BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く2004北海道キャンプツーリング
【7月18日(日)】
テントから顔を出して見上げると、青空が見える。霧が薄くかかっているようだが、涼しいくらいでちょうどいい。
今日はオンネトーのキャンプ場に向かう。オンネトーには何回も行っているが、北海道の中でも一番好きな場所の一つなので、最後の締めくくりには相応しい。
オンネトーは、ここから、それほど遠くないので、のんびり行ける。今回は、まだ、秘湯系の温泉に行っていないので、養老牛の露天風呂に寄ることにする。ここなら、通り道だ。普通、秘湯というと、お湯の温度調整が大変だったり、風呂と言うか湯壷が狭かったり、コケだらけだったりして、気持ちいいというよりは、入ったという事実を作るために行くことが多いが、ここは違う。多分、ボランティアで清掃をしている人達がいるのだと思うが、きれいだし、お湯の温度もちょうどいい。あと、温泉までのダートが短いという計算もあったりして、ハハハ。
養老牛までは、開陽台の近くを走る有名な直線道路の北19号線を通って行く。途中で、パラパラと雨が降ってきた。と、思っている間に土砂降り。慌ててカッパを着る。上陸日以来、カッパを着るのは初めて。いつもは、もっと、着る回数が多いので、今回は、ラッキーだ。
開陽台に寄ろうかとも思ったが、この天気だと何も見えないだろうからパス。北19号線は、天気が悪くても、いい道だった。直線に、登り下りが美しく織り交ざっているのがいい。対向車線のオートバイとピースサインを交わして走る。この道は、やっぱり、オートバイの数が多い。
養老牛向かっている間、雨がひどくなってきた。時折、雨粒が痛いくらいだ。温泉でもこんな天気だったら、入れないなぁと思いながら走る。
が、養老牛の温泉街の近くまで来ると、雨は上がってくれた。雨空の中に、自分がいるちょうど上だけ、ぽっかりと青空がのぞいている。なにか、不思議というか、ありがたい感じだ。
温泉街を通り抜け、そのまま、ダートに入る。この道は路面が締まっているので走りやすい。今履いているタイヤはミシュランだが、ダートで砂利が少し深くなると、すぐフロントが滑るのでヒヤヒヤしながら走っていたが、ここは楽チン。
標津の川北近辺の牧草ロール
標津の川北近辺。北海道ですなぁ
ダートを2Kmほど走って、到着。既に、車が何台か停まっている。キャンピングカーもあるが、これは、ここに滞在しているのだろう。前回来た時も、そんな人達がいたような気がする。
風呂に入ろうとすると、ちょうど、先客が出たところで、貸切だ。ラッキー。
はー、やっぱり、ここは気持ちいい、はー。ため息ばかり出るよ。目の前は渓流なので、熱くなったら風呂から出て、川の中に足を浸けて冷やす。でも、こっちは、冷たすぎて、長い間は入れていられないんだけど。
そんなことを何回か繰り返した後、だんだん人が増えてきたので、出ることにする。ふー、気持ちよかった。
オートバイの所で涼んでいると、車で来た人と、なんとなく会話が始まった。地元の人らしく、話を聞いていると、週末によく来ているようだ。羨ましいなぁ。
さて、出発。この辺りは降っていないが、空模様は怪しいのでカッパを着る。次は、裏摩周展望台に行ってみよう。こちら側からは、まだ、摩周湖を見たことがない。
途中、また、雨が激しく降ってきた。土砂降りだ。これじゃあ、摩周湖は見えないだろうなぁ、と思いながら、展望台に到着すると、はたして、予想通り、真っ白。湖が見える/見えないではなく、10m先も見えない。
駐車場にあるみやげもの屋に入ると、ちょっとした休憩スペースがある。温泉に入ってから水分を取っていないので、ここで、リボン・ナポリンという見慣れないジュースを飲む。北海道限定なのかな。と、自動販売機に、おばあさんがやってきた。ジュースを買おうとして財布から小銭を出そうとすると、チャリン、落としてしまった。で、その小銭は、自動販売機の下へ。おばあさんが困っていると、店のおじさんがほうきで販売機の下をさらってくれて、無事、発見。おばあさんは、お礼を言った後に、お金を入れてボタンを押してジュースを無事、入手。と、思ったら、今度は、ボタンを間違えたらしく、別のジュースが出てきたと連れのおばさんに言っている。そうすると、またまた、おじさんが登場して、ジュースを代えてあげていた。おばあさんは、またまた、お礼を言って、お店を出て行ったのでした。ほのぼのする光景でした。
再び、雨の中を屈斜路湖に向かうが、川湯温泉の辺りまで来ると、雨は止んできた。屈斜路湖畔を走る道に入る。この道は、何度も走っているが、近くに来ると、ついつい寄りたくなる。ま、道東観光の基本ポイントですね。途中、砂湯のキャンプ場の脇を通ると、すごいテントの数。隣のテントとほとんど間隔がないほど、びっしり。今日は、3連休の真っ只中なので仕方ないとは思うが、自分だったら、あそこには絶対張りたくない。
この光景に、なんだか、冷めてしまったので、屈斜路湖観光は止めて、オンネトーに向かうことにする。その前に、弟子屈近辺で昼ご飯を食べよう。途中、対向車のパッシングに助けられて、ねずみ取りをうまく避けたりしながら、弟子屈の街中まで来る。Aコープの階上にある食堂が目当てだったのだが、改装中で休みだった。結局、国道沿いのドライブインで豚丼を食べて、オンネトーに向かう。阿寒横断道路は快適な道路なのだが、観光バスが多い。この道路では、峠を阿寒湖側に越えた辺りから、雄阿寒岳が迫力を持って現れるのだが、今日は、上の方が雲を被っていて下の方しか見えない。天気はすっかりよくなっているのだが、残念。
途中、阿寒湖のセイコマートで、買出しを済ませることにする。ビールだけは、近くにある雌阿寒温泉の宿にある自動販売機で買えるが、その他は、買えるところがないのだ。それにしても、今回は、セイコマートをよく使った。8泊中の5泊をセイコマートで済ませたことになる。セイコマートは、店舗毎の商品の配置が似ているので、どこになにがあるか憶えてしまったよ。

