BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く初夏の信州
【7月15日(土)】
暑い、暑い、暑ーい。環七の渋滞にはまって止まっていると、太陽と湿度と車のエンジンの熱気で、倒れそうな気がしてくる。まだ、8時前なのに、この暑さ。勘弁してくれぃ。
今週末は3連休なので、東北にキャンプツーリングと思っていたが、天気予報が散々で断念。ただ、気分が盛り上がってしまい、どうしてもオートバイに乗りたい気分だったので、日帰りで信州に向かっている。3日間の中では、今日の予報が一番ましだった。
関越道に入っても、暑さは続く。走行中の風で、かろうじて、耐えられる感じだ。夏休み直前の3連休なので、道路は、相当な渋滞を予想していたが、それ程でもない。天気予報が、大雨やら雷やらと脅していたので、行楽の人がすくないのか。
短めの渋滞をすり抜けながら進んで、ガソリン補給のためにサービスエリアに入った。ガソリンを入れた後、休憩でもと思っていたが、とにかく、暑い。ジーンズが、汗で、べっとり貼り付いている。なんだか、気分不愉快で、オートバイから降りる気がしなかったので、ガソリンを入れたら、そのまま、本線に戻る。
上信越道に入っても、しばらくは暑かったが、軽井沢の辺りまで来ると、気温が下がってきたので、横川サービスエリアに入る。涼しいとは言えないが、まだ、外にはいられる。
さて、今日は、まだ、行く場所は決めていない。が、とにかく、涼しいところに行きたい。この周辺で標高が高い場所として思いつくのは、ビーナスラインか志賀草津道路だが、ビーナスラインは、昨年も行ったので、志賀草津道路に決定。天気予報によると、北の方が雨が降りやすいが、今日は日帰りなので、別にいいや。
横川サービスエリアの空
横川サービスエリアの空。まだ、青空が覗いている
浅間山
浅間山。雲で下半分しか見えない
碓氷軽井沢インターで、上信越道を降りる。志賀草津道路に行くには、もう一つ、長野市方面まで走ってしまい、北側から入って行く方法もあるが、今日は、遅くなる程、雨が降りやすいようなので、早めに、おいしいところを走りたい。
まづは、鬼押ハイウェイを走ろう。国道18号線周辺の渋滞はすり抜けでクリアをして、国道146号線の別荘地帯に入っていく。この辺りまで来ると、ぐっと、涼しくなってくる。あー、気持ちいい。生き返ってきた感じ。
高度を上げて進んで行くと、鬼押ハイウェイの入口に来た。料金を払って、出発。この道路は、これまで、何度か走ったことがあるが、今回のように軽井沢側から走るのは初めてだ。
直線の道が続き、左側の浅間山が大きくなってきた。ただ、雲で、下半分しか見えない。しばらく走ると、駐車場が見えてきたので停まる。この先の鬼押出し園にも駐車場があるが、観光客でごった返えしているはずだ。
この辺りは、すっかり涼しくなっている。高原の空気が気持ちいい。景色も高原らしく、広々としている。浅間山の裾野も広大だ。写真を何枚か撮りながら、のんびりする。
再び走り出すと、間もなく、鬼押出し園に来た。予想通り、駐車場は、車だらけ。観光バスも停まっている。典型的な観光地だ。
それでも、この辺りの岩の奇観は、何度見ても、印象に残る。途中、火山博物館という施設があり、寄ってみようかなとも思ったが、考え直した。
池澤夏樹の「南鳥島特別航路」(新潮文庫)という本は、表題にも書かれている南鳥島を始め、地理や気象という視点で選ばれた「ちょっと変な」場所への紀行文集だ。例えば、冒頭の行き先は五島列島なのだが、その目的は、火山が波に削られてその内部を露している現象を海上から見るというものだ。それまで、自分は、自然地理的な現象には興味がなかったので、おもしろいなとは思ったものの、その後、そのような視点でツーリングをしたことはない。元々、自分の趣向とはあまり合わないような気がする。だって、石の種類なんか、どうでもいいもんなぁ。
