BMW R1150GSで行くツーリング

ホーム > ツーリング > 2006北海道

BMW R1150GSで行く2006北海道キャンプツーリング
【8月17日(木)】
当日のルート
(最新のブラウザでない場合、
正常に動作しないことがあります)
テントから、顔を出すと、晴れている。結局、夕べは、シュラフを使わないで寝てしまった。朝方、寒くて目が覚めたが、北海道で、シュラフ無しで寝たのは初めてだ。
なるべく砂が入らないように注意しながらの撤収後、携帯で天気予報を確認しながら、パンを齧る。予報は、道北がまぁまぁのようなので、とりあえず、北へ向かおう。
出発は、6時半頃。隣のテントはまだ起きていなかったようだ。
早速、昨日、教えてもらったホロムイに行く。昨日の買出しの帰りに、場所は確認しておいた。道路標識には、「幌武意」とある。海に行く脇道に入って、とろとろ走ると漁港に着いたが、ごく普通の漁港。昨日の漁火の船だろうか、大きな電球を吊るしたのがある。特に変わった所はない。
途中の道からの景色も、特別なところはなかった。どこか、展望のいいところがあるのだろうか。もっと、よく、聞いておけばよかったな。まぁ、先に進もう。
美国を過ぎると、道路は、海岸沿いを走る。そんな遠くない沖に、ウニ漁らしき小舟が浮いている。
しばらく、トンネルが続く。この辺りで、昔、崩落の大事故があったはずだ。自宅に帰ってから調べてみると、日本土木工業協会のページに詳しい経緯があり、ちょうど10年前の豊浜トンネルでのことだった。この事故は、復旧の方法が、かなりアクロバティックで、崩落した豊浜トンネルの中と隣のセタカムイトンネルの中を、崩落部分を回避するようにトンネルで繋いで、ひとつのトンネルにしている(上記ページに図もある)。土木の世界はすごいことをやるもんだが、走っていて、そんなことには、まったく気がつかなかった。ツーリングマップルを見ても、トンネルが妙に曲がっているのが分かる。
余市では、道の駅で、休憩。空は快晴。日射しが強くて、影のないところにはいられない。
ここには、最近、珍しく、ゴミ箱が設置されていたので、昨日のキャンプのゴミを捨てさせてもらう。
出発すると、すぐのところにニッカの余市蒸溜所があった。自分は、ウィスキーの中では、余市のシングルモルトが一番好みに合う。昔は、本場スコットランドのシングルモルトをよく飲んでいたが、余市の方が洗練されていて、今は、おいしいと思う。なので、寄ってみたいのだが、こんな朝早くにやっているわけもなく、通り過ぎる。場所は、余市駅の目の前なのだが、宮城峡蒸溜所のように、もっと山奥にあるのかと思っていた。一度、冬にでも、来てみたいなぁ。
余市を過ぎてからは、国道5号線になる。トラックが多い。気温もさらに上がってきた。
道営野塚野営場
朝のキャンプ場

