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2019年

12月

西田幾多郎 言語、貨幣、時計の成立の謎へ西田幾多郎
永井均
★★★★★
NHK出版から出ていた書籍に、短い付論を追加して再出版。歯応えはあるけど、よく読めば明晰かつ判明な内容であることが分かる

 
 

ドゥルーズドゥルーズ
檜垣立哉
★★★★★
NHK出版から出ていた書籍に、書き下ろしを含めた増補版。増補部分は、主に「千のプラトー」に依っている。大変、分かりやすい

哲学する仏教 (内山興正老師の思索をめぐって)哲学する仏教
藤田一照,山下良道,ネルケ無方等
★★★
内山興正の禅思想を、3人の禅僧と1人の哲学者が哲学する。前著程のキレはない感じ


11月

北の縄文人の祭儀場・キウス周堤墓群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」074)北の縄文人の祭儀場
大谷敏三
★★★★★
北海道のキウス周堤墓群を解説。周堤墓に至る環状列石からの変遷や、当時の生活の中での位置付け、死生観にまで踏み込んでいる

新しい哲学の教科書 現代実在論入門 (講談社選書メチエ)新しい哲学の教科書
岩内章太郎
★★★★★
ポスト・ポストモダン論としての最近の実在論を紹介。何故、今、実在論なのか?の背景が繰り返し説明されていて、分かりやすい


10月

ミシェル・フーコー: 自己から脱け出すための哲学ミシェル・フーコー
慎改康之
★★★★★
フーコーの著作群に一貫したストーリーを与える、これ以上ないくらい明快なフーコーの入門書。自己なんて無いんだというのは、爽快で気持ちいいね!

 
 

秘宝三十六歌仙の流転―絵巻切断秘宝三十六歌仙の流転
馬場 あき子,日本放送協会
★★★★★
京博の佐竹本三十六歌仙絵の展覧会に合わせて読みました。絵だけでなく、その運命も興味深い

方丈記 (小学館文庫―マンガ古典文学)方丈記
水木しげる
★★★
水木しげるの方丈記コミック版。氏は出征の前に方丈記を読んで、大いに共感を覚えたそうです


7月

在原業平 (日本の旅人)在原業平 (日本の旅人)
池田彌三郎
★★★★★
「日本の旅人」ということで、伊勢物語の東下りと京都近在の訪問にフォーカスして日本人の旅を論じている。大変、含蓄の深い書籍
骰子一擲骰子一擲
マラルメ
★★★
図書館で借りてきたんだけど、果たして、この翻訳はどうなんだろう。あまりにも意味不明で、解説も物足りない

6月

銘度利加銘度利加
十田撓子
★★★★☆
北東北の旅行に持参・読了。北東北の大地性というかテロワールというか、そこで暮らしてきた人々の営みが連続体として語られる
マラルメ 不在の懐胎マラルメ 不在の懐胎
原大地
★★★★★
年代を追った作品を丁寧に読み解くことで、詩人の人生の一側面を浮かび上がらせる。記述は大変丁寧で、初心者でも読み通せます
 
神とは何か 哲学としてのキリスト教神とは何か
稲垣良典
★★★
似たような話が繰り返されるので、少々退屈で分かりにくい。要約すると半分以下になりそうな感じで、そこを深掘りしてくれた方がよかったと思う
伊勢物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典伊勢物語
坂口由美子
★★★★☆
初心者向けに、細かいところまで目配りの行き届いた入門書。全段ではなく、抜粋となっているのには注意

5月

大和路・信濃路大和路・信濃路
堀辰雄
★★★★
堀辰雄の小品集。大和路を読みたくて、一通り読んでみた。リルケの話が度々あって、堀辰雄は、こういう人だったんだなあ
 
 
光源氏の一生光源氏の一生
池田弥三郎
★★★★☆
源氏物語入門に最適。古文の知識は不要で、分かりにくい当時の風俗の説明もある。でも、和歌くらいは、原文があってもいいのに
三千大千世界(みちおほち)の仏法―良寛入門三千大千世界(みちおほち)の仏法
久馬慧忠
★★★☆☆
禅僧による良寛のエッセイ集。内容は平易だけど、体系的ではないので、良寛入門というサブタイトルには若干違和感あり
 
