ホーム > 本棚 > 2014年

2014年

12月

ニーチェニーチェ
村井則夫
★★★★★
ツァラトゥストラの全体の構造から、意味するところ、登場する形象の象徴的意味まで、その謎に迫る。論旨も文章も明快、ワクワクしながら読めた

ドゥルーズの哲学原理ドゥルーズの哲学原理
國分功一郎
★★★★★
タイトルの通り、ドゥルーズの哲学のコアを鮮やかに描き出す。こんなに分かり易いドゥルーズ本は初めて。素晴らしい!


11月

フランクフルト学派フランクフルト学派
細見和之
★★★★☆
名前は時々聞くけど、実態はよく知らなかったフランクフルト学派の入門書。かなり丁寧な文章で分かり易い

ハンナ・アーレントハンナ・アーレント
矢野 久美子
★★★☆☆
最近、映画も作られたハンナ・アーレントの解説書。思想よりは人となりの方に重点が置かれていて、自分の嗜好とは少し違う感じ


10月

WILDER MANNWILDER MANN
シャルル・フレジェ
★★★★☆
ヨーロッパの祭りの奇妙な登場人物(?)達の写真集。人間の想像力の限界を見ているようで楽しい

書は人なり書は人なり
寺山旦中
★★★☆☆
墨跡鑑賞の入門書として読んだけど、観どころが「線が気韻生動」「墨気溌剌」など、難しい


9月

クラゲ 世にも美しい浮遊生活クラゲ 世にも美しい浮遊生活
村上龍男、下村脩
★★★★★
鶴岡の加茂水族館のクラゲに感動して、その後に立ち寄った酒田の本屋で購入。行く前に読めば、さらに水族館を楽しめるでしょう

 
   

暗黒神話暗黒神話
諸星大二郎
★★★☆☆
古代史をベースとしたミステリーというかSFというか、壮大なストーリーのコミック。特に、古代史が好きな人にはオススメ

ローマ亡き後の地中海世界ローマ亡き後の地中海世界
塩野七生
★★★☆☆
タイトルの通りの歴史が内容で、基本的にはサラセンの海賊が中心になるけど、似た様な話が続いてちょっと退屈


8月

映画『アンダーグラウンド』を観ましたか?映画アンダーグラウンドを観ましたか?
越村勲、山崎信一
★★★★☆
クストリッツァの傑作映画「アンダーグラウンド」を参照しつつ、ユーゴスラヴィアの崩壊を考える小冊子

 
   

バルカンの心バルカンの心
田中一生
★★★★☆
バルカン学の泰斗の文章集。日本語の情報が少ないエリアだけに、貴重な一冊。特に文学方面は得る所が多かった

中世都市ドゥブロヴニク中世都市ドゥブロヴニク
バリシァ・クレキッチ