BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く2007東北キャンプツーリング
【8月25日(土)】
今年も夏が来た。が、自分のためだけに使える夏休みは、週末も合わせて4日間。さて、どうしようか。
昨年の北海道ツーリングのように、自分は飛行機で、オートバイは別便で北海道というのも考えたが、さすがに、3泊は少ない。なので、ちょっと名残惜しいけど、天気もまぁまぁなので、東北を走ることにしよう。今年のゴールデンウィークの東北ツーリングで、改めて、よさを感じたイワテを回りたい。特に、北方面は行ったことがないんだよな。1日目は盛岡周辺のキャンプ場に泊まって、その後は、時計回りで、ぐるっと岩手県を走り、3日目の夜は、タイマグラのキャンプ場にでも行こうか。高原を巡って、あと、簡単な登山もしたいなぁ。
当日は、5時前に駐車場を出発。お盆も過ぎた8月最後の週末なので、東北道の渋滞はないだろう。明るくなり始めた首都高を走っていると、路面が濡れている。夜の内に雨が降ったようだ。空も曇っている。天気予報では、雨の感じはなかったので、ちょっと、予想外。でも、降られなければいいか。
東北道に入り、順調に距離を伸ばす。宇都宮周辺の辺りでは、青空が覗いてきた。
福島県に入り、さらに、走り続ける。今日は、安達太良の山々がよく見える。時間は、まだ、9時前。空気が爽やかだ。
仙台を過ぎ、11時頃に、前沢サービスエリアに到着。この時間になると、さすがに、少し、暑くなってきた。
オートバイを停めて、トイレに向かうと、すごい行列ができている。なんだ、これは。仙台を過ぎた辺りで休憩したところも、すごい人出だった。仙台近郊の人達の観光かと思っていたが、これは、ちょっと、異常。で、売店に行って、理由が分かった。大曲の花火大会のパンフレットが置いてあって、今日が当日なのだ。東北の一大イベントなんだねぇ。
さて、これから、どうしようか。キャンプ場は、今年のゴールデンウィークに行った相ノ沢キャンプ場がいいかな。それでも、このまま、真っ直ぐ行くには時間が早過ぎる。ツーリングマップルを眺めていると、碧祥寺博物館という文字に目が止まった。ここは、マタギに関する展示物が充実している筈だ。以前から、気になっていた。なので、行ってみよう。秋田自動車道に入って、湯田インターで降りればいい。博物館の後は、そのまま、北上すれば、相ノ沢キャンプ場方面に行ける。
本線に戻り、しばらく走ると、掲示板に、湯田インター辺りの渋滞を示す文字が出ている。うーん、こんなところで。まぁ、仕方がない、1個手前の北上西インターで降りよう。
料金所では、徴収係のおじさんに、花火に行くのかというようなことで声をかけられた。違いますと言うと、花火で混んでいるんだよねぇとのこと。ETCにすると、こういう会話も無くなっちゃうんだよなぁ。
安積パーキングエリアの裏に広がる田んぼ
安積パーキングエリアの裏に広がる田んぼ。黄色が強くなってきている
碧祥寺の入口
碧祥寺の入口

