BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く初春の四国・中国ツーリング
【3月24(土),25日(日)】
当日のルート(徳島港〜高知市内)
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4月から新しい会社に転職ということで、3月上旬から有給消化期間に入っている。社会人になって、まるまる15年。人生の春休みという感じだ。
で、時間があるので、今月は、北海道、ベトナムと旅行に行ってきた。残るは、オートバイで、と来るのだが、とはいっても、ちょくちょく会社には行っているので、連続した日程が取りづらい。また、ベトナムから帰国後、体調があまりよろしくない。加えて、この時期だと、キャンプには少し早いので、イマイチ、乗り気にもならない。本当は、夏に転職して、しばらく、北海道をキャンプ・ツーリングでうろうろしたいなと思っていたが、そうそうタイミングが合うわけもないし、合わせるわけにもいかない。やっぱり、仕事が優先になるよな。
が、こういうチャンスも滅多にないと思い、重い腰を上げて、日程を調整。というか、そもそも、どこへ行こうか?
この時期だと、北は無理なので、四国か九州が妥当なところ。となると、是非、広島県に行きたい。
中国地方には、オートバイで、2回行ったことがある。1回目は、四国ツーリングの帰りで、高松からフェリーで岡山県に渡り、そのまま、東京に向かった。2回目は、九州ツーリングの帰りで、関門海峡を渡り、山口県から日本海沿いで東京に向かった。なので、広島県は走っていないことになる。学生時代に中型の免許を取って以来、日本をあちこち走って来たが、沖縄を除けば、あと、走っていないのは広島県のみというわけだ。そういえば、瀬戸内海周辺も、ちゃんと見たことがないな。であれば、四国までフェリーで行き、瀬戸内海を中心に走ろうか。でも、せっかくなので、太平洋沿いも走りたいなぁ。
というわけで、結局、こういう段取りになった。
土曜日の夜に徳島行きのフェリーに乗り、上陸後、高知市内、太平洋沿いを走って、瀬戸内海に進む。で、広島経由で、福岡に向かい、福岡でオートバイを預けて東京に送ってもらう一方、自分は、飛行機で帰ってくる。あと、広島から福岡の間は、民俗学者の宮本常一の生家がある周防大島を経由する予定。前から気になっていた島だ。
XR BAJAと四万十川 沈下橋
99年の四国ツーリングのひとコマ。
この時は、高松からフェリーで岡山県に渡り、そのまま、東京に向かった
有明フェリーターミナルに碇泊中のおーしゃん いーすと
おーしゃん いーすと

有明フェリーターミナルにいた自衛隊の車両
自衛隊の車両。なんだなんだ?

フェリーの出発は、東京の有明を夜の7時過ぎなのだが、この日の午後は雨の予報。面倒くさいなぁと思っていたが、夕方になっても降ってこないので、少し早めに自宅を出ると、降られる前にターミナルに着くことができた。
受付で手続きをすると、低気圧で1時間程の遅れが予想されるとのことで、その旨の確認を取られる。へー、まぁ、それくらいならば、いいんじゃない。天気予報もそうだった。今回は、別に、急ぐ理由もないし。と、その時は全然気にしていなかったのだが、結局、あんなに揺れることになるとは...
