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2016年

12月

古仏のまねび「道元」―仏教の思想〈11〉古仏のまねび「道元」
高崎直道、梅原猛
★★★
道元は、仏教の根本原理とも言うべき実体化の否定を突き詰めて徹底した人なんだな、ということが改めて理解できた

街道をゆく 19 中国・江南のみち街道をゆく 19 中国・江南のみち
司馬遼太郎
★★★★☆
江南地方の文化が、日本に強い影響を与えたことがよく分かる。端午の節句の菖蒲もそうだったとは知らなかった


11月

土門拳 古寺を訪ねて―京・洛北から宇治へ古寺を訪ねて―京・洛北から宇治へ
土門拳
★★★★
古寺の写真とエッセイを再編集して文庫化。写真はどれも素晴らしく、もっと大型の本で鑑賞したくなる。文章も鋭く知識も豊か

 
   

東洋哲学覚書 意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学意識の形而上学
井筒俊彦
★★★★★
著者の遺作とのことで、この後、仏教からイスラーム哲学、プラトニズム、老荘・儒教と展開されていく予定だったとのこと。残念

鎌倉の禅鎌倉の禅
井上禅定
★★★☆☆
鎌倉は東慶寺の住職の講演録。円覚寺創建当時から、ぐっと時代を飛ばして明治期の禅についての話。気軽な一冊、東慶寺にて購入


10月

街道をゆく 4 郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか街道をゆく 郡上・白川街道、堺・紀州街道
司馬遼太郎
★★★★
比較的短い五編の紀行集。それにしても、街道をゆくを連続して読んでいると、どこに何が書いてあったかごちゃごちゃになるな

茶道の歴史茶道の歴史
桑田忠親
★★★☆☆
タイトル通りの茶道の歴史を語る講演録なので平易なんだけど、繰り返しが多くて、古めかしくて、ちょっと退屈

   

街道をゆく 16 叡山の諸道街道をゆく 16 叡山の諸道
司馬遼太郎
★★★★★
また、京都関連と言うことで、叡山の紀行。天台の仏教は当然ながら、他の宗派のことも言及され、日本の仏教史の見通しがよくなる

街道をゆく 18 越前の諸道街道をゆく 18 越前の諸道
司馬遼太郎
★★★★
今度は道元。加えて、真宗の記述もあって、こちらも日本仏教史への参考になる。それにしても、永平寺の俗化への文章は手厳しい


9月

空海の思想空海の思想
竹内信夫
★★★☆☆
題材も意気込みも期待大なんだけど、文章的に前置きが長い割には肝心なところが呆気なかったりして、本としての出来がイマイチ

街道をゆく 34 大徳寺散歩、中津・宇佐のみち街道をゆく 大徳寺散歩、中津・宇佐のみち
司馬遼太郎
★★★★★
京都でまだ読んでいないのがあることに気付いて、久しぶりに手に取った。それにしても、もう、新しい紀行が読めないのが残念

   

密教密教
松長有慶
★★★★☆
密教の正統的入門書。ちょっと教科書的過ぎる印象もあるけど、とても平易に説明されています。ちなみに、仏教の基本は前提

食う寝る坐る永平寺修行記食う寝る坐る永平寺修行記
野々村馨
★★★★☆
彼の永平寺の一年間の修行記。入山初期の暴力的な指導にはちょっとびっくりするけど、此岸とは別の方法論としてはありなのだろう


8月

空海 即身成仏義 声字実相義 吽字義空海 即身成仏義 声字実相義 吽字義
空海
★★★★☆
空海のテキストの現代語訳。詳細な注は無く、付録的に訓み下し文があるのみ。ちょっと物足りない感じもするけど、取り敢えず、空海の雰囲気を掴むにはいい

 
   

トランペットを吹き鳴らせ! トランペットを吹き鳴らせ!
吉開裕子
★★★☆☆
クストリッツァのアンダーグラウンドは強烈な映画です。それを印象付ける音楽バルカン・ブラスに魅せられた女性の武者修行記

「碧巌録」を読む「碧巌録」を読む
末木文美士
★★★★★
テキストに誠実に碧巌録を読む講演録。内容は平易だけど、この本一冊で、1〜4則までしかカバーできないんだから恐れ入ります

   

平田篤胤平田篤胤
吉田麻子
★★★★☆
妄想的国粋主義者のイメージがある平田篤胤を、アクチュアルな思想家として問い直した一冊。平田篤胤の異界への視線は好みだけど、やっぱり妄想的だよなあ

