BMW R1150GSで行くツーリング

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BMW R1150GSで行く2004北海道キャンプツーリング
【7月13日(火)】
早朝に起きて、徳志別川まで釣りに行く。キャンプ生活になると、太陽のせいで、放っておいても早起きになるので、目覚ましは不要だ。
橋のたもとから川に降りる踏み跡が着いているので、それ続いて降りて行く。なんだか、熊が出そうな気もして、少しドキドキだ。早速、スピナーのPanther Martinシルバーをキャスト。北海道の渓流では、これ以外はほとんど使わないくらい信頼しているルアーだ。小さい魚が追いかけてくるが、小さい。10cm以下のヤマベ(内地ではヤマメ)だろう。何度かキャストをすると、チビヤマベがスレで引っ掛かったりしたが、めぼしいアタリはなし。本当に魚がいるんだろうか。
その後、少しずつ上流に移動しながらルアーを投げ続ける。時々、ルアーを変えたりもするが、魚がいる気配がしない。釣りを初めて一時間近く立っただろうか。川の中でキラリと魚が翻るのが見えた。魚はいるようだ。俄然気合いが入って何投かすると、突然、ゴーンという凄いアタリ。気がつくと、自分の右側で、大きな魚が水面にぬらりと姿を現した。デカイ、デカイ、デカーイ!!40,50cmはありそう。レインボーか。一気に大興奮!!ドキドキだ。でも、ネットなんか持ってない。これは、上げられないぞ。フックもかえしを潰してある。不安とともに2,3回エラ洗いをかわすと、少し静かになったので、これで寄せられるかと思うと、とーんでもない。今度はズドドドッっと一気に左側に走って、またもや、エラ洗い!!と思ったら、ルアーが飛んできた!?えっ??フックを外された!!ぐやぢー、ぐやぢー、ぐやぢー!!しばし、呆然...
その後も、目の色を変えて頑張ったが、結局、釣れず。あー、それにしても、くやしいよ。あんなデカイ魚がいるんなら、前もって教えてくれー。あー、ぐやぢー。ちくしょー
徳志別川
キャンプ場近くの徳志別川
Panther Martin
伸ばされたフック。ぐやぢー
トボトボとキャンプ場に戻ると、青空が広がっている。さっきまでは、釣りに夢中で気がつかなかった。直射日光が強くて、昨日の日焼けがヒリヒリする。
今日は移動をしようかなとも考えていたのだが、さっきの魚が、くやしくて忘れられない。なので、もう一泊して、明日の朝、再チャレンジすることに決定。
それで、このキャンプ場には洗濯機があるので、洗濯をすることにした。昔懐かしい二槽式の洗濯機なので最初は戸惑ったが、なんとか、うまく洗濯できているようだ。待っている間は、持って来た釣りのガイド本「トラウトの棲む大地」に見入る。持って来たものの、全然、真面目に目を通していなかった。今日は、今回の目的の一つの景色に出会うために稚内まで行く予定だが、どこかで、釣りをしたくてしょうがない。近くで、よさそうな川を探す。オートバイなので、ウェイダーなんぞは持っていない。なので、ウェイダーなしでも釣りができそうな幌別川のポイントに目を付ける。
洗濯終了後、キャンプ場を出る。一応、稚内が目的地だが、途中にいいポイントがあれば、釣りをするつもりだ。
天気はいいが、気温が低い。冬用のジャケット・フリース・Tシャツでも、少し寒いくらいだ。途中、幌別川に降りることができる橋が分からなかったので、そのまま、オホーツク海まで来てしまった。オートバイに乗れば乗ったで、今度は走りたくなる。全く、北海道ではやりたいことが多いので、時間がいくらあっても足りない。
枝幸近辺は、どんよりと曇っていて、寒々しい。ガソリンスタンドのお姉さんに聞くと、最近は、ずっとこんな感じとのこと。稚内もこんな感じか、ムムム...ま、考えても仕方がないので、国道238号線を北に向かう。稚内と網走をオホーツク海沿いにつなぐこの道では、これまでが嘘のように、一気にライダーが増える。ピースサインの連続だ。
途中、ウスタイベ千畳岩に立ち寄る。が、千畳岩が見たいのではなく、キャンプ場が見たかった。事前に下調べをしている時に気になっていたのだ。周りに遮るものがなく、開放的な感じでとてもよさそうだ。今日は曇っているのでイマイチだが、晴れれば、さぞかし気持ちがいいことだろう。天候が荒れると大変そうだが、それでも、次回、北海道に来た時には寄ろうと思う。