死者の書死者の書
近藤ようこ
★★★★☆
折口信夫の「死者の書」のコミック版。原作の分かりにくいところを噛み砕いて表現していて、入門としてもいいと思う
新古今集 後鳥羽院と定家の時代新古今集 後鳥羽院と定家の時代
田渕句美子
★★★☆☆
知らない人物がたくさん出てきて、新古今初心者にはちょっと退屈な感じ。古文の引用には、やっぱり、現代語訳が欲しいなあ

4月

ワイド版 街道をゆく〈24〉近江散歩、奈良散歩街道をゆく〈24〉
司馬遼太郎
★★★★☆
こちらも、奈良散歩を読みたくて、一通り読了。景観・土地問題への否定的な言及が多いのは、そういう時代だったということか
 
 

創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで (講談社選書メチエ)創造と狂気の歴史
松本卓也
★★★★★
これは文句なしの面白さ。ページを捲るのがもどかしい推理小説のような思想史!

ワイド版 街道をゆく〈1〉甲州街道、長州路ほか街道をゆく〈1〉
司馬遼太郎
★★★★☆
奈良の紀行(竹内街道、葛城みち)を読みたくて、一通り読了。初回だけあって、方向性を探っている感がある
 

眼がスクリーンになるとき ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』眼がスクリーンになるとき
福尾匠
★★★★★
ドゥルーズ「シネマ」の概説書。分かり易いことを謳っているけど、さすがに、後半の時間イメージのところに来ると難解

新版 古寺巡礼奈良〈7〉當麻寺古寺巡礼奈良〈7〉當麻寺
松村實昭,さだまさし
★★★★★
「死者の書」の舞台となった当麻寺を紹介。コンパクトさと内容の充実度のバランスがいい。訪問前にオススメの一冊


3月

『万葉集』 2014年4月 (100分 de 名著)『万葉集』 2014年4月
佐佐木幸綱
★★★★★
万葉集のポイントが簡潔かつ明解に語られていて、入門書として最適。歴史的背景も的確
ドゥルーズ『差異と反復』を読むドゥルーズ『差異と反復』を読む
森田 裕之
★★★★
「差異と反復」の懇切丁寧な入門書。ただ、丁寧なところとあっさりしたところのギャップが大きい

2月

『死者の書』の謎――折口信夫とその時代『死者の書』の謎
鈴木貞美
★★★☆☆
著者の専門が文芸史らしく、各時代の作家が山のように出てくる一方で、構成がイロジカルで読みにくい。謎が解けた感じがしない
 
 
京都「哲学の道」を歩く京都「哲学の道」を歩く
大橋良介
★★★★
「残照美」をキーワードに哲学の道を散策。西田幾多郎が九鬼周造の墓碑のために翻訳したゲーテの詩が西田哲学的というのが面白い

北条時宗と蒙古襲来―時代・世界・個人を読む北条時宗と蒙古襲来
村井章介
★★★
かなり専門的な内容。戦いそのものの記述は最小限で、当時の政治状況や制度改革が中心。時宗も祭り上げることなく実証的に観察


1月

羅漢―仏と人のあいだ羅漢―仏と人のあいだ
梅原猛
★★★★★
禅寺で、時々、羅漢の絵を見掛けて、しかも似たような絵が何枚もあるのは何故かと前々から思っていて手に取った一冊。著者の奔放な想像力が解釈した羅漢像

ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家ルイーズ・ブルジョワ
イザベル・アルスノー
エイミー・ノヴェスキー
★★★☆☆
ルイーズ・ブルジョワに関する絵本です。図書館で借りました

 
ドゥルーズ+ガタリ〈アンチ・オイディプス〉入門講義アンチ・オイディプス入門講義
仲正昌樹
★★★★★
ようやく出ましたアンチ・オイディプスの入門書!期待に違わぬ明晰判明な内容で、分かった気にさせてくれます!素晴らしい!
ブリューゲルへの旅ブリューゲルへの旅
中野孝次
★★★☆☆
再読。ブリューゲルに纏わる私小説的な体裁で、インテリがブリューゲルの絵にリアルなものを見るという古臭い感じの内容
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