BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く秋の北陸キャンプツーリング
【10月28日(土)】
当日のルート(豊科IC〜園家山キャンプ場)
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今週末は、嫁さんがいない。用事があって実家に帰るのだが、これはチャンス。走りに行こう。前回の東北が、今年の最後と思っていたので、ラッキーだ。
もう、山のキャンプ場は寒いので、海沿いがいい。天気予報によると、東北はイマイチのようだ。どうしようかと考えていると、アウトライダーにあった富山湾沿いのキャンプ場の記事を思い出した。調べてみると、距離的に、1泊2日でも行けるようだ。この辺りは、天気予報も、それ程、悪くない。というわけで、富山県の園家山キャンプ場に決定。
当日は、6時過ぎに駐車場を出発。天気は曇り。中央道は、八王子近辺で渋滞していたが、それ程長くもない。路面が少し濡れているので、先程まで雨が降っていたようだ。
笹子トンネルを通り、甲府盆地に出ると、晴れてきた。いつも思うが、このトンネルを抜けると、空気が違う気がする。が、八ヶ岳近辺で、また、曇り出した。前日の天気予報だと、晴れの筈なんだけど。
塩尻峠をトンネルで抜け、松本近辺まで来ると、ようやく、天気予報通りの晴れになった。
豊科インターには10時前に到着。相変わらず、松本近辺からの北アルプスの眺めは素晴らしい。遠くには冠雪した高峰があり、手前の山は、紅葉で、赤や黄色に染まっている。
ここからは、国道147号線を北上する予定だったが、適当に走った道路が国道と並行しているようなので、そちらを走る。川に沿っていて気持ちがいい。空気はいいし、景色はいいし、水もきれいだし、やっぱり、信州の中でも、安曇野の辺りは特別だと思う。
国道に合流し、しばらくすると、木崎湖が見えてきた。今のオートバイに乗るようになってからは、東北に行くことが多くなったので、この辺りは久しぶり。5年ぶりくらいかな。対岸の紅葉がきれいなので、ちょっと寄って行こう。
湖岸に出てオートバイを停める。周りは、由緒正しき日本の農村という感じ。湖面は穏やかで、波が、ちゃぷちゃぷ言っている。空は快晴で、いい陽気。大糸線を電車がコトコトと走って行く。なんだか、肩肘張っているのが、ばからしくなってしまうな。
が、先は長いので、出発。湖岸には、釣りをしている若者が多かったが、バス釣りだろうか。
ほどなく、小さな中綱湖を通り過ぎ、青木湖の周回道路に入った。この道路沿いには、キャンプ場が連なっている。夏は、さぞかし、人が多いのだろうが、今は、季節外れで寂しい限りだ。
キャンプ場銀座を抜けると、1車線の細い道になる。湖岸に、きれいに紅葉している木があったので、オートバイを停めて写真を撮る。道の両側には、落ち葉が積もって、深まった秋の気配がする。周囲は、森の木漏れ日が道路に影を作って、優しい雰囲気。家族連れが、こんにちはと気持ちよく挨拶をしながら、自転車で走り抜けて行った。生きているっていいねぇ。
木崎湖
木崎湖