乗船まで少し時間があったのでフェリーの写真を撮ったりして、ぶらぶらしていると、自衛隊の車両がずらっと並んでいるのに気がついた。トラックの後ろに、ミサイルの発射装置や高射砲のようなものが引かれている。この手のものを、こんなに間近で見るのは初めて。フェリーへ積み込みをしているが、演習か何かでもあるのだろうか。
その後、人も少ない待合室でアナウンスを聞いて、乗船位置にオートバイを移動。結局、7,8台のオートバイが並んだ。春休みのせいか若者が多く、キャンプ道具を積んだのが半分くらい。自分も、キャンプ道具を持ってくるかどうかギリギリまで悩んだが、まだ、少し寒そうなので、今回は、置いてきた。あと、この時期だと、閉まっているキャンプ場が多く、水を持ち歩かないといけないのが面倒というのもあった。でも、やっぱり、持ってきた方がよかったかなぁ。
オートバイの列の横には、まだ、自衛隊の車両の列がある。中では、運転手が暇そうに携帯をいじっている。きっと、待ちが多い仕事なのだろう。
フェリーに乗った後は、いつもの通り、風呂に入って、食堂でビール。食堂は、想像していた以上に小さかったが、前回、この航路を使った99年のときも、こんなに小さかったのかな。まぁ、いいけど。
ビールをのんでいい気分になっていると、トラックのドライバーらしき人達が大人数で来た。ビール瓶を何本も並べて、焼酎のボトルもある。これが楽しみなのだろう。いいねぇと思いながら眺めていると、一方では、一人で食べているおじいさんもいる。どういう人なのかと思いながら席を立った。
あとは、ラウンジで、司馬遼太郎の「街道をゆく」で四国関連のものを読みながら、持ち込んだウィスキーをちびちび。中途半端な季節なので、空いていていい。で、眠くなった頃に、就寝。
翌日は、6時過ぎに目が覚める。船が激しく揺れている。こんなの初めて。上下に大きく揺れた後に、ガガーンという軽い衝撃を繰り返す。そういえば、夕べ、夜半から朝まで、低気圧で揺れるとアナウンスがあった。船窓から外を見ると、大荒れ。軽い衝撃は、船首が浮き上がった後に海面に落ちたときのものだった。大量の白波が激しく飛び散っている。しばらく見ていると、なんだか、怖くなってきた。大丈夫か。沈没しないのか。ベッドに戻り、横になる。しばらくすると、レストランで朝食の準備ができたとのアナウンスがある。が、この揺れの中を食べる人がいるとは思えん。
その後、船長からのアナウンスがあり、低気圧で、予定より3時間遅れており、この揺れは潮岬を越える12時過ぎまで続く見込みとのこと。げげー、まじっすか。天気予報でも時化るといっていたけど、まだ、そんな長く揺れるんですか。もう、揺れが収まってからと思っていたトイレが我慢できん。で、立ち上がって、改めて思った。ものすごい揺れている。人間は、寝ているより、立っている方が揺れを感じるらしい。手すりに掴まっていないと投げ出されそう。トイレに到着し、たまたま一緒になった隣のおじさんと、すごいねぇといいながら、なんとか、用を済ませる。後ろの大のコーナーからは、ゲーゲーやっているのが聞こえた...
もう、あとは、寝ているしかない。立っていると怖いくらい揺れを感じるし、かといって、落ちついて本を読む気分にもなれない。悶々としながら、ただ横になって、収まるのを待つ。
だんだん、静かになってきた。外を見ると、潮岬だ。見覚えのある建物が見える。結局、12時過ぎには、大きな揺れはなくなり、人が出てきた。自分も、ようやく、洗面を済ませる。なんだか、食欲はないが、持ち込んだものがあるので、食べることにする。
カップ麺に、自動販売機でお湯を入れようとするとお湯が出ない。困ったなと思っていると、同じ目に合ったおじさんが、係員に言ってきたと教えてくれた。お湯を待っている間、少し話をすると、徳島の人で、東京での用事を済ませて帰るところとのこと。自分とは逆方向だ。結局、係員がポットにお湯を持ってきてくれて、問題解決。窓の外には、南紀白浜と思われる観光地らしい施設が見えている。
船内のテレビを見ると、能登で大きな地震があったようで、古い民家が倒壊した映像が流れている。
先程、アナウンスがあったのだが、船が一定以上揺れた場合、お見舞いとして\2,000分のクオカードをプレゼントしており、今回の航海が該当するとのことで、受け取りに行く。これでフェリーを嫌いにならないでねということなんだろうけど、いろいろ努力しているんだねぇ。
結局、ほぼ3時間遅れの夕方4時に徳島に到着。もう、天気は回復している。
上陸後、予定通り、讃岐うどんを求めて、高松方面に向かう。
さすが、南国、暖かい。空気も穏やかな気がする。今日は日曜日の夕方なので、街は、なんとなく、のんびりした感じだ。
徳島港
ようやく、徳島に到着
高知市内
日曜日の11時過ぎの高知市内。写真を撮った記憶が全然ない...

高知市内
ここはどこ?

鳴門インターから高松道に入り、しばらく走ると、瀬戸内海が見えてきた。おー、やっぱり、海はいいねぇなどと、さっきまでのことは忘れて思う。
西に向かっているので、太陽が眩しい。逆光の中、高松市内が見えてきた。思ったより、背の高い建物が多い。やっぱり、西の地方は、東北と違って、街の規模が大きい。
そのまま先に進み、善通寺インターで降りる。事前に有名なうどん屋を幾つか調べておいたのだが、その中でも、一番、場所が分かり易そうな「山下」に向かっている。で、道路工事もあって少し迷ったが、到着。
うっ、もう、のれんがしまわれている。うそーと思いながら、店内を覗き込むと、おばちゃんたちが片付けをしていて、イスが全部、机の上に上がっていた...