碧祥寺のマタギ収蔵庫
碧祥寺のマタギ収蔵庫

ここからは、国道107号線を西へ向かう。が、前にバスが走っていて、スピードが上がらない。おまけに、暑い。少しイライラしてしまう。この道路は、昨年のゴールデンウィークの東北ツーリングで、逆方向を走ったのだが、周りの景色の記憶がほとんどない。
ようやく、国道から別れると、少し涼しくなった。交通量も少ない。分岐までは、思ったより、距離があった。
途中、岩手湯本温泉の街中をとろとろと走る。昼下がりの温泉街というのは、独特の気だるい雰囲気がある。
しばらく走り、碧祥寺に到着。参道を歩いて受付で入場料を払う。博物館は思っていた以上に広く、境内に幾つかの建物がある。一番最初に、マタギの展示を見たいというと、受付の女性が別の建物に先に行って、電気を点けてくれた。自分以外の見学者はいないようだ。
マタギ収蔵庫の中に入ると、猟で使う衣服や道具等の様々な種類の展示物があった。中でも、山の神の像やオコゼ、巻物等の信仰関係のものが興味深い。オコゼとは、魚のオコゼのことで、それを乾燥させて作るのだろうか、見た感じでは黒ずんで、カリカリになっている。山の神を喜ばせるために持ち歩いたと聞いたことがあるが、実物は初めて見た。ちなみに、山の神は醜女の神様で、オコゼの醜い姿を見ると、喜ぶからということらしい。また、巻物の方は、これも、マタギが持ち歩いていたもので、マタギの由来が書かれている。幾つかのタイプがあるのだが、展示されていたのは、山立根本巻だった。
いずれも、人間と自然の関係を豊かに示すもので、見ていて飽きない。山の神の像なんか、千差万別だもんな。あと、ミナグロ、コブグマについての説明があった。「邂逅の森」で知った言葉だけど、本当の言い伝えだとは思わなかった。
次は、雪国生活用具館。こちらは、かなりスペースが広い。名前の通りの生活用具が展示されているのだが、量がすごい。大量に展示されている。あと、実際に触れるところがいい。ものによっては触れないものもあるのだが、多くのものの感触を確かめることができる。北海道の北方民族の資料館「ジャッカ・ドフニ」もそうだったな。
それにしても、ここは、本当に広い。建物の中にいるのは、自分一人だけ。外からセミの鳴き声が聞こえる以外は、しんとしている。
次に、受付がある資料館に移動して、中に入る。ここにも信仰関係の展示があって、おしらさまがあった。遠野では、本物を見損ねていたので、これは、ラッキー。3体あって、芯木の回りの布きれはボロボロになっている。そういえば、おしらさまは二体一対が基本らしいけど、どうして奇数なんだろうか。
他にも、いろいろなというか、どちらかというと雑多なものが展示されている。出るときに受付の女性に聞くと、展示物は、ここの住職が集めたそうだ。いかにも、集めたもの全部を並べましたという感じは、素人っぽくていいな。
最後に、残りの資料館をちょこっと覗いてから、駐車場に戻る。ふー、すごい展示量でした。お腹いっぱいです。
駐車場の隣には、土産屋のようなレストランのような建物がある。看板によると蕎麦が名物らしいので食べようかと近づいてみたが、結構混んでいるので、パス。前沢サービスエリアで、焼きそばを食べたので、今日の昼ご飯はそれでいいや。
店の前の日陰では、来た時からおじさんが座っていて、今は、缶ビールを飲んでいる。暑いですねと一言挨拶をすると、「いかにも」と頷く。さて、出発。
盛岡方面へ向かっていると、時々、対向車線に、観光バスの集団が走ってくる。花火なんだろうなぁ。