青木湖
青木湖

BMW R1150GSと青木湖の周回道路
青木湖の周回道路。優しい雰囲気

北アルプス
北アルプス。右側の雲に隠れている辺りに白馬岳がある筈
国道147号線を北上する。八方尾根スキー場の辺りで、北アルプスが間近に見えてきた。雲がちょっと出ているが、いい眺め。写真を撮るために、国道から少し離れたところで、オートバイを停める。
ここも、木崎湖と同様、ほのぼのとした雰囲気。周りの民家からは、ふつうの日常の音が聞こえる。こんな雄大な景色を見ないのはもったいないようにも思うが、もちろん、生活があるだろうし、身近にあると関心も低くなるのだろう。けれども、前回の東北ツーリングでの仁賀保の夕陽でも思ったが、そうだとすると、人間に、安住の地なんてあるのだろうか。
せっかくの紅葉なので、間近で見たいと思い、またもや、国道を外れて、栂池高原方面へ向かう。
高度を上げて、スキー場街まで来ると、栂池自然園はゴンドラでないと行けないらしい。一人でゴンドラに乗る気もしないので、そのまま走り抜ける。それにしても、街が寂れている気がする。季節外れなので、人が少ないのは当然だが、建物等の街並が古く、全体的に活気が感じられない。帰ってから調べたこちらのページによると、スキー人口はピーク時の半分、スノボも減少傾向とある。スキー場に来る人が減っているのだろう。
国道に戻る途中、何ヶ所かに、塩の道と書かれた杭が立っていた。千国街道ともある。この道は、名前からして、新潟方面から信州方面に塩を運ぶために使われたのだろうが、とやま県民ふるさと資料館の富山の道 道のはじまり」によると、その起源は、縄文時代まで遡れるようだ。
「内陸の長野県諏訪の黒曜石が松本盆地を経て、姫川を下り日本海側にもたらされた。逆に日本海の姫川河口周辺に産出するヒスイの製品が姫川をさかのぼり内陸へと運ばれた。黒曜石とヒスイの交差する道である。その道は今の千国街道のルートとほぼ重なる。いわばプレ千国街道と称する「大道」が縄文時代に確立されたのである。」
この黒曜石の中には、ビーナスライン沿いにある和田峠産のものも含まれていたようで、その黒曜石に関しては、今月初めの信州ツーリングの際にも触れていた。なんだか、つながっているなぁ。
北上を続けると、道路は、トンネルとシェルターの連続になった。シェルターの隙間から見える姫川は、あちこちで、工事を行っている。この辺りは、フォッサマグナの西端に辺り、地形が脆いらしく、維持が大変なのだろう。10年程前にも、大災害があった。
険しい谷が開けて、姫川の流域が広くなってきた。これまでとは違い、人間の気配を感じる。なんだか、少し、ほっとする。
道路の左側に大きな岩があり、袴岩と書かれた標識が見えた。平野の中にぽつねんと転がっており、変だなと思ったのだが、このページによると、この巨大な岩は、大雨で暴れ川となった姫川が流してきたものらしい。信じられん。
糸魚川の市街まで来た。酒屋がないかと、糸魚川駅の近辺に向かう。ここは、根知男山という日本酒の地元だ。新潟には、あっさりしたお酒が多いのだが、根知男山は、そうではなく、自分が好きなどっしりとした濃厚なタイプ。都内でも、売っている店は、それ程無い。が、駅の近辺には、めぼしい酒屋はなし。途中、根知谷という交差点があったが、酒蔵は、そこの近くだった筈なので、寄ってくればよかったかな。まぁ、富山も、いい酒が多いので、この先で仕入れてもいいか。
駅周辺の商店街は、酒屋は無かったが、外観をちょっと古風なイメージで統一しており、また、シャッターが閉まった店も少なく、活気があるようで、なかなか、いい感じだった。
ここからは、日本海に沿って、国道8号線を西に走ることになる。
姫川を渡っていると、右側に、新しい大きな橋が見えた。北陸新幹線のようだ。
市街の道路沿いには、4,5階建ての、ちょっと古めな感じの団地が多い。ベランダには、洗濯物が満開。天気がいいからねぇ。
糸魚川は、全体的に工場が多く、工業が中心の街というイメージを持った。
だんだん、道が険しくなり、またもや、トンネルとシェルターの連続に。海上には、北陸自動車道が走っている。親不知と呼ばれている辺りだが、道路沿いにはオートバイを停める場所が見つからない。また、トラックが多く、あまりいい雰囲気でもないので、そのまま、通り過ぎる。
道路沿いの標識に「市振」という文字があった。そういえばと思い、先にあった旧道と思われる道に入る。古風な松の木があって、そこからは、道路に沿って、民家が続いている。きょろきょろ左右を見ながら、ゆっくり走っていると、あった、あった。碑らしきものがある。
ここは、奥の細道で、芭蕉が「一家に遊女も寝たり萩と月」と読んだ場所だ。街の雰囲気もなかなかいいので、ぶらぶらしてみよう。市振小学校の近くにオートバイを停める。
天気は快晴で、歩くと、ちょっと暑いくらい。街並は古めな感じで、地方によくあるキリスト教系の黒地の看板があったりする。が、意外と人通りがあり、寂れている感じはない。民宿、郵便局の前を通り、先程、見かけた碑のところへ来た。碑の後ろは、ごく普通の民家だが、「奥の細道 市振の宿 桔梗屋跡」と書いてある。
芭蕉は、この宿で、偶然、2人の新潟の遊女と同宿することになった。
親不知の難所を越えてきた疲れから、芭蕉が早々と寝ていると、話し声が聞こえてくる。彼女達は、これから、伊勢参宮に行くようだ。また、「定めなき契、日々の業因、いかにつたなし」などと、自分達の薄幸さを嘆いているのを聞きながら、寝入ってしまう。
翌朝になると、出発する時に、遊女達が、伊勢までどう行っていいのか分からず、道中不安なので、後を付いて行きたいと涙ながらに頼んできた。この時、芭蕉は僧形をしていたので、そうすることにより、来世は罪深い身から脱出したいという思いもあったのだろう。が、芭蕉は、自分達はあちこち留まることが多いのでと断ってしまう。しかしながら、彼女達の不憫さを思うと、しばらく、心が収まらないのであった。
そこで読まれたのが、上記の句となるのだが、「おくのほそ道」(堀切実、NHKライブラリー)によると、この部分は、芭蕉の創作らしい。が、自分にとっては、事実だろうが創作だろうがどうでもよくて、このエピソードにより、芭蕉の旅に、より無常感が加わったことは確かだ。
それにしても、前回の東北ツーリングでもだったが、芭蕉には、期せずして出会うことになったな。
軒がひしめく狭い通路を通って、海岸に出る。空も海も青い。今日は、風もないので、波も穏やか。トンビが飛び回っている。たくさんいるが、餌でも取り合っているのだろうか。
あー、いい気持ち。このまま、ここにテントを張って、ビールでものみたい気分。
小学校に戻ってきた。校庭には、大きな榎が、青空に映えて、立っている。すぐ近くに関所趾があるが、この木は、関所敷地内にあったらしい。市振小学校という名前も、芭蕉のせいか、なにやら、古典的な匂いが漂っている。ここに通っている生徒は、今は分からないだろうが、大人になったら、その名前を誇りに思っていい。

市振の街並み
市振の街並み

芭蕉が泊まった桔梗屋の跡
芭蕉が泊まった桔梗屋の跡。隣のバス停の名前も桔梗屋前になっている

市振小学校の校庭にある大榎
市振小学校の校庭にある大榎

タラ汁
タラ汁

園家山キャンプ場
園家山キャンプ場

園家山キャンプ場の炊事場
園家山キャンプ場の炊事場。水道には蛇口が無い

さて、出発。しばらく走ると、切り立った海岸線から、平野に入ってきた。この辺りは、タラ汁で有名らしい。ツーリングマップルに、「越中宮崎名物「タラ汁」街道沿いの食堂でどうぞ」とあり、目をつけておいた。もう、2時近いが、昼ご飯を食べていないので、寄っていこう。
適当なドライブインに入る。駐車場には、青森、秋田、山形と、東北日本海側の県のナンバーを付けた大型トラックが停まっている。店に入ると、中は、トラックの運転手と思しき人ばかり。観光客は自分だけだ。ちょっと、居場所がないなぁと思いながら、タラ汁と小ライスを注文。待っている間、周りを観察すると、酒を飲んでいる人が多い。しかも、ビール一杯という感じではなく、酎ハイの大きなカンを並べている人もいる。うーん、これって、どういうこと?この後、車の中で仮眠でもするのだろうか。
さて、タラ汁登場。一口すすると...、うまーい。キモをうまく使っているので、濃厚で、いいダシが出ている。汁を掬う手が止まらない。熱いんだけど、体が欲しがる感じ。あちち、舌をやけどしてしまったよ。
タラの身も、とても、おいしい。普通、タラは淡白であっさりしているが、これは、しっかりと味がする。ご飯も進み、あっという間に、食べてしまった。汁もほとんど残っていない。うまかった。これはオススメです。
ドライブインを出て、後は、途中、道を間違えたりしながらも、30分程で、園家山キャンプ場に到着。駐車場からは、立山の山並みが、結構な迫力で見える。サイトを偵察すると、松林にあり、海のすぐ近くなのだが、サイトと海岸の間には盛り上がった形で護岸があるので、海が見える場所は護岸に近い一部だけ。炊事場の近くに家族連れがいるが、テントを張っていないので、夜までには帰るだろう。他は、奥の方に、こちらも、家族連れと思しき大きなテントがあるだけなので、場所は自由に選べる。結局、炊事場の周辺は、少し低地になっていることもあり、護岸近くにテントを張った。
ここに来るまで、意外と近くまで民家があったので、雰囲気を心配していたが、それ程、悪くない。
ちなみに、ここの水道は、蛇口が無く、水が流し放しになっている。炊事場近くにある看板によると、水道として、北アルプスの雪解け水が地下に浸透し、海岸線で湧き出ているものが使われており、年中、11度前後を保っているらしい。何とも贅沢。
キャンプ場の隣にある建物で受付をしてくると、時間は、3時。さて、これから、どうしようか。今回は、アウトライダーに出ていて、富山湾に関する展示があると思われる魚津水族館に行きたいと思っていた。
富山湾には、春のホタルイカ、夏の白エビ、冬の寒ブリと旨いものが多い。魚屋で見つけるとよく買っているのだが、特に、自分は、ホタルイカが大好きで、これと日本酒の組み合わせは、もう、最高、たまらんという感じ。また、富山産のホタルイカが店先に並ぶと、すっかり春だなとも感じる、季節の風物詩でもある。なので、自分は、普段、富山湾には随分とお世話になっていて、盆暮れには贈り物をしたいくらいなのだ。
魚津は、距離的には、ここから、遠くない筈。が、日も短くなっているので、今から行くには、ちょっと、中途半端かな。うーん、とりあえず、魚津方面に走ってみよう。
出発しようとすると、オートバイが3台入ってきた。中に、TDMが混じっているが、東京のナンバーだ。この3台、途中で休憩した小谷の道の駅にいたな。あの辺りまで来ると、東京のナンバーが珍しいので、憶えていた。
海岸沿いを走っている2号線を、10分程、魚津に向かうと、魚の駅「生地」という施設があった。寄ってみると、観光客向けの魚介の市場なのだが、その魚の豊富さには驚いた。見たこともないような魚がたくさんいる。特に、どじょうの様な形や、大きな目玉を持った深海魚系の魚が多い。どれも、初めて聞く名前ばかり。もちろん、よく知っている魚やエビもいるが、それらも、全部、新鮮でおいしそう。やっぱり、富山湾は凄いなぁ。よっしゃあ、今日は、水族館は諦めて、飲み食いを楽しもう。が、生ものなので、先に風呂に行って、後でもう一度、戻って来くることにしよう。ここは、すぐ近くにスーパーもあるので、便利でもあるのだ。
さて、風呂の方は、一度、宇奈月温泉に入りたいと思っていた。ここからだと、30分くらいで着けそう。夕陽には間に合わないかもしれないが、せっかくなので、行ってみることにする。
宇奈月温泉は、黒部川を遡るような形で進み、段々、谷が狭まってくると、その突き当たりにあった。街中に温泉会館という公衆浴場があったので、オートバイを停める。準備をして、中に入ると、男女の更衣室が見える位置に番台がある。自分が入った時には、番台のおばちゃんが、女湯の更衣室にいると思われるばあさんと大きな声で話をしていた。昔ながらで、観光客が来る感じではないな。
風呂のドアを開けると、小さめの浴槽がひとつ。既に、2人の人が入っていた。お湯は、意外なことに、無色透明だった。理由はないのだが、真っ白で、硫黄の匂いがぷんぷんするお湯だと思い込んでいた。
頭と体を洗って、浴槽に入ると、あぢー。まだ、時間が早いせいか、お湯が熱い。1分もつかっていられないので、そそくさと退散。
風呂を出て、涼んでいると、先に出たおじさんが、番台のおばちゃんと、近くで熊が出たというような話をしている。昼に寄ったドライブインの入口にも、用水の上に熊出没注意というようなことを書いた貼り紙があった。前回の東北でもそうだったが、今年は、本当に、熊が多いようだ。
外に出ると、涼しくて、気持ちがいい。あー、さっぱり。温泉会館の目の前には、マンションが建っているが、温泉場にマンションというのも、違和感あるな。
宇奈月温泉駅に入って行く富山地方鉄道の電車
宇奈月温泉駅に入って行く富山地方鉄道の電車
園家山キャンプ場でのんだ銀盤の酒蔵製の秘境黒部ビール
銀盤の酒蔵製の秘境黒部ビール

園家山キャンプ場で食べたボタンエビとキジエビ
一番上がボタンエビ、下の2匹がキジエビ。ランタンの明かりで撮っているのでイマイチだが、実物はホレボレするくらいきれいだった

園家山キャンプ場での焚火
やっぱり、焚火はいいなぁ

途中、日本酒を仕入れてから、魚の駅へ向かう。この辺りは銀盤が地酒らしい。宇奈月温泉に行く途中に、銀盤の工場のようなものがあった。また、酒屋の棚には、銀盤の紙パックやワンカップが並んでいたが、東京では、それなりに高級な扱いをされているお酒なので、妙な感じ。
結局、自分は、銀盤の大吟醸と、お燗用に立山の純米を購入。
真上の空は、もう、暗い。海岸の方は、夕焼けが、黄色の帯を作っている。空が広いなぁ。が、夕陽は、間に合いそうもない。残念。
魚の駅では、結局、ボタンエビを1匹とキジエビ2匹を購入。どちらも、ピンクがかった明るい赤色で、ピカピカしており、ホレボレするくらいきれいだ。あと、銀盤の酒蔵製の地ビールがあったので、それも。スーパーでは、毎度の通り、総菜と明日の朝ご飯を買う。今回は、おでんも仕入れた。キャンプ場の管理人が、昼は暖かいが夜は冷え込むと言っていたのだ。
園家山キャンプ場に到着した頃には、辺りは、真っ暗。まだ、6時過ぎなのだが、本当に日が短くなった。
周りは、少し、テントが増えているようだが、静かだ。
段取りをした後、地ビールの栓を抜き、背の高いシェラカップに注ぐ。ごくり、あー、旨いねー。ごくごく、ごくごく。今日は、あまり、水分を取っていなかったので、あっという間に、のんでしまった。
じゃあ、そろそろ、エビに取りかかろう。キジエビの頭を取って、甲羅を剥いて、醤油に浸して、パクリ。うーん、甘味が口の中でとろける。で、その味わいを銀盤で流す。あー、幸せ。でも、銀盤は、あっさりした味なので、エビには、ちょっと合わないかなぁ。でも、まぁ、いいや、文句ありません。次は、ボタンエビ。ねっとりとした甘味は、こちらの方が、すごい。うー、鼻血出そう。残りのキジエビも、悶絶しながら、食べてしまった。
エビ臭くなった手は、湧き水でじゃぶじゃぶ洗う。それ程、冷たくない。贅沢だなぁ。
さて、腹も落ち着いてきたので、焚火でもしよう。ここは、あちこちにU字溝があって、焚火の跡がたくさんある。後は、火を見ながら、おでんをつまみに、ゆっくりのもう。今夜は、それ程、寒くない。Tシャツにフリースでちょうどいいくらい。お燗はいらないな。
テントを張った後に集めておいた薪を並べて、その上に、着火材として松の枯れ葉を載せて火をつける。ここの薪としては、海から打ち上げられたものは期待できない。海岸は護岸工事がされ、沖には、防波堤のようなものがあるので、寄って来ないのだろう。なので、松林に落ちている枝を拾ったのだが、たくさんはないので、一定の量を集めるのは、ちょっと、面倒だった。
火が起きてきた。やっぱり、自然の薪はいい。買った薪だと、外材のせいなのか、シューシューと紙のようにしか燃えないものがある。それと比べると、今日は、ちゃんと、パチンと爆ぜるし、煙は松独特の虫が嫌いそうな匂いがしている。そういえば、焚火は久しぶり。そうか、今年初めてじゃん。
焚火を眺めてぼんやり過ごす。夜が長い。酒が進んでしまう。文庫本でも持ってきた方がよかったかな。こういう時は、意味もなく、くべた木をいじってしまう。
そろそろ、薪も尽きる頃、護岸に立って、海上の星を眺める。街が近いのと、沖には煌々と明かりをつけている漁船がいるので、イマイチだが、幾つかの星は、しっかりと輝いている。iPodで音楽を聴きながら、酔った頭で、遠い星に想いを馳せる...
すると、隣に人の気配が!!ゾクゾクと悪寒が背筋を伝う。顔を向けて、イヤホンを外すと、挨拶をしてきた。青年といった感じだが、彼も、ライダーらしい。いつ間にか、近づいてくるなよなー。びびったぞ。
話をすると、大阪からで、転職の合間の休みを使って、東北を一周するとのことだ。他にもいろいろ話をした気がするが、憶えていないぞ。そう、もう、4合瓶を空けてしまったのだよ、ハハハ。
彼が戻っていった後は、焚火の後始末をする。そういえば、話をしている間、2人とも、空を眺めていたのだが、その時見えた流れ星は大きかったな。
シュラフに入ると、自分が、すっかり、松ヤニ臭くなっているのに気がついた。
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