時間は、6時に10分程早い。調べたところでは、営業時間は7時までとあったのに。自分の他にも、次々と車が来ては引き返していく。調べてきた他の店も6時までなので、他に選択肢はない。
前回、四国ツーリングに来た時も、ゴールデンウィークということで、調べておいた店は軒並み閉まっていた。で、高松市内の適当な店に入ったのだが、味は、ごく普通だった。
うーん、どうも、讃岐うどんには縁がないらしいなぁ。仕方がない。ビジネスホテルを予約してある高知へ向かおう。
途中、何軒もうどん屋があるが、前回の経験から適当なところはやめておいた方がよさそうなので、そのまま高速道路に入る。
右手に、丸い夕陽が落ちていく。街に、これだけきれいな夕陽が落ちていくシーンというのも珍しい気がするな。
道路が瀬戸内海に出ると、すぐの辺りにパーキングがあった。ここからの夕陽はさぞかしきれいだったろうが、もう、陽は落ちてしまった。うーん、あと、10分早ければ...。低気圧め。
高知道は、トンネルが多い。で、トンネルを出たと思うと、辺りは真っ暗。高速道路の近辺に民家が一切無いからだが、四国山地の山深さが分かる。
街の明かりが見えてきた。太平洋側に抜けて、少し、ほっとする。
高知インターで高速道路を降りて、少し迷ったが、7時過ぎに、はりまや橋に近いビジネスホテルに到着。
さて、のみに行こう。が、今日は、日曜日。魚と日本酒のうまそうな店は調べてきたけど、この前の北海道旅行の釧路と同じく、期待はしていない。で、探してみると、やっぱり、調べてきた店は、全部、休みでした...
で、繁華街をうろうろしていて、「ごまめのはぎしり」という店を発見。ネットで、見かけたなと思いながら、店に入る。意外と、カウンターは一杯だが、まだ、席が空いていた。
ビールをぐびり。はー、くたびれた。フェリーのせいで、まだ、体が、ふわふわ、揺れている。
一息ついたところで、カツオをたのむと皮付きで出てきた。初めてだと思いつつ、食べると、皮のすぐ裏の辺りが脂がのっていて旨い。皮の食感が少し微妙だけど、これはいける。大将に聞くと、状態のいい鰹でないと、皮付きでは出せないとのこと。ただ、カツオは外見では、状態の善し悪しは分からないそうだ。
ビールを空けて、日本酒のオススメをたのむと、宇宙酒なるものが出てきた。うーん、これって、どうなのと思いながらのむと、なかなか、うまいじゃん。で、ラベルを見せてもらうと、なんと、亀泉。ロシアのロケットか何かで、酵母を、一度、宇宙に持っていったものらしいが、亀泉らしい味がする。まぁ、でも、別に、宇宙に行く必要はないと思うんですけど。
隣で、一人でいる人が話し掛けてきた。すると、地元の方で、これまで、九州、根室、高知で仕事をしてきたという。へーと思いながら、ちょっと雰囲気が普通の人と違うのと、だんだん、気分がよくなってきたのもあり、職業を聞いてみると、なんと、お坊さん。特に、実家がお寺というわけではなく、つてで全国のお寺を歩き、働いているという。特に、根室には、4年いたので、今や、どこでも生活できる自信があるようなことを言われていた。そうか、なる程、そういう人生もあるんだなぁ。
ちなみに、お坊さんは、早めに帰られました。
その後、オススメで、南、しらぎくと、呑みすすめる。うーん、高知の酒は旨いよー。幸せー
カツオの後のあては、クジラの串揚げ、酒盗のクリームチーム添えと、酒に合うものばかり。あー、本当に、幸せです。
その後、客は、自分一人になってしまった。まぁ、日曜日だもんね。あとは、大将と奥さんとかなり話し込んだ気がするが、内容は、ほとんど、憶えとらんぞ。ただ、大将の出身がしまなみ海道が通る大三島で、ここの神社はオススメというのは言われていたな。
最後に出てきたのは、司牡丹の船中八策。さっぱりしていて、最後にはちょうどいい。
会計をしてもらって、外に出る。
道路が広いせいか、暖かいせいか、開放感があって、南国だなぁと思いながら、ふらふらとホテルに戻る。
酔っぱらいましたー。へろへろですー。
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