寒いのでカッパを着て走り出すと、空が少しづつ晴れてきた。で、青空が出てきたと思ったら、進む方向にはどんよりと雲がかかっている。こんなことを何回か繰り返す。どうも、オホーツク海に沿って、晴れている場所と曇っている場所が交互にあるようだ。曇っているところでは、時折、雨がぱパラつく。こんなことってあるのかなと思いながら宗谷岬に近付いてくると、青空で安定してきた。宗谷岬・稚内方面は天気がいいようだ。
宗谷岬に近付くにつれ、国道238号線は旅を盛り上げる要素に満ちてくる。上り下りを織りまぜたまっすぐな道路。あっという間に過ぎ去る北の夏を思わせる逃げ水。遠くに見える対向車線のライダーが近付いてくると、満を持して送るピースサイン。やっぱり、北海道はいいなぁ。来てよかったよ、本当に。
ウスタイベ千畳岩付近
どんより曇ったウスタイベ千畳岩付近
宗谷丘陵
空と海と大地。あー、幸せ
宗谷岬に到着。空はすっかり晴れている。が、最北端の碑がある駐車場は通りすぎて、そのまま、宗谷岬の丘の上へ登って行く。この道は初めてなのだが、アウトライダーの今年の北海道特集に載っており、来たいと思っていた道だ。幾つかの観光施設を通り過ぎて、人が少なくなったところでオートバイを停めて振り返った。
圧巻、圧巻、圧巻。
空と海の青、大地の緑がこれ以上ないというばかりに調和して景色を埋めている。うーん、言葉が出ないね。ただただ、凄い。
しばらく景色に浸った後、名残惜しいが、出発。それでも、宗谷の丘陵を辿るこの道は走っても気持ちいい。さっきまで見ていた景色がどこまでも続く。
国道238号線に出て、稚内方面へと向かう。途中、進行方向の丘の上に利尻岳が顔を出している。こんな所から見えるとは初めて知った。
そろそろ、稚内の市街で、昼ご飯でもと思ったが、ピンと来る店がない。明日の釣りに備えて、釣り道具の補強も考えていたが、釣具屋も見つからない。なんとなく、オートバイを停めるのがおっくうなので、このまま、本日最大の目的である「利礼の丘」へ向かう。こちらも、先ほどの宗谷の丘と同じく、アウトライダーに紹介されていた場所だ。写真を見ては溜息をついていたのが、まさか、来ることができるなんて。
稚内の市街を抜けて、左折、稚内公園に向けて急坂を登って行く。目的地まではダートがあるはずだが、途中、道に迷いながらも、それらしきダートの入り口まで来る。が、自信がないので、少し歩いてみると多分ここでよさそうだ。ダートは、少々荒れ気味のようなので、オートバイを置いて、歩いて行くことにした。1.5Km程とのことなので、ハイキング気分でちょうどいい。
20分程歩いただろうか、そこは、うーん、言葉が出ない。
空の青が海に映っているのか、海の青が空に映っているのか。加えて、その青色と陸地の緑色のコントラストが美しい。遠くには、白い大きな船が見える。礼文か利尻からのフェリーだ。意外と漁船のエンジン音が大きく聞こえるが、それ以外は、ほとんど人工的な音は聞こえない。聞こえるのは、風が草原を撫でるさわさわという音ばかり。遠くには、利尻岳の山頂付近が見える。もう、この景色以外は何も要らないよ。ありがとう、北海道!!
利礼の丘
空と海が溶け合う
利礼の丘からの利尻岳
遠くには利尻岳
(クリックすると大きな画像が開きます)
結局、丘には1時間近くいただろうか。ここも名残惜しいが、ハイキングの人が来たタイミングで退散することにした。
さて、次は、お馴染み道道106号を走ろう。この道はサロベツ原野の中をひたすらまっすぐ日本海沿いに走り、その荒涼とした雰囲気も合わせて、ライダーあこがれの道と言ってもいいと思う。今まで、何回も走ったことはあるが、ここまで来たら外せない。
106号線を南に向かう。そういえば、釣りをするのを忘れてたなぁ。でも、まぁ、いいか。右側には、雲が掛かっていて、はっきりとは見えないが、利尻島の輪郭が分かる。4年前には、あの頂上まで登ったのだが、ここから見ると、よく登ったものだと我ながら思う。
それでも、何故か、物足りない感じがする。さっきまでの景色がよすぎたのか、それとも、南に向かっているせいか。これまで、この道を走ったのは北に向かってが多かった。対向車線にはオートバイも多い。ピースサインが続く。
風力発電の風車が見えてきた。そろそろ、この道も終わりだ。それでも、物足りない感じが残る。何故か。道路の左側、つまり陸側には牧場の形で人の気配が増えたような感じられるような気がする。が、ここは国立公園なので、そんなことはないと思うが気のせいか。
