BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行くGWの東北キャンプツーリング
【5月5日(金)】
風の音で目が覚めた。テントが揺れている。外は、もう明るいので、テントから顔を出すと、どんよりと曇っている。出発する前の天気予報では、この3日間の天気はよかったはずなのにと思いながら、ぼーっとしつつも、撤収の準備をする。
雨が降る前にと焦っていたので、テントの中にタオルを忘れたまま畳んで、また開けたりと、時間もかかったが、降り出す前に、なんとか撤収完了。と、思っていると降り出してきた。
駐車場まで移動し、降ったりやんだりの雨の中、オートバイに荷物を積む。その後は、予備のオイルを補充する。風が強いので、オイルが、ボトルの口から落ちている間に曲がってしまう。そこまで気を使って、なんとか、補充完了。雨も、無事、入らなかったようだ。
さて、カッパを着て出発。入道崎に向かう。途中、どんより曇った空の下、強風で荒波を立てている海は、凄みがあった。昨日の穏やかな海とは大違いだ。
入道崎には、8時頃到着した。駐車場はまだ閑散としている。とにかく、風が強い。地面に置いたヘルメットが、風で転がっていく。急いで、追いかけて拾った。ここまで強い風の中で、オートバイに乗るのは初めてだ。まるで、台風。
ヘルメットをバックミラーに掛けて、とりあえず、辺りを歩く。観光客もまばらだ。10年前の夏に来た時は、快晴だったと思う。その後も、何回か来ているが、特に変わったところは無さそうだ。灯台やみやげもの屋の周りをぶらぶらする。人形のなまはげも風に吹かれていた。
なんだか、寂しいので、早々に出発。今回のツーリングも、ここが折り返し地点だ。これからは、東京に向かう。ただ、このまま帰るのもつまらないので、角館の桜を見て行こう。ゴールデンウィークが満開の時期と聞いている。
入道崎
入道崎。すごい風だった