阿寒湖のセイコマート

オンネトー
遊歩道から見たオンネトー

オンネトーの倒木
この倒木もいつかは湖底に沈むのか

国道241号線から、道道に曲がりオンネトーに向かう。途中、雌阿寒岳が目の前にどーんと現れる場所があるのだが、こちらも、上の方が雲で隠れてしまっている。残念。
オンネトーに到着。車道沿いにある展望所には、たくさんの人がいるが、そこは通り過ぎて、奥にあるオンネトー国設野営場へと向かう。
キャンプ場には、かなりの数のテントがあったが、ここは、林間のために張れる場所に制約があるので、テントの間隔はそれなりに保たれている。早速、受付をして、テントを張る。なんだか、ぽっかり、空いている場所があったので、そこにテントを張った。で、その後に気が付いたのだが、テントの裏側の斜面に、巨大な倒木が引っかかっている。地面から20mくらいの位置か。まぁ、地震でもなければ落ちてくることはないだろうけど、ここが空いていたのは、この倒木のせいか。ふーん、でも、まぁいいや。もう、引越しは面倒だし。
サイトには、所々にカマがあって、焚き火ができるので、薪を拾っておく。でも、湿った薪が多いので、ちょっと心配だ。
時間は、まだ、3時なので、湖畔に沿った遊歩道を歩くことにした。1時間ほどで1周できるようだ。
この道は、湖の間際を通る部分が多いので、森と湖の両方を眺めながら歩くことができた。オンネトーの水の色は、透明な青色で、本当にきれいだ。また、湖底にはたくさんの倒木が沈んでいて、さらにその色を引き立てている。
途中、学生と思しき二人連れの女の子を抜いたり・抜かれたりしながら、ゆっくり進む。他に人はいない。
車道に出る直前の辺りに、巨大な水芭蕉があった。もちろん、花はないので、葉っぱだけだが、いつか、花が咲く季節に来てみたい。
結局、行程の半分くらいは車道だったが、満足、満足。
1周した後は、オートバイに乗り、雌阿寒温泉に行く。野中温泉の風呂を利用したが、ここは、\200で入れる。受付のおじさんの愛想も、とてもよかった。お湯は真っ白の濃厚なもの。露天風呂はないが、窓の外を眺めていると、エゾシカが見えた。
帰り際に、野中温泉の自動販売機でビールを買って、オンネトー国設野営場に戻る。まだ、体に温泉の硫黄のにおいが残っている。
周りは、テントが増えていた。近くに、女の子ばかり6,7人の団体がいる。結構、かわいい子が多いけど、女だけで、こんなところに来ているのだろうか。
水場に行くと、その階段の目の前にテントを張っているアホがいる。中年の4,5人組だが、案の定、1人のキャンパーに文句を言われていた。当たり前だ。後で、もう一度、水場に行くと移動していたが。
さて、テントに戻って、ビールを、ぐびり。あー、うまい。セイコマートで買った枝豆とメンチカツ、焼いたソーセージで飲む。あー、これで今年の北海道もおしまいか。
最後の晩なので、焚き火を起こす。が、薪が湿っているので、なかなか火が大きくならない。ある程度大きくなっても、それ以上、勢いが出ないのだ。結局、まめに面倒を見ていないとすぐに小さくなってしまうので、面倒になって、あきらめてしまった。ナタがあれば、もう少しなんとかできたかもしれない。
最後に、おととい、セイコマートで買ったスパゲティを茹でて、暖めたソースをかけて食べる。あとは、持ってきたウィスキーがまだ残っているので、それで、夜を過ごそう。ウィスキーは、余市のシングル・モルトを持ってきたが、日本酒ばかりで、出番がなかった。
キャンプ場の所々で、楽しそうな声が聞こえる。これから北海道という人も、きっと、たくさんいるんだろうなぁ。羨ましい...
それにしても、あっという間の9日間だった。朱鞠内湖や宗谷に行ったことが、随分、昔のことのように思える。サクラマスは、惜しいことをしたなぁ。でも、今回は、素晴らしい景色をたくさん見たし、釣りもしたし、カヤックにも乗ったし、流れ星もたくさん見たし、旨いものもたくさん食べたし、オートバイも3,000Km近く走った。今回で7回目の北海道ツーリングだが、これまでで最高のツーリングだったかもしれないな。天気もよかった。ありがとう、北海道。
さぁ、ウィスキーもなくなってしまった。寝る前に、使わない荷物をオートバイに載せておこう。
駐車場に行くと、上を見上げている人がいる。何かなと思って、自分も見ると、そこには、星、星、星、星、星、星、星、星、星、星、
満天の星空があった。
サイトは木の葉が茂っていて、気が付かなかったのだ。天の川もくっきり。流れ星も、頻繁に見える。今回のツーリングで一番の星空だ。あー、これは、凄い。

最後の最後まで、ほんとうにありがとう、北海道!!

オンネトー国設野営場の夜
北海道、最後の晩
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