手塩の街に入ってきた。ここから、キャンプ場まで、どうやって戻ろうか。地図を見ると音威子府の文字が目に入る。そういえば、今日は、昼ご飯抜きだ。もう、時間も遅いけど、音威子府駅で立ち食いそばでも食べて、それからキャンプ場に戻ろう。ここの蕎麦は黒いので有名なのだ。最短距離を考えると少し遠回りになるが、国道40号線を走って音威子府に行くことにする。
少し疲れたが、音威子府に無事到着。改めて思ったが、北海道のジモティーは飛ばし過ぎ。40号線を100Kmで巡行していても、バンバン抜かして行くんだもん。事故が多いはずだよ。
音威子府の駅は2年前と変わらない。前回来た時は立ちゴケして、周りの人に助けてもらって起こしたんだよなぁ。駅の中にはスーツを着た人が数人いた。なんだか、場違いに感じるが、旭川か札幌の客を地元の人が接待しているような感じだ。
蕎麦をずるずる食べていると、地元の人らしきおばちゃんが、おみやげ用の麺をたくさん買っているので、つられて自分も買って行くことにする。これで、今夜の炭水化物は確保。ところで、この蕎麦は紙に巻いて売られているのだが、その紙に印刷されている文章がおもしろい。
「全国でも珍しい北海道の名産きそばとして此の度NHK札幌スタジオからテレビ放送され広く世に紹介されました。48.3.18」
この48というのは昭和48年のことか。ということは、それ以来、この文章は変わっていないのかな。
「きそばはめん類の中で一番カロリーが多いのです。」
今の時代なら、逆に低いのが売りですね。
その他、全体的に古めかしい印象で、味があってとてもいい文句です。
その後は、昨日と同じく、歌登のセイコマートで買い出し。枝豆、タコザンギ、ビールやらを買う。で、健康回復村で風呂に入って、キャンプ場に到着。時間は5時頃だったかな。
キャンプ場には、今日も他に誰もいないようだ。サイトには自分のテントがぽつんと立っている。
旧校舎の中から、クラプトンの音楽が聞こえるなと思いながら中に入っていくと、管理人が釣り道具をいじっている。多分、この人が、ここのオーナだと思うのだが、こんなに客が来なくて大丈夫なのかと余計なことを考えてしまう。で、受付をしている間に、今朝の釣りのことを話すと、あの魚は、サクラマスとのこと。あんなにデカイ魚が普通に釣れるのかと聞くと、さも当たり前という感じで、それでも、今年は、何年か前の台風のせいで、あそこに着いている魚は少ないとのことだ。サクラマスは、川にいるヤマベが海に降りて大きくなった後に、また川に昇ってくる魚なので、数年前のヤマベの状態が現在のサクラマスに影響を与えるわけだ。
その後、またもや、釣りに出かける。ちゃんと、釣りをする時間を残して帰って来たのだよ、フフフ。場所は昨日と違って、オートバイで数分のところにある橋の近くだ。管理人に、他のポイントも教えてもらったのだが、ウェイダーが無いと近寄れないので、入りやすいポイントを選んだのだ。で、場所を少し変えたりしながら、結局、結果は、20cm程のヤマベが一匹。たった、一匹だけど、内地の人間にとっては、ヤマメだって簡単に釣れる魚ではない。自分にとっては、これでも十分満足なのだ。
キャンプ場に戻って、サッポロクラシックを飲みながら今日の出来事を反芻していると、またもや、管理人が釣りに出かける。傍目にはうらやましくも見えるが、きっと生活は大変なんだろうなぁ、などと思ったりして。
戻ってきた時に釣果を聞いてみると、今日も釣れなかったそうで、ここ、1,2日暖かくなってきてから、ぱたっと釣れなくなったとのことだ。
ビールを飲んでいるので、トイレに行く回数が多くなるのだが、ここは、トイレが旧校舎の中にある。校舎の入り口の下駄箱には、当時の生徒の名札が貼ったままになっている。また、校舎の中を見回せば、当時の子供が作ったと思われるものなど、校舎が現役だった頃に使われていたものが壁に貼ってあったりする。その中でも興味をそそられたのが校歌。歌詞としては「きびしく荒るる雨雪に」、「拓きし土」というところが北海道らしい。この学校がいつ廃校になったのか知らないが、これを歌っていた子供たちは、今頃どうしているのだろうか。
外に出て、空を見上げると、今夜は、星がよく見える。天の川も見える。流れ星も、時々、見える。

きょうは、いろいろなことがありました。とっても、たのしかったです。それにしても、にがしたさかなはおおきかったです。ぐやぢー

かみとくツーリストキャンプ場の旧校舎
校舎の中は休憩室や宿泊所になっている

校舎の中に残っていた校歌
校舎の中に残っていた校歌

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