幌武意漁港から見上げた景色
幌武意漁港から見上げる。日射しが強い

国道231号線からの景色

BMW R1150GSと国道231号線
国道231号線の景色

小樽が近づくに連れ、車の量が増えてきた。バス停では、通勤の人がバスを待っている。ツーリング中は、なるべく、日常から離れたいので、都会は、さっさと通過したい。が、一応、道順としては、運河の横を通る道を進む。
市街では、何台かのオートバイとだんごになって走った。で、運河のところに来ると、停まるオートバイがいる。朝に見てもなぁと思うが、お約束だからね。
寿司屋通り近くで信号待ちの時に、気温表示板を見ると、なんと、30度。まだ、9時前だよ。
銭函で、国道5号線を離れて、337号線へ。函館本線の踏切を渡っている最中に銭函駅のホームが見えたが、こちらも、通勤客で、一杯。なんだか、申し訳ないような気がした。
この辺りから、方向的には北に向かうことになる。が、まだ、しばらくは、札幌郊外の工業地帯なので、ただ距離を稼ぐだけだ。
急に向かい風が強くなった。空にも、雲が出てきた。この先は、天気が悪いのだろうか。日射しは弱まってきたが、蒸し暑い。
時々、港へと曲がる交差点で、左折の車が列をなしている。こちらは、車での通勤だろう。
再び、日本海に出ると、前方が、青く見える。さっきまで、雨のような霧のような中途半端なものが漂っていたが、この先は晴れているようだ。
この国道231号線は、何度も走っているので、写真を撮るだけで、ひたすら北上を続ける。
次第に、青空が戻ってきた。
増毛の手前の駐車場で休憩。なんだか、少し、気持ちが悪い。海岸に出る前に、セイコマートで休憩をして、珍しく、ハンバーガーなどというものを食べた。普段、ジャンクフードは食べないのだが、時々、無性に食べたくなる時がある。
食べ慣れない物を食べたせいか、夕べ寒くて風をひいたのか、それとも、本格的に体調が悪いのか。東屋で休憩をする。
日陰に入ると涼しい。湿度が高いと言っても、そこは、北海道。東京とは違う。
そういえば、セイコマートでは、駐車場にあるポストの上にコーヒーを載せて食べたんだけど、地元の人が投函に来たな。古いポストなので、使われていないと思った。悪いことをしたかな。東京は、暑いだろうなぁ、等々、眠れなかったので、取り留めもないことをぼんやり思う。
1時間程、ゆっくりしてから、オートバイに向かう。さっき、追い抜いてきたチャリダーが駐車場に入ってきた。すごいなー、当たり前だけど、確実に前に進んでいるんだ。
こちらも、出発。なんとか、持ち直したかな。
増毛の市街では、道なりに走っていると、酒蔵の國稀を発見。以前来たときは時間が早すぎて、開いていなかった。今日は、見学できそうだ。駐車場に、オートバイを停める。
外には、水の湧き出し口がある。仕込み水だろう。後で、ペットボトルに入れよう。中に入ると、何枚かの写真が飾られていた。高倉健が写っていて、なんと、映画「駅 STATION」のロケが行われたとのこと。北海道が舞台の、なんとも切ない、大人の映画。刑事役の高倉健の人生を中心に、幸薄い何人かの女性の人生が絡まる。冬になると、時々、思い出しては見ているが、本当にいい映画だと思う。この映画の中では、増毛のシーンが多く出てくるのだが、酒蔵ではなく、旅館の設定でロケが行われたとのことだ。また、見たくなったなぁ。
入って右手に売店があるが、その奥にも行けるようだ。売店のすぐ先にある資料室を覗いて、さらに行くと、緑のタンクが並んでいた。できた酒を保管するタンクとのことだが、ここまで、公開している酒蔵は珍しいのではないか。売店のおばさんによると、冬の仕込みの時期でも、ここまで公開していて、運がよければ、搾るところも見られるそうだ。
建物も、木造で、いかにも歴史を重ねているよう。どっしりと落ち着いた佇まいで、なんだか、頼もしい。
帰り際に、売店で、今夜の酒として純米の「暑寒しずく」とおちょこを買った。
さて、出発しよう。楽しかった。時間は、ちょうど、12時頃。なんだか、元気が出てきたぞ。昼ご飯が食べたい。でも、まだ、生ものは止めておこうっと。
留萌の近くまで来て、閃いた。留萌の駅の立ち食いそばを食べよう。こちらも、前回、来た時、早くて開いていなかった。別に、有名でもなんでもないけど。
さっきから、細かい雨が、所々、降っている。留萌の街中は極端で、雨で路面が濡れている所と乾いている所がくっきり分かれている。こんなことあるんだなぁ。
立ち食いそば屋は、無事、開いていた。そば屋のおばちゃんによると、最近は、今日の様な蒸し暑い天気が続いているとのことで、いかにも、暑くて参っているような喋り方だった。「作る方も大変だけど、食べる方も大変だねー」
にしんそばがあるのに、後から、気がついた。天ぷらそばを食っちまったよ。ちと、後悔。
國稀酒造
國稀酒造