地中海の誘惑地中海の誘惑
樺山紘一
★★★☆☆
同著者に岩波新書の「地中海」があるけど、それと比べると分かりにくい。昭和チックで感傷的な感じがイマイチです


7月

折口信夫 霊性の思索者折口信夫 霊性の思索者
林浩平
★★★★☆
近年の新たな知見に基づいた折口学の書。難し目の本かと身構えて読み始めたけど、意外と平易な記述で、折口信夫の入門書としてもいいと思う

 

6月

死者の書・口ぶえ死者の書・口ぶえ
折口信夫
★★★★★
中公文庫の方は旧仮名遣いの一方、こちらの岩波文庫版は現代仮名遣いになっているので、幾らか読み易いです

 
   

ルバイヤートの謎ルバイヤートの謎
金子民雄
★★★★☆
ルバイヤートを巡るエッセイ集といった趣の本。へーという感じの事実も多く、気軽に読める

「日本人」とは何者か?「日本人」とは何者か?
松岡正剛,赤坂真理,斎藤環,中沢新一
★★★★☆
テレビ放送を見て面白かったのでムックも読んでみた。特に、「死者の書」は平易な解説が少ないので、興味深かった


5月

ルバイヤートルバイヤート
オマル ハイヤーム
★★★★☆
岩波文庫と同じ内容が無料で読めることに気がついて、初めて読んでみた。ある程度、年を取ってから共感できる詩だと思う

 
   

荘子と遊ぶ荘子と遊ぶ
玄侑宗久
★★★★☆
気軽に読める荘子の入門書。サブタイトルの「禅的思考の源流へ」の通り、禅との関係から語られる。索引があるのがいい

謎の哲学者ピュタゴラス謎の哲学者ピュタゴラス
左近司祥子
★★★☆☆
自身の著作が無いために謎めいているピュタゴラスを、周辺の伝記から浮かび上がらせる。なので、分かりにくいのは仕方がない


4月

道元入門道元入門
秋月龍E
★★★★★
道元の生涯と禅を解説。著者自身が禅家のためか、より実践的な色合いが濃い印象で、「本証妙修」「修証一等」の説明が詳しい

公案公案
秋月龍E
★★★★★
公案の入門書。公案の思想的説明に加えて、サブタイトルに「実践的禅入門」とあるように、座禅の仕方の解説もある

   
正法眼蔵入門正法眼蔵入門
頼住光子
★★★★★
シンプルかつ明快な正法眼蔵の入門書。大変分かりやすく、正法眼蔵を読んでみたいという気になる
道元の和歌道元の和歌
松本章男
★★★★☆
道元の和歌の中から49首を紹介・解説。歌を通して、道元の思想と行実を明らかにする

3月

無門関を読む無門関を読む
秋月龍E
★★★★★
公案の無門関の入門書。敢えて説明をしきらないところが、如何にも禅らしい
ジョルジョ・モランディジョルジョ・モランディ
岡田温司
★★★★☆
モランディの作品と人生を描く。モランディの絵のように静かに淡々と語られていく。図版が白黒で小さいのが難点

2月

禅思想史講義禅思想史講義
小川隆
★★★★★
唐代、宋代の禅から日本の禅、そして近代の鈴木大拙まで、禅の思想史を追う。「ざっくり」感が読んでいて楽しい
禅画を読む禅画を読む
影山純夫
★★★☆☆
基本的な禅画を紹介。幅広く取り上げていて基本を知るにはいいけど、解説が物足りないのと、図版が白黒で小さくて見にくい
   
もっと知りたい禅の美術もっと知りたい禅の美術
薄井和男
★★★★★
禅に関連する美術を概略的に解説。テーマも的確、文章も分かり易いし、図版も美しい。オススメです
禅僧とめぐる京の名庭禅僧とめぐる京の名庭
枡野俊明
★★★★★
大変分かり易く、京都の禅寺の庭を紹介。形式に囚われることなく、禅の本質から庭を解説。著者が禅僧なのがいい

1月

〈主体〉のゆくえ〈主体〉のゆくえ
小林敏明
★★★★★
subjectの翻訳語である<主体>が、日本近代思想史の中でどのような変遷を辿ってきたかを追う。これは面白い!
フィロソフィア・ヤポニカフィロソフィア・ヤポニカ
中沢新一
★★★★☆
中沢節全開という感じで、実証性は無いけれど、様々な思想が引用されていて、読んでいて楽しい。でも、ちょっと難しいです
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