BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く2004北海道キャンプツーリング
【7月14日(水)】
今朝は、早くから昨日のポイントに行ったが、結局、反応なし。あー、くやしいなぁ。まさかなぁ...
でも、あんな魚が釣れるなら、釣りだけを目的に、飛行機+レンタカーで来てもいいかな。
テントを片付けていると、日差しが痛いくらいに強い。空は、まっ青だ。なんだか、耳が妙に痛い。昨日も結構な時間歩いたので、日に焼けたのかと思ったが、腫れているようで、触ると熱を持っているのが分かる。昨日の晩、ぼんやり星を見ている間に虫に刺されたようだ。蚊が多かったので、蚊取り線香を焚いて、なるべく肌は露出しないようにしていたのだが、酔っぱらって鈍くなっている間に刺されてしまったようだ。他に刺すところが無くて耳ということなんだろうけど、結構、痛い。ヘルメットを被るのが大変だ。
さて、撤収完了。今日は、少し近いが、サロマ湖に面するキムアネップキャンプ場まで行く予定だ。今回のツーリングでは、目的地を決めるのに、キャンプ場を基準にしたことが多かった。最近、これまで訪れた北海道のキャンプ場を整理したのだが、改めて調べてみると、よさそうだけど、まだ行ったことが無い所が結構あるので、今回は、行ってみたいキャンプ場をチェックしてきたのだ。
かみとくツーリストキャンプ場での青空
テントの中から空を見上げる。まっ青
コムケ湖ダート
コムケ湖とオホーツク海に挟まれたダート

コムケ湖ダート近くのオホーツク海
誰もいないオホーツク海

コムケ湖ダートの廃屋
朽ちかけた廃屋

コムケ湖ダート周辺に咲いている北辺の花々
北辺の花々

オホーツク海に沿って、順調に、網走に向かっている。天気は快晴。冬用ジャケットだと、暑いくらいだ。途中、セイコマートで休憩をしていると、パトカーが駐車場に入ってきた。何か言われるのかと思っていたら、道路から見えにくい所に停止した。獲物を待ち構えているようだ。
そろそろサロマ湖だが、その前に、コムケ湖に向かう。これまた、アウトライダーに掲載されていた、是非見たい景色があるのだ。コムケ湖は国道の北側に位置する小さい湖だが、その湖とオホーツク海の間にあるダートがそれだ。
ダート入り口までの途中に、コムケ国際キャンプ場があった。ここは思い出深いところで、自分が初めて北海道ツーリングに来た93年に泊まったキャンプ場のひとつだ。その日は、旭川から走ってきたのだが、途中の霧のせいで全身濡れてしまっていた。当時は、霧が濡れるものとは知らず、カッパも着ないで走って、気がついたらびしょびしょだったのだ。その年は、タイ米騒ぎもあった冷夏の年で、北海道も寒く、その時の気温は10度前半ではなかったかと思う。ガクガク震えるくらい寒かったので、湧別の辺りで風呂を探したのだがない。もう、辺りは暗くなっていた。泊まるところも決まっていない。その時が初めての長距離ツーリングだったので、まだ、一人旅に慣れておらず、泣きたくなるくらい不安だった。が、たまたまサウナを見つけて、そこで、ずっと熱いシャワーを浴びていた。その後、転がりこんだのがこのキャンプ場というわけで、真っ暗な中に、キャンプ場の明りを見つけた時は、ホッとしたものだ。
ダートの入り口に来ると、反対方向からセローが来たので、挨拶。きっと、同じようなことを考えているのだろう。ダートを少し進むと、橋があって、オホーツク海とコムケ湖をつなぐ水路を跨いでいる。コムケ湖は海につながっているらしい。水路の湖側は、釣りをしているおじさんが何人かいた。真下に糸を垂らしているが、何が釣れるのだろうか。
そのまま先に進むと、なんとも、気持ちのいい世界があった。右側にオホーツク海、左側にコムケ湖。どちらも、開けて見えるという感じではないが、そこにあることは感じられる。そのおかげか、空が広く感じられるのがいい。遠く正面に見える街は紋別だろうか。
まだ、昼前で時間も早いので、オートバイを停めてゆっくりする。オホーツク海に出ると、きれいな海が広がっていた。しかも、他に誰もいない。貸切だ。水に触ると、思ったより暖かく、冷たいという感じはない。
辺りには、草花がたくさん生えている。よく見ると、紫、黄、赤といろいろな色の花が咲いている。砂地で栄養分が少ないせいか、あまり綺麗ではないけど、それでも、色とりどりという感じだ。蜜を求めて、虫も飛んでいる。強くはないが絶え間ない風に、花々が揺られている。そんな景色をぼんやり眺めていると、なんとなく切なくなってくる。
誰に見られるわけでもないのに、こんな寂しいところで、なぜ、咲いているのか。短い夏の間に次の世代を残すためだろうが、そんなことはどうでもいいじゃないか。頑張ってどうする。枯れてしまったっていいじゃないか...
近くには、漁師が使っていた物置だろうか、既にあちこち錆びて今にも崩れ落ちそうな廃屋がある。風に吹かれた草々が、トントンと物置のトタンを叩いている。空は真っ青だ。辺りは光に満ちている。だが、明るい光のぶんだけ、影は濃い。
生きものの力強さは、空しさのすぐ裏側にあった。

もう少し進んだところで、路面が深い砂になってきたので、引き返すことにした。ここでコケたら、起こせるかどうか分からないし、このまま、もう一度国道を走っても仕方ないしね。