鬼押ハイウェイの後半は、それ程、特徴のない道路だ。高度を下げていくので、暑くもなってくる。吾妻川に沿った谷底に出ると、むっとした暑さが戻ってきた。が、万座ハイウェイに向けて川を渡ると、道は、また、すぐ、高度を上げていく。
しばらく走ると、高原の道路らしく、また、涼しくなってきた。この道路からは、嬬恋の広大な農地が見えたような記憶があるが、なかなか、そのような景色が見えてこない。途中、それらしき眺めがありそうな駐車場にオートバイを停める。そこある店のデッキで、アイスを食べながら、景色を眺めるが、やっぱり、記憶と違うなぁ。天候のせいか、それとも、勘違いをしていたのか。それでも、空気が気持ちよく、人も少ないので、ゆっくりと景色を眺めることができた。
走り出すと、雨がパラパラ降ってきた。でも、空には、まだ、青空の部分も残っているので、そのまま走り続ける。
万座温泉に近づくと、だんだん、硫黄のにおいがしてきた。これまで、ここは、何度か通っているが、まだ、一度も温泉に入ったことがないので、今日は、寄っていこう。道路沿いにあった万座高原ホテルに、オートバイを停める。ここの露天風呂は、石庭露天風呂といって、風呂が7個もあり、一個づつも狭くない。時間が、丁度、昼時ということもあり、入っている人は、5人程。一人で、一個の風呂に入っているような感じで、のんびりできた。お湯も、硫黄分が強く、色は真っ白で、とろりとしている。ここまで濃厚なお湯で、思い付くのは九州の新湯温泉くらいか。
風呂の縁に頭をのせて真上を見上げると、所々に覗いている青空を背景に、雲が流れて行く。あー、自分が溶けていく。自分の真上の空を、ゆっくりと眺めるシーンなんて、人生の間に何回あるのだろうか。
嬬恋周辺
嬬恋周辺の景色
BMW R1150GSと国道最高地点
国道最高地点

国道最高地点からの眺め
日本国道最高地点からの眺め

万座温泉を出て、志賀草津道路に向かう。気がつかなかったが、万座温泉の周辺は、路面が濡れていた。自分が来る前は、それなりの雨が降ったようだ。
志賀草津道路に出て、しばらく、快適なワインディングを走る。この道路は、観光バスに前をふさがれることが多いが、今日は、気持ちよく走れる。
駐車場があったので、オートバイを停めると、日本国道最高地点の碑があった。それには、昔、この道は、善光寺から草津に向かう旅人で賑わったと書かれている。
志賀草津道路には、所々、若山牧水の碑が立っている。牧水は、大正9年の5月に、草津温泉から渋峠を越えて、渋温泉まで歩いている。その行程は、「牧水紀行文集」(高田宏編、彌生書房)中の「草津より渋へ」にある。雪で相当な苦労をしたようで、あの酒好きな牧水が、持参した酒をほとんど飲まなかった程だったので、通る人も希な険しい道だったのかと思っていた。が、季節の問題だったようで、夏には、それなりの交通量があったのだろう。
隣の看板の地図を見ると「芳ヶ平」という言葉があった。なんだか聞いたことがある言葉だと思っていると、どうやら、テレビで見たことがあるようだ。詳しいことは憶えていないが、豊かな自然が残っているところだったような気がする。ヒュッテの近くにはキャンプ場もあり、徒歩の距離もそれ程ではないようなので、一度、行ってみたいないなぁ。
オートバイを進めると、だんだん、高度が下がって行く。気温は反比例して上がっていくが、都内程の蒸し暑さではない。渋温泉近くの道の駅で、休憩をして、ワサビのおみやげを買う。そういえば、何年か前の秋にも、ここに来て、キノコを買って帰ったなぁ。
後は、信州中野インターから上信越自動車道に乗って、東京に向かう。
関越道の料金所前後の渋滞を抜けて都内に入ると、路面が所々濡れている。夕立でもあったのだろうか。埼玉県の辺りから、途中、3ヶ所程、薄いながらも虹が見えた。それも合わせると、東京周辺の天気は、荒れ模様だったのかもしれない。
結局、駐車場に着いたのは、7時頃だった。
家に帰って、嫁さんに聞くと、今日の都内は、36度まで上がったそうだ。
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