入道崎のみやげ屋のなまはげ
お約束のなまはげ

角館の桧木内川堤の桜
桧木内川堤の桜。それは、見事

角館の桧木内川堤の桜
桜は満開を少し過ぎたくらいだった

角館のしだれ桜
しだれ桜。桜もすごいが、人もすごい

角館までは、秋田市内を経由して行くが、男鹿半島では、なまはげラインという道路を選ぶ。途中、なまはげの行事で有名な真山神社の看板があった。どこまでも、なまはげの男鹿半島だが、そもそも、なまはげとは何だろうか。
たまたま手元にあった「東北学へ <1> もうひとつの東北から」(赤坂憲雄、作品社)によると、どうもよく分からないのが現状らしい。広く流布している伝説では、昔々、漢の武帝が連れて来た鬼がその起こりになっているらしいが、いくら男鹿が日本海に突き出している半島とはいえ、漢の武帝というのは、いかにも後付けっぽい。赤坂憲雄は、なまはげはもとは鬼ではなく、仏教以前の原初的な来訪神として位置づけられるのではないかと書いている。
一方で、「岡本太郎の東北」(岡本太郎、毎日新聞社)には、世界に広く見られる大人の社会に仲間入りさせるための儀礼が、次第にゆるめられ時間的にひきのばされ、水ましされて行った姿ではないかと書いてある。現在のなまはげの行事で戒められる、無駄遣いをするなとか、勉強しろとか、親の言うことを聞けといった道徳的な面は、封建社会の経済的要請から、演技が功利的に意味づけられて、応用されたものということだ。また、なまはげは鬼ではなく、原始的な人間社会に見られる「霊」のあらわれとも書いている。
いずれにしろ、なまはげの中に、仏教の影響や封建社会の要請といった「論理」に覆われる前の人間の精神の痕跡を見透かしている点は共通している。
さて、今回は、雨が降っているので、真山神社は通り過ぎた。近くには、なまはげ館という施設もあるようなので、また、来よう。
途中、秋田市内のレッドバロンに寄ってみた。まだ、9時過ぎなので、店員が開店の準備をしている。そこで、迷惑も顧みず、純正のBMW製オイルのことを尋ねると、置いていない。じゃあ、ホンダのオイルはと聞くと、あるとのこと。BMW製の代わりにホンダ製のオイルを入れている人もいるので、最悪、これを補充すればいい。ただ、ボトルの販売はしていないので、量り売りになるが、入れ物がないとのこと。何でもいいかと聞かれたので、気にしないと答えると、ハーレー製のオイルボトルを見つけてきてくれた。ハーレー製のボトルに入っているホンダ製のオイルを、BMWに入れるというのも変な感じ。まぁ、いいけど。
開店前に、わざわざ対応して頂いたお礼を言って、出発。以前、諏訪のレッドバロンでも、パンクの修理を開店前にやってもらったことがある。レッドバロンに関しては、とやかくいう人もいるが、自分は、いい思いしかしていないな。
国道13,46号線を辿り、角館へ近づいてくると、道が混んできた。すり抜けをして先に進むと、臨時駐車場の案内があったので、さっさと駐車してしまう。この混み方だと、そこら辺に置くことはできないだろう。
オートバイを停めてから、桜のある方向へ歩く。すごい人出だ。時々雨が降ってくるが、傘を持っていないので、上だけカッパを脱いで歩いている。うーん、浮いているなぁ...
少し恥ずかしく思いながら、歩いていると川に出た。その堤には、桜が延々と咲いていた。これは、凄いぞ。こんなに長々と咲いている桜は初めて見た。角館観光協会の情報によると、2Kmに及んでいるそうだ。いやー、壮観。確かに、これは、有名になるはずだ。
堤の上にある歩道に入る。桜並木の下を歩くことになるが、桜は、満開を少し過ぎたくらいで、まだまだ、咲き誇っている。下から見ても、迫力がある。
堤から川側に降りて、改めて眺めて見ると、やっぱり、この延々と咲いているところがいい。ほんと、壮観だ。
しばらく歩いた後、ちょっと飽きてきたので、今度は、武家屋敷の方へ足を伸ばす。こちらは、川沿いと違って、しだれ桜が咲いていた。少し散ってしまっているが、それでも、まだまだきれいで、なんとも、上品で優美だ。
それにしても、すごい人出。桜もすごいが、人もすごい。駐車場には、大型の観光バスが所狭しと並んでいる。出店があちこちに出ていて、食べ物やビールを売っている。日本酒もあるのが、花見らしい。出店の前のテーブルでは、酒を飲んでいる人が多い。俺も...と思うところをぐっと我慢して、味噌こんにゃくを一本食べた。角館では有名な安藤醸造元製の味噌を使っていて、うまかった。
さて、桜は十分に堪能したので、帰ろう。人が多いのにも、くたびれてしまった。
駐車場で地図を見ながら、帰りのルートを考える。ここから東京に戻るには、東に進み、盛岡から東北道に入る方法と、南に下り、横手から秋田自動車道に入る2種類がある。どちらにしようかと考えていると、横手が焼きそばで有名なことを思い出した。というわけで、横手経由に決定。
道を間違えたり、土砂降りに遭ったりしながらも、国道13号線に出た。後は、この道をひたすら南下すれば、横手だ。途中、大曲を通る。ここは3年前の夏に、有名な花火大会を見に来た。3泊のツーリングの2日目だったが、大雨だったので、秋田市内のビジネスホテルを探すと、一杯で空きが全くない。変だなと思っていると、大曲の花火大会で、一杯とのことだった。そこで、なんとか空いているホテルを探した上で、自分も、秋田駅からこまちに乗って、見に行ったのだ。その日も、時々、土砂降りになり、傘をさしながら、足下をびしょびしょにして花火を見た。
横手の市内に来ると雨はやんでいた。焼きそばのある店を探していると、所々に、やきそばの幟が立っている。そこで食べられるようなので、少し行列ができている店の近くでオートバイを停めて、カッパを脱ぐ。横手駅から近くの、外見は喫茶店という感じの店だ。中に入ると、先に並んでいた家族連れが、待ってられないと出て行った。ラッキー。少し経つと、カウンターの席が空いたので座る。メニューを見ると、洋食が中心なので、やはり、喫茶店だ。トルコライスというものにも惹かれたが、ここは、やはり、やきそばを注文。どうも、横手では、色々な種類の飲食店がやきそばを出しているようだ。
なかなか、やきそばが来ない。周りでも、まだ、待っている人がいるので、自分の順番は、まだ先のようだ。お父さんとお母さんだけでやっている店のようなので、仕方がない。
しばらくすると、ようやく、来ました。
一見、目につくのが目玉焼。あと、目玉焼きにかかっている青のりが、食欲をそそる。いただきまーす。食べると、ちょっと太めの麺で、もちっとした食感がいい。肉がひき肉というのも、普通と変わっている。半熟の目玉焼きを壊して、混ぜて食べるのがおいしかった。まぁ、有名とは言え、味はやきそばの範疇なので、ものすごいうまいという訳ではないが、総じて、男子が好きそうな味という感じだった。また食べてもいいな。
ちなみに、店内に、「横手やきそば探検隊」と称した印刷物があって、横手市内のお店の一覧が載っていた。横手市観光協会のホームページを見ると、同じ情報が載っているので、横手でやきそばを食べたい人は、このページを印刷して行くのがいいと思う。
店を出ると、1時を過ぎていた。市内は、閑散としていて、いかにも、地方都市という感じだ。さて、帰りますか。
横手インターチェンジに向かっていると、道路標識に「北上」の文字があった。高速道路でなくても行けるのかと思い、そちらの国道107号線を選ぶ。まっすぐ帰りたくないよー。
途中の道の駅で休憩をしていると、自分の隣に福島ナンバーのBMWが来た。50歳過ぎだろうか、結構なおじさんで、よく喋る元気のいい人だった。自分も、あの年齢でオートバイに乗っていられたらいいなと思う。
国道107号線は、温泉がある駅で有名なほっとゆだ駅や錦秋湖沿いを走り、なかなか楽しめた。特に、ほっとゆだ駅は、前から入ってみたいと思っていたが、ちょっと、くたびれてきたので、今回は、パス。と言っても、また、来るチャンスはあるのだろうか...
観念して、ガソリンを入れて、北上西インターチェンジから、秋田自動車道に入る。
宮城県内のサービスエリアで、おみやげのずんだ餅を買い、オイルレベルを点検。すると、今朝より増えている。ムムム。しばらく乗っていなかったので、どこか調子が悪かったのか。とにかく、オイルの補充はしなくても、帰れそうだ。買ったオイルは要らなかったなぁ...
結局、東京に着いたのは、11時過ぎ。まだ、ゴールデンウィーク中盤なので、特に渋滞はなかった。オートバイが、昼の雨のせいか、泥だらけ。ゴールデンウィーク後半は、洗車かな。
横手の焼きそば
横手の焼きそば
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