コムケ湖からキャンプ場までは1時間もかからなかった。途中、懐かしい場所を二つ見つけた。ひとつ目は計呂地に置いてあるSL。SLの後ろには客車がつないであって、この中に宿泊できるようになっている。93年のツーリングの時に泊まった場所だ。二つ目は芭露にある工藤食堂。こちらは、計呂地のSLに泊まった時に、夕ご飯を食べた店。その時は、初めての長距離ツーリングに加えて風邪気味だったこともあって、不安で一杯だった。なので、特に思い出深いのだ。
時間は1時過ぎとまだ早いので、キャンプ場にはテントが一つ張ってあるだけだ。連泊者だろう。好きな所にテントを張れるので、サロマ湖が見える場所にした。近くに、焚き火の跡があるので、今夜は、そこで焚き火もやろう。まだ、今回のツーリングでは一度もやっていないからね。
テントを張り終えた後、湖岸まで降りて流木を探す。少し湿っている木が多いが、これくらいならば問題ないだろう。
今夜のために十分なだけ拾った後、風呂と買出しに行く。まだ、時間があるので、少し遠回りをして、遠軽経由で、湧別まで戻ることにする。
遠軽には、自衛隊の基地があって、あちこちに「自衛隊ご苦労様」のような看板があった。
湧別では、かみゆうべつ温泉チューリップの湯に入り、近くのAコープで買出しをする。せっかくのサロマ湖なので、活ホタテを探したが、ここにはないので、途中の看板で見つけた湧鮮館という漁協の直売所に寄ることにした。
スーパーから漁港までの間、93年に行ったサウナを探してみたが、見つけることができなかった。ドライブイン錦という店があって、この「錦」という名前に見覚えがあるような気もする。ただ、建物が新しいので、ちょっと違う感じ。サウナは、当時、ドライブインを併設していたような気もするから、サウナはやめて新しく建て直したのかな。
湧別の街は、サウナに入った後に、買出しのためにウロウロしたところだ。時間が遅かったので、開いている店がほとんど無く寂しい思いをしたが、今はコンビニもある。当時、コンビニがあれば、不安な気持ちも随分和らげられたかもしれない。
直売所では活ホタテと活ホッキ貝が売っていた。両方食べたいが、貝ばかり食べられないので、ホタテを2枚購入。一枚当たり、\150くらい。\100だったので、合わせて、ホタテ貝を剥く道具も買った。キャンプ場では、この道具のおかげで簡単に開けられたが、普通のナイフだと、ちょっと面倒かもしれない。この貝剥き器は、今、自宅でも重宝している。
キムアネップ・キャンプ場
サロマ湖が見える場所にテントを張った
ホタテ
うま〜い

キムアネップ・キャンプ場からの夕陽

キムアネップ・キャンプ場からの夕陽
キムアネップの夕陽。写真では表現しきれましぇん

キムアネップキャンプ場に戻ると、テントの数が増えている。ライダーも、結構いる。思えば、今回のツーリングで、他にライダーのテントがあるのは初めてだ。
早速、ホタテを剥いて、バーナーの上で焼く。今回、活きたホタテの中身を初めて見たが、最初、身は貝一杯に広がっていて、これを焼くと、だんだん縮んでいって、よく見る大きさになって行くのだ。見た目だけでなく、貝を焼いた時の独特のにおいが、また、食欲を刺激する。頃合いを見計らって、最後に醤油をちょろっと垂らして、それでは、いただきまーす。
あちち、でも、うま〜い!同時に、ビールをぐびり。うま〜い!あー、幸せ、幸せ。
もう1個あるので、そちらも同じように焼く。1個でも、結構、腹にたまるので、食べきれるかなとも思ったが、あっという間に食べてしまった。
ホタテと格闘している間に日が暮れてきた。このキャンプ場は、名前の通り、キムアネップ岬の中にあるのだが、ここは夕陽で有名なところだ。そもそも、このキャンプ場を選んだ目的は、夕陽を見ることだったのだ。
腹もふくれてきたので、ビールを飲みながら夕陽を眺める。天気は文句なし。太陽の輪郭がくっきり見えて、少しづつ地上に落ちていくのがよく分かる。昼の力を失った太陽が、少しづつ墜落していくような感じ。いにしえの人々が、夕陽を死の象徴と考えたことが分かるような気がした。
ここでは、夕陽は、海ではなく陸地に落ちていくが、太陽が消えてなくなるところを、最後の最後まで見ることができた。太陽が落ちた後の赤く焼けた空も美しい。来てよかったよ。
日が落ちた後は、昨日と同じく、音威子府そばを茹でて、日本酒をのむ。今日は、男山と「じょっぱり」なのだが、じょっぱりがイマイチ。本当は北海道の酒がよかったのだが、Aコープには男山しかなかったのだ。
ご飯の後は、焚き火を起こす。流木は少し湿っていたが、すぐに火は起きた。一人なので、大きくならないように注意する。火を見ながらぼんやり酒を飲んでいると、一人のライダーが話しかけてきた。昼、キャンプ場に着いた時に張ってあったテントの持ち主で、ここを拠点にあちこち走り回っているらしい。明日は羅臼湖に行くとのこと。羅臼湖のことはすっかり忘れていたが、2年前に来た時に、時間の都合で行き損ねた場所だ。今回は行きたいな。
昨日は、もっと多くのライダーが集まって話をしたようだが、今日は、他のライダーは寝てしまったのか、話に入ってくる人はいなかった。
空には星が見えるが、サイトにある明かりのせいで、それ程ではない。が、寝る前に、明かりの無い駐車場に行くと、たくさんの星が見えた。

さて、今回の旅も残り半分だ。

キムアネップ・キャンプ場での焚火
やっぱり、焚火はいいね
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