が、道路は、快適、そのもの。ツーリングマップルのコメントにあるように、まさに、快走路。少し暑いけれど、ジメジメしていないので、走っていれば快適。あっという間に、岩手山が見えてきた。
御所湖を通り過ぎ、国道46号線を越える。時間は、まだ、2時前。このまま、真っ直ぐ、相ノ沢キャンプ場へ向かうのもつまらない。近くには、幾つか、キャンプ場もあるようなので、見学してみよう。よさそうな所があれば、テントを張ればいいし。そういうわけで、ツーリングマップルに、間近に、「網張キャンプ場」と「休暇村岩手」の二つのキャンプ場が書いてある網張温泉に向かう。途中、迂回路を走らされたりもしたが、高原らしい雰囲気の中を走るのは気持ちがいい。
現地に到着すると、なんだか、人が多い。で、キャンプ場を探して、うろうろ走るのだが、どこにあるのかよく分からない。1カ所だけ、自宅に帰ってからネットで調べてみて分かった「休暇村 網張温泉」という名前の施設の前に、きれいに整地されたスペースがあって、そこに、幾つかテントが張ってあった。ここが、どちらかのキャンプ場だと思うけど、正直、ライダーが、わざわざ、テントを張るような雰囲気ではない。で、もうひとつのキャンプ場は、発見できず。もういいや、相ノ沢キャンプ場に行こう。
それでも、この辺りは、かなり標高が高く、眺めがいい。小岩井牧場の辺りだろうか、遠くに見下ろすことができる。ちなみに、「休暇村 網張温泉」にはツバメなのか、大量の鳥が飛び回っていた。
10分程で、相ノ沢キャンプ場に来ると、もう、結構な数のテントが張られている。ゴールデンウィークの時と同じく、やっぱり、牧場脇の開けたところがいいなぁと思いながら張る場所を物色。すると、1カ所だけ、よさそうなところがある。が、すぐ近くには、中学生か高校生くらいの、騒がしい集団がいる。大人もいるけど、かなり、うるさい。これじゃあ、夜も雰囲気は期待できなさそう。うーん、どうしよう。本サイトからもリンクを張らせて頂いている温泉とど!さんオススメの姫神山一本杉園地は、ここから遠くない。自分の持っているツーリングマップルには載っていないので、事前に行き方は調べておいた。まだ、2時半なので、行ってみよう。
途中、春子谷地からの岩手山を写真に撮る。やっぱり、ここからの岩手山は絵になる。ゴールデンウィークのツーリング時とは違って、緑が溢れている。夏の方が、景色が栄えるな。
午後の盛岡近郊は少し暑かったが、姫神山一本杉園地に到着。が、ここまでの道は分かりにくくて、調べてきていなかったら、多分、辿り着かなかっただろう。
駐車場には、意外と、車が多い。が、サイトを見ると、キャンプではなく、日帰りのピクニックのようだ。なので、今は、子供がたくさんいるが、夜は静かそう。というか、多分、貸切だな。でも、サイトは、駐車場から下って、谷間になる。うーん、ここで、一人っていうのは、ちょっと、寂しそうだなぁ。なんだか、ちょっと、暑いしなぁ。どうしようかなぁ。
時間は、まだ、3時半になっていない。時間があると、かえって、迷ってしまう。で、ツーリングマップルを見ていて、松川温泉が近いのに気がついた。ここは、4年前に、嫁さんと泊まったことがあって、当時から、すぐ近くにキャンプ場があるのが気になっていた。ここなら、林間で涼しいだろうし、温泉も近い。途中で、買出しをしていけば、楽でいいや。よし、決定。
姫神山一本杉園地の駐車場からは、岩手山が、逆光の中、影になって聳えてるのが見えた。
岩手山
岩手山が見えてきた

