遊んでいる。空いたところで、水をゴクゴク、頭にバシャバシャ。ふー、気持ちいいー、生き返るー。近くに案内の看板があって、殿様水というらしく、由来が書いてある。それにしても、この家族連れ、傍若無人という感じの振る舞いで、五月蝿いったらありゃしない。年寄りは子供達を注意しろよと思うんだけど、そんな気配はなし。家の近所もそうだけど、ろくに挨拶もできないのは年寄りなんだよね。若い人の方がよっぽどしっかりしている。プンプン
標高が下がると、やっぱり、暑い。当たり前だけどさ。茅野の市街に近づいてきたところで、沿道の看板が目に入った。へー、ここなんだということで進路変更。分かりにくくて一度道を間違えてしまったけど、到着したのは中ッ原遺跡。有名な仮面土偶が出土した遺跡で、看板にも、仮面土偶の写真があった。
遺跡は公園としてきれいに整備されている。それ程、広くないし、周りは住宅街ということで、あまり雰囲気はないけど、仮面土偶の出土状況や柱列の復元もあって、手が掛かっている感じ。自分がぶらぶら眺めている最中に車が来て、一人の観光客らしき人が、ちょろっと見学して、ふーんこんなもんかという感じで、あっという間に何処かへ行ってしまった。そんなにあせらなくてもいいのに。
立花隆の「エーゲ」という本に、こういう文章がある。
「遺跡を楽しむのに知識はいらない。黙ってそこにしばらく座っているいるだけでよい。大切なのは、「黙って」と「しばらく」である。できれば、二時間くらい黙って座っているとよい。
そのうち、二千年、あるいは三千年、四千年という気が遠くなるような時間が、目の前にころがっているのが見えてくる。抽象的な時間ではなく、具体的時間としてそれが見えてくる。
千年単位の時間が見えてくるということが、遺跡と出会うということなのだ。」
ここで言っている遺跡というのは、古代のギリシャ・ローマ文明が中心なので、目の前の縄文遺跡とは規模感がまるで違うけど、言っていることは分かるなぁ。
さて、時間は2時過ぎ。本日最後の目的地へ向かおう。
霧ヶ峰近くのBMW R1150GS

霧ヶ峰近くの雲

霧ヶ峰近くのBMW R1150GS

霧ヶ峰近くのBMW R1150GS

殿様水
殿様水
中ッ原遺跡の仮面土偶の出土状況の復元
中ッ原遺跡の公園は仮面土偶の出土状況を復元
目的の金生遺跡は、長坂インターの近くなので、下道でそちら方面を目指す。ただ、一本道の分かり易い経路がないので、あっちで曲がったりこっちで曲がったりとかなり適当に道を選ぶ。
まづ先に、金生遺跡に関する展示がある北杜市考古資料館へ行きたい。が、なかなか、辿り着かない。持っている地図が粗いのもあるんだけど、道が細かく分岐しているので分かりにくい。
途中、道のことを考えていて集中力が落ちている所で、対向車から埃が立っているのが見えた。何だろうと思い、減速した途端、道路は、突然、工事中のダート状態へ。げげっ、転けるかと思いながらも、何とか立て直した。ダートの色が妙に白くて、舗装路と区別がつかなかった。危なかったあ。
そんなこんなでようやく、北杜市考古資料館へ到着。1時間も、かかってしまった。
資料館の方は予想外の新しい建物で、ちょっと、びっくり。で、展示の中で一番のインパクトは、金生遺跡出土の中空土偶。この土偶を初めて見たのは、多分、佐原の国立歴史民俗博物館で、レプリカだったと思うけど、本当にこの造形は斬新。わけが分かりませんな。ちなみに、帰り際に受付の人に聞いたところ、ここに展示されているのは実物とのこと。ついでに、道が分からないのに懲りたので、金生遺跡までの行き方も教えてもらった。
外に出ると、八ヶ岳が聳えているのが見える。その手前には家々が静かに並んでいて、周辺は落ち着いた心地いい感じの環境。が、「○○さんを見掛け方はお知らせ下さい」みたいな声が、防災無線の放送の大きな音で流れ始めた。田舎らしく長閑ではあるんだけど、住んでいる人はうるさいと思わないのかね。
この博物館は、谷戸城跡のすぐ近くにある。で、その城跡に沿うように道を下って行くと、金生遺跡の案内があり、それを辿って無事到着。今度は拍子抜けに簡単だった。
ここには、配石遺構と住居の復元がある。で、住居の方がちょっと変わっていて、壁があってしかも白いのだ。博物館で買ったパンフレットによると、壁が白いのは復元性というよりは耐寒性のためみたいだけど、はっきりとは分からない。配石遺構の方も、実物は埋め戻したので、再現とのこと。なので、まぁ、感慨は半分というところだけど、何より、ここはロケーションが素晴らしい。八ヶ岳の裾野の斜面に位置していて広々としている。斜面を見上げると、その先には八ヶ岳が。そして、南の方向を見ると、富士山の影が見えている。西の方向には南アルプス。青空の下には、緑鮮やかな田んぼが絨毯のように広がっている。本当に清々しい場所だ。遺跡の一角にあるベンチがちょうど木陰になっているので、一休み。時間は3時半頃だけど、まだまだ、暑い。それでも、日陰ならば居られる感じ。
あー、でも、やっぱり、縄文人に思いを馳せる感じではないわ。やっぱり暑いわ。それに、バテてしまったのもあるので、早々に出発。いい季節にまた来よう。
長坂インターから中央道に入る。甲府盆地に入ってくると、サウナの中を走っているように蒸し暑い。
途中、交通状況の案内板によると、東京まで5時間以上かかるとあった。ええっ、5時間?順当に行けば2時間はかからない距離で、いくら渋滞が激しくても、そんな数字は見たことない。ひどい事故でもあったのか。
先に進み、給油のため談合坂サービスエリアに入ろうとすると、ちょうど、サービスエリア近辺から渋滞が始まっていた。で、休憩をして、オートバイを停めたところに戻ってくると、渋滞がサービスエリアの中まで入り込んでいる。駐車場の車は、出ようと思っても、停めたところから動けないほど。これはひどい。給油をしてから延々と渋滞をこなして、ようやく、渋滞源らしき小仏トンネルに入る。徐々にスピードが上がっていくと、先行車が車線変更をしている。すると、トンネルの中の追越車線に、故障らしく、ハザードを点灯した車が一台停まっていた。そして、そこを越えると、渋滞は解消。ええっ、あんな車一台のせいで、あの激しい渋滞?渋滞を抜けるのに掛かる時間で計算すると、何十億円という損失になるんじゃないの?なんか、よく分からん。
結局、その先の首都高でも渋滞に巻き込まれ、今日は、渋滞に嵌まるために来たみたい。これだから、週末のツーリングが億劫になるんだよなぁ..
金生遺跡出土の中空土偶
しっかし、この造形は全く理解不能ですな

金生遺跡
配石遺構と復元住居。白壁が変わっている

金生遺跡からの富士山
うっすらと富士山の影が見える

金生遺跡からの眺め
緑鮮やかな田んぼが絨毯のよう

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