BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く秋の檜枝岐キャンプツーリング
【10月3日(日)】
目が覚めると、雨がテントを叩く音が聞こえる。天気予報通りの雨。分かっていたはずなのに、気が滅入る。で、寒いのと、起きるのが面倒なので、こんな日は、テントの中でビールでも飲みながら、ゆっくり、本でも読みたいなぁなどと考えながら、シュラフの中でだらだら過ごす。
8年前に東北一周ツーリングに行った時に、乳頭温泉郷の中にあるキャンプ場に泊まった。その時も朝から雨で、周囲は温泉しかない山の中。雨の中をわざわざ行く場所もないし、日程も余裕がある。その時は、たまたま、単行本を持っていたので、その日は、管理棟でビールとポテトチップを買って、テントの中で本を読んで過ごした。椎名誠の本だったかな。さすがに、一日、狭いテントの中にいると鬱屈するので、夕方には、カッパを着て近くの鶴の湯に行ったけど。
素樹文生の「旅々オートバイ」(新潮社)という本にも、積丹半島の海岸で雨に降り込められて、古本屋で買った中上健次の本を、テントの中で読むという話があった。著者は、それを最高の読書体験とまで書いているが、分かるような気もする。
といっても、明日は仕事の身。起きない訳にもいかないので、のろのろと撤収を開始。雨の中の撤収は、いつもながら面倒くさい。
出発前に、近所をうろうろすると、明かりがついている藁葺きの家があった。まだ現役だ。
尾瀬キリンテキャンプ場近くの藁葺き屋根の建物
近辺には藁葺き屋根の建物が所々にある。まだ現役だ
木賊温泉の共同浴場
木賊温泉の共同浴場。いいお湯でした
関越道側に抜けることができる国道352号線は二輪車通行禁止なので、帰り道は基本的に来た道を辿るしかないのだが、それもつまらない。で、以前から気になっていた木賊温泉経由で帰ることにする。
ちなみに、二輪車の通行規制区間については、日本二輪車協会が解除の取り組みを行っているようなので、この区間も検討してほしい。
木賊温泉の集落に入ると、案内が小さいので分かりにくかったが、なんとか温泉への入り口を見つけた。ここまでは舗装された林道を走って来たが、結局、一台の車ともすれ違わなかった。雨模様ということもあり、寂しい道だった。
オートバイを停め、カッパを脱ぐ。いつもながら、これが面倒。雨が降ると停まりたくなくなる理由のひとつだ。
共同浴場は渓流の脇にあり、駐車場から降りていく形になっている。温泉には、思った以上に人がいた。老夫婦も来ていて、いかにも、東北の温泉という雰囲気だ。早速、風呂に浸かる。途中、寒かったこともあり、気持ちがいい。建物の壁を見ると、寄付者と寄付金を書いた小さな木札がたくさん並んでいる。この建物は、渓流のすぐ脇にあるので、大雨があると流されることもあるらしい。なので、この寄付金は、今の建物を作り直した時のものだと思うが、東京近辺の人も多い。きっと、ここのファンが多いのだろうが、それが分かるような昔ながらの雰囲気のいい温泉だ。
つげ義春の「会津の釣り宿」(「蟻地獄・枯野の宿」(新潮社)所収)という作品の中で、1カットだけ、この共同浴場が描かれている。建物は変わっても、雰囲気は当時のままなのだろう。
木賊温泉を出た後は、会津西街道を東京方面へ向かう。前回のツーリングと同じく、途中で、キノコをおみやげに買う。
雨が、だんだん、本降りになってきた。そろそろ、昼ごはんの時間だが、停まる気がしないので、うまそうなそば屋があったりもするが、そのまま、走り続ける。
結局、寄り道はせず、そのまま、日光宇都宮道路に入り、東北道を経由して、帰宅。今日は、一日、雨に降られっぱなしだった。

今回は、一言でいうと、モノトーンのツーリングというところか。

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