BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行くGWの東北キャンプツーリング
【5月1日(日)】
外の物音で目が覚めた。隣のキャンパーが撤収をしているようだ。時計を見ると5時半。まだ、早いので、シュラフの中でうだうだする。暑くもなく寒くもなく、気持ちがいい。
起きていたのか寝ていたのかよく分からないまま、もう一度時計を見ると6時過ぎ。なんだか、朝早く撤収をしている人がいると思うと負けられない気持ちになって、起きることにする。ゆうべは結構飲んだが、残っていない。やっぱり、いい酒は違うなぁ。
テントの中から外を見ると、曇り気味のようだけど、明るい。雨という感じではない。外に出て周りを見ると、テントが増えていた。ゆうべ、自分が寝てから来た人がいたのだと思うが、全く気がつかなかった。もう、出発してなくなっているテントもある。
撤収に目処がついた頃、ゆうべは会話をしなかった隣のライダーと少し話をする。東京から来たとのことで、今日は、男鹿半島に行き、最終的には、八甲田の雪の回廊を走るとのこと。うらやましいなぁ。
さて、出発。時間は8時前だ。今日こそは、鳥海ブルーラインを走らねば。国道7号線を、再度、北上し、鳥海山に向かって右折をする。今回のツーリングの北上もここまで。もっと北へ行きたいという思いが尾をひく...
芭蕉も、象潟を越えて北に向かい、津軽まで行きたいという思いがあったらしい。結局は、同行していた弟子の曽良に、健康のことと行程が遅れていることとで止められたようだ。当時は、江戸の人間が北東北まで行くことはそう簡単なことではなかったろうし、芭蕉は当時46歳だったので、これが最後のチャンスと思ったのではないだろうか。さぞかし、無念なことだったろう。
道はぐいぐいと高度を上げる。鳥海山が大きくなってきた所で、オートバイを停めて写真を一枚撮った。実は、鳥海山周辺では行きたい所がもう一カ所あった。獅子ヶ鼻湿原といって、ここには鳥海マリモという珍しいコケが育成していたり、周囲には奇形ブナと呼ばれる変わった形のブナが多いらしい。ここをトレッキングしたいと思っていて、道の駅で小冊子も入手していたのだが、そこに載っている地図が狭いエリアだけで、ツーリングマップルと見比べても場所がよく分からなかった。で、帰宅してから調べてみると、この写真を撮った場所から、そう遠くはなかったらしい。ムムム...
三崎公園キャンプ場の朝
朝のキャンプ場。テントが増えていた