春子谷地からの岩手山
春子谷地からの岩手山。やっぱり、絵になるな

姫神山一本杉園地からの岩手山
姫神山一本杉園地からの岩手山。逆光で影になっている

BMW R1150GSと朝の松川自然休養林キャンプ場
松川自然休養林キャンプ場。翌日の朝の写真

松川地熱発電所
松川地熱発電所。こんな所にと思う程、巨大

花輪線に沿った県道で西に向かう。太陽が眩しい。少し暑いけど、沿道は、なんとなく、秋の気配がしている。
西根でガソリンを入れたついでに、店員に、近くのスーパーを聞くと、5分くらいのところに、マックスバリュがあると言う。またかいと思いながらも走っていると、途中で地元のスーパーを発見。マックスバリュは、あまり興味がないので、こちらの駐車場にオートバイを停める。道路の反対側にも小さなスーパーがあって、両方を活用し、いつもの通り、総菜やら蕎麦やら明日の朝ご飯のパンやらを仕入れる。最後は、ちょっと走って酒屋に寄り、月の輪とわしの尾を購入。氷も下さいというと、店のおばさんが、裏から冷却用と思われる氷を持ってきてビニール袋に入れてくれた。ロック用の氷だと、飲むこともできて便利なんだけど、仕方がない。ご好意を頂こう。
平地を走り抜け、高度を上げ始めると、急に涼しくなってくる。気持ちがいい。しばらく走ると、温泉のにおいがしてきた。そろそろ、松川温泉かなと思っていると、キャンプ場を発見。それなりにテントはあるが、混んでいるという程でもない。結局、到着したのは、4時半過ぎ。早速、オートバイを停めて、受付をする。と、温泉に入りますかと聞かれた。そういえば、ここは、場内に温泉があるんだ。もちろんと思い、温泉代も含めてお金を払う。
このキャンプ場は、あちこちに、スノコが敷いてある。スノコの上だとペグを打つことができないが、今夜の天気は崩れる気配はない。何かと楽なので、適当なのを選んで、スノコの上に張ってしまう。
さて、このまま、場内の温泉に行こう。あっ、でも、ビールを買ってないじゃん。松川温泉の自動販売機で買おうと思っていたのだ。うーん、仕方がない。ここの温泉は、明日の朝だな。
松川温泉に向かう途中、トンボの大乱舞に出会う。正面には、夕暮れの太陽。その手前を、無数のトンボが、逆光に輝きながら飛び交っている。キラキラと美しい。似たような光景を富良野でも見たことがある。あの時は、確か、国道38号線を帯広から富良野に向かって走っている時だった。やはり、西に向かって走っていると、前方の高い所を、逆光の中、輝きながらたくさんのトンボが飛んでいた。秋は、生命が輝きを見せる分、もの悲しくもある。
さて、温泉だ。嫁さんと来た時は、松川荘に泊まったので、今回は、峡雲荘というところを選んだ。
脱衣場で準備をしていると、タオルを忘れたのに気がついたので、一度、受付まで戻って、購入。なんだか、ツーリング初心者みたいで、格好悪い。
相変わらず、温泉は真っ白で、濃厚なにおい。いやー、この泉質は、ここだけだよなぁと思いながら満喫。ちょっと、人が多いけど、満足、満足。
ビールを買って、温泉を出る。外は、まだ、明るいので、ついでに、地熱発電所まで行ってみる。こんな山奥にと思えるようなところに、巨大なコンクリートの建造物が見える。今年の冬の北海道旅行で、ここではないけど、別の地熱発電所で働いているという人と出会った。こういうところで働いていると、どういう生活になるのかなぁ。
近くに別のキャンプ場があるような標識もあったが、見当たらない。今日は、こんなことが多い。さて、松川自然休養林キャンプ場に戻ろう。
キャンプ場に戻ってくると、早速、ビールを開ける。空気は、少し涼し過ぎるくらいだけど、旨いねぇ。
結局、自分以外のオートバイは2台。どちらも、ちょっと、遠いので、話をするという感じではない。
総菜をつまんでいると、スノコの近くに、焚火に丁度よさそうな枯れ木が集められているのに気がついた。前に泊まった人が、焚火をやろうとして、結局、使わなかったような感じだ。ならば、使わせてもらうしかないでしょ。というわけで、コンパクトストーブVHSを組み立てる。他のパーツとの接合部分が曲がっているところがあったが、無事、組み上がった。きっと、前回使った後に、仕舞う最中に曲げたのに違いない。でも、これくらいは、許容範囲か。
その後、日本酒をのんだり、蕎麦を茹でたりするが、どうにも、落ち着かない。火が、なかなか安定しないので、焚火から目が外せないのだ。結構、木が湿っている。
なかなか酔えないが、初めてのんだわしの尾という酒は、なかなか、うまい。自宅に帰ってから調べてみると、この酒蔵は、酒屋のすぐ近くだったらしい。ならば、行ってみたかったな。
夜も更けてきた。騒がしかった近くのテントの子供の声も聞こえなくなった。このキャンプ場は、道路のすぐ脇にあるが、この時間になると、車は滅多に走らない。サイトは林間なので、道路に出て、空を眺めると、結構な星空だ。丸い月が出ている割には、よく見える。さすがに、天の川までは無理だけど、この状況でこれだけ見えれば、コンディションがいい夜は、相当な星空に違いない。まぁ、でも、これだけ、見えれば満足かな。
結局、今夜は、なんだか、気持ちよく酔えなかった。焚火のせいか。仕方がない。そろそろ、寝よう。
松川自然休養林キャンプ場での焚火
なかなか、火が落ち着かない
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