國稀酒造のタンク
内部も公開している

國稀のおちょこ
おみやげのおちょこ。愛用しています

天売・焼尻フェリー乗り場
フェリー乗り場にあるオロロン鳥の巨大なモニュメント。頭がカモメの糞で白かった
北上を続ける。とりあえずは、天売・焼尻のフェリー乗り場が目標だ。来る時の飛行機の中で、たまたま、北海道探検記の天売・焼尻の章を読んだので、なんとなく気になっていた。が、観光やフェリーの時刻等、まったく情報がない。ただ、これまでの経験から、フェリー乗り場には、島に関するコンパクトな分かり易いパンフレットが置いてある筈。礼文・利尻も五島列島も、そうだった。で、フェリー乗り場というわけだ。
羽幌に近づくと、最初に、天売島が見えてきた。次に、焼尻島。どちらも、海上に青く浮いている。
この辺りで、ようやく涼しくなってきた。湿度も下がった気がする。
フェリー乗り場に到着すると、人がたくさんいた。ちょうど、フェリーが着いたようだ。ターミナルの中に入ると、ありました、予定通りのパンフレットが。いろいろ見ていると、どうも、日帰りも可能らしい。ただ、両島とも回ると、地面に足を踏んだだけのような慌ただしさになりそうなので、それはパス。どちらかだけなら、見る所が多そうな天売島の方かな。でも、天売の方が遠いなぁ。等々、ターミナルの待合室で、全体の日程を考えながら、どうするか悩む。
いつの間にか、ターミナルからは人が消えていた。残っているのは、窓口の人や食堂のおばさん達だけで、ひっそりとしている。テレビには、高校野球の試合が映っている。ふと、自分が、誰からも、見えていないような気がする。
なんで、自分は、こんなところにいるんだろう。そんなことを思う。もし、今、地震か何かが来てここで埋もれてしまえば、そのまま身元不明者として扱われてしまいそうな感覚。これまでも、何回か、同じ様なことを感じたことがある。この前は、どこかの公衆浴場の温泉で、午前中から湯に浸かっていた時だったか。そして、この街で働いて、全く別の人生を送っている自分...「蒸発」という言葉が頭に浮かぶ...
いかん、いかん。トイレに行って、気分を変えて、もう一度、計画を考える。よし、明日、日帰りで、天売島にしよう。観光船もあるようなので、それに乗って、海から島を眺めたい。
日帰りで時間にシビアなので、念のため、観光船の時間を確かめようと、観光案内のおばさんに尋ねる。すると、天売まで電話をしてくれて言うには、船は人数が揃い次第出航とのこと。ただ、もう、ハイシーズンは過ぎているので、人数が揃わない可能性もあると言う。よくよく聞くと、一番いい時期は、6,7月で、その頃は、夕暮れ時に、巣に戻ってくる鳥を見ることができるとのこと。今は、もう、鳥も帰ってしまって、巣穴しか残っていないという。気がつかなかったが、フェリーの便も、昨日まではお盆シーズンで、7便/日だったのが、今日から3便/日になっていた。
そうか、なんだか、ちょっと、モチベーションが下がってしまったな。が、今日は、この近くで、テントを張って、天気がよければ、島に渡るとしよう。
ターミナルの食堂の看板には、甘エビの文字がある。天売・焼尻の海には、日本海北部最高の漁場があるらしい。島産のウニ丼もあった。食べたいが、今日は、我慢です。残念。
地図を見て、 鏡沼海浜公園キャンプ場まで走ることにする。ここならば、戻ってくるにも、道北に進むにしろ、ちょうどいい場所になる。