鳥海山
鳥海山。
獅子ヶ鼻湿原は、この写真を撮った場所からそう遠くはなかったらしい

鳥海山 鉾立展望台
鉾立展望台からの眺め。大迫力

雪の壁とBMW R1150GS
雪の壁はそれ程残っていなかった

道は、ますます、高度を上げて行く。空はどんより曇っている。風も強くなってきた。道の脇には、所々に凍結注意の標識があって、心細くなってくる。時々、オートバイが対向車線を下ってくるので、大丈夫だろうといい聞かせながら走る。
道路脇の雪の壁が高くなってきた。これを見に来たはずなのだが、心細いこともあって、いまいち盛り上がらない。で、どこかで写真でも撮ろうと思っている間に、この道路の最高地点にある鉾立展望台に到着してしまった。
駐車場には、思った以上の車が停まっている。オートバイを降りて観察すると、登山かスキーの人が大半。辺りは、まだ、雪で真白。天気もイマイチなので、スキーはまだしも、登山なんかして楽しいのかとも思ったが、大きなお世話か。
それでも、雪を踏み分けて近くの展望台に行くと、大パノラマが広がっていた。ここには何度か来たことがあるはずだけど、この景色は初めてのような気がする。これだけ雪が残っている季節は初めてなので、そのせいかもしれない。が、景色は凄いのだが、寒いのと風が強いのとで、そそくさと退散。
眼下は、晴れていれば、日本海がきれいなはずだが、今日は陸地と海の区別がつかない程、ぼんやりしている。途中、せっかくなので、雪の壁の写真を撮ったが、迫力がない。今年は積雪が多かったはずなので、鳥海ブルーラインは、だいだい、こんなものなのかな。
途中、何カ所か、たくさんの車が駐車している場所があるが、こちらはスキーらしい。リフトもないところで、ざらざらの重い雪を滑って楽しいのかとも思ったが、こちらも、大きなお世話か。ただ、年配の人が多く、体力を考えるとすごいなと思う。自分には真似できない。
標高を下げてくると、だんだん、暖かくなってきた。満開は過ぎたが、まだ、たくさんの花をつけている桜が沿道に見える。ここら辺は、春が来たばかり。そう考えると、なんだか、うきうきしてきたぞ。
国道7号線を南下して、鳥海の道の駅に入る。今朝は菓子パンひとつしか食べてないので、そろそろ、お腹が空いてきた。まだ9時過ぎだが、かなり混んでいる。
中をうろうろしていると、魚介類の販売所を発見。見ると、切り身のカレイがおしそうに焼けている。ここでは、魚しか売っていないが、隣の食堂に持って行けば、ご飯とみそ汁も付けられるらしいので、魚を買って食堂に持って行く。魚が\350で、ご飯とみそ汁が\300なので、しめて\650なり。早速、魚を食べると、これまた、うまーい。脂がうまいのだ。これは、病み付きになってしまう。
さて、お腹も一杯になったので、今日のルーティングだ。昨日は山形経由で来たので、今日は新潟経由で帰ろう。笹川流れを走るのは、これで2回目。前回は、秋田市内から東京へ帰る際に走ったが、何年ぶりだろうか。
国道7号線を南下して、酒田市内方面へ曲がる。酒田に目的があるわけではないが、何度か来たことがあるので懐かしさもあり、市内を通る。ここには三日月軒という、うまいラーメン屋があるけど、さっき朝ご飯を食べたばかりなので、パス。というか、まだ、開いてないだろうし。
酒田は、江戸時代は、最上川を経由して運ばれる米や紅花を大阪へ運ぶための北前航路の要港として、大いに栄えたらしい。そして、物と一緒に文化も流通した。芭蕉も、ここには、奥の細道の道中、9泊もしており、当時の文化レベルの高さが伺われる。そのため、酒田市内には往時をしのぶ史跡がたくさんある。ちなみに、司馬遼太郎は、鶴岡も含めて庄内を「上方、江戸、東北という三つの潮目になるというめずらしい場所」と書いている。
だが、どうも、オートバイだと、街中に立ち寄るのがおっくうになる。途中、道を間違えて、偶然、土門拳記念館の前を通る。酒田に来る度に気になっているところだが、やっぱり、停まる気がしない。街中の観光地は、また、飛行機や電車で来たときに寄ろう。
庄内平野を縦断し、日本海に出た。湯野浜温泉だ。いつも思うが、昼下がりの温泉地というのは、どうして、こうも気だるい感じがするのか。太陽の光が人気のない街を照らして、白々しい。
海岸を南下すると、暑くなってきた。空も青く、夏が来たみたいだ。海岸では、所々、水遊びやバーベキューをやっている人達がいる。自分も我慢できなくなって、オートバイを停めた。
釣りの道具を持って、海岸に出る。近くでは、キャーキャーいいながら、家族連れが磯遊びをしていて、楽しそうだ。
沖に向かってルアーを投げ始める。遠浅なので、表層を早めに引いてくるが反応がない。少しづつ、場所を移動する。ジャケットを着たままなのだが、暑い。汗が垂れてくる。本当に、夏みたいだ。
もう、11時頃だし、潮も明るすぎるので、ダメかなと思っていると、何か掛かっている手応え。ただ、引かないのでゴミかと思っていたら、ウミウシでした...
釣りは早々に切り上げて、後は、磯遊び。カニやヤドカリに遊んでもらう。ヤドカリは、なんだか、食べられそうなくらいデカイのがいたな。
海岸
夏が来た!

ウミウシ
ウミウシ・・・

冬景色
今度は冬
笹川流れは順調だった。この道路は、羽越本線と共に、日本海に沿って海岸ギリギリのところを走っている。しばらく走っていると単調で退屈なところもあるが、気持ちのいい道だ。
村上市に入った。ここで、日本酒を買って帰ろう。〆張鶴という酒が、ここで造られている。嫁さんが好きな酒なので、おみやげだ。もっとも、自分も、新潟では一番好きな酒なのだ。さらっとした飲みやすいものが多い新潟の酒の中では、しっかりとした味が感じられる。自分の好みは、基本的には、もっと旨味がある方なのだが、時々は、こういうのもいい。
昨日と同じく、村上の駅近辺をうろうろして見つけた酒屋に入ると、あった、あった。〆張鶴の中で一番好きな「純」という純米吟醸は、まづ決まり。あとは、「吟撰」という吟醸酒を買った。どちらも、東京では、なかなか手に入らない種類だ。家に帰って、ラベルを見たら、どちらも、ほぼ1ヶ月前に瓶詰めしたもので、新鮮で、うまかった。
お金を払う時に店のおばちゃんと世間話をすると、やっぱり、今日の暑さは異常で、天気予報が最高気温27度だか28度と言った時に、「間違ってない?」と、息子と目を見合わせたという。話し好きのおばちゃんでした。ついでにいうと、ワインが、結構揃っていたな。
その後は、新潟市内方面に向かい、途中で高速道路に入った。いつの間にか、北の方まで伸びてきている。
関越道に入り、しばらく走ると、高速道路にしては珍しく大きな段差が連続して続いている。去年の地震のつめ痕だ。道路の周囲にも、崖が崩れたような痕やブルーシートが時々見える。また、この辺りは、雪がまだたくさん残っている。今回走った中で、一番残っていて、田んぼにもまだある。その雪のせいか、所々、すごく寒い場所があり、冬のよう。風も強く、天気もどんよりしていて、なにかよくないものが澱んでいるような感じだ。
関越トンネルを抜けても、天気はよくならない。昨日の天気予報だと晴れだったので、ちょっと意外。結局、途中のサービスエリアでカッパを着る羽目になった。
あとは、ゴールデンウィークの渋滞をやり過ごして、無事、帰宅。
なかなか、充実したツーリングでした。
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