途中、海岸線沿いの、名も無き道に寄ったりしながら北上する。寄り道した道路は、両側から雑草が伸びていて、いかにも、侘しい感じ。先は、未舗装路になって消えている。抜けられるかどうかを確認するために、オートバイを停めて、少し歩いてみる。道の両脇が、自分の背丈程の草に覆われていて、見通しが利かないのだ。
歩いていると、草の影から、突然、家が現れた。こんなところに。
生活感があるので、人は住んでいるようだ。周辺には、他には、家は無さそう。遠くには、朽ち果てた神社のようなものが見える。昔は、それなりの人が住んでいたのかもしれない。今は、どういう生活があるのだろうか。
1時間程で、鏡沼海浜公園キャンプ場に到着。空は、どんより曇っている。受付では、ゴミ袋を買えば、ゴミを置いて行けると言うので、なんだか中途半端な値段だが、\117で購入。最近の北海道のキャンプ場は、ゴミを捨てられないところが多いので、これはいい。
サイトに向かうと、周りは、ライダーとチャリダーが多い。洗濯機やライダーハウス等の設備がある割には、整備され過ぎていないのがいいのかもしれない。
テントを張った後、買出しに天塩の街に出かける。スーパーでは、ラム肉ともやしを買った。ホッキ貝が、貝のまま、4個で\880で売られていたが、そんなに食べられないので、パス。ちょっと心残り。後は、セイコマートに寄って、いつもの通り、つまみとビール、明日の朝ご飯を買う。
ここは、温泉まで歩いて行けるので楽でいい。温泉は、北海道では珍しい、黒いお湯だった。露天風呂でゆっくりしていると、雲の合間から、夕陽で赤く輝く利尻岳が見えた。意外と大きい。
帰り際に、自分と同じ年齢くらいのライダーが、一人でチェックインをしていた。ここには、宿泊施設もあるのだが、そういうツーリングのスタイルもあるんだな。
テントに戻ると、ビールをぐびり。あー、旨いっす。温泉っていうのは、その後のビールのためにあるんだねぇ。
総菜を食べながら、もやしのひげを取る。なんだか、北海道に来ると、必ず、もやしのひげを取っている気がするぞ。
ラム肉ともやしを鍋に入れて焼いていると、ボタボタと雨が降ってきた。無茶苦茶、中途半端なタイミング。我慢して焼き続けるが、耐えられず、一旦、テントの中へ退却。周りも、皆、テントに戻っている。その後、やんだら外へ、降ってきたら中へということを何回か繰り返す。なんだか、食べている気がしないが、いつの間にか、食べ終え、後片付けのために炊事場へ。
そこでは、チャリダーらしき若者が、何人か、ご飯を食べていた。猫もいて、おこぼれをもらっている。洗い物をしていると、戻って行く人もいて、残った大学生と思しき男女2人が、会話をしている。こんなところから恋が芽生えたりするかもしれないぞと、おじさんは、耳をダンボにして会話を聞いていたが、そんな気配もなく、逆に、明日は台風の影響で大雨になると言っている。ムムム...
すっかり夜になると、雨はやんだ。昼に買った國稀を外でのむ。気温が下がったようで、少し、寒い。今日は、周りに、ライダーのテントがあるので、話そうかと思っていたが、雨でテントに戻ってからは誰も出てこないようだ。

大雨か...。明日は、どうしようかなぁ。

BMW R1150GSと名も無き海岸沿いの道路
名も無き海岸沿いの道路。この先の道は、未舗装路に消えて行った

鏡沼海浜公園キャンプ場
鏡沼海浜公園キャンプ場。右側奥に見える建物が「てしお温泉夕映」

<<前へ  1 / 2 / 3 / 4 / 5  次へ>>
ツーリング | キャンプ場ガイド | BMW R1150GS | 本棚 | その他旅行記 | 過去の雑記 | リンク
(c) Copyright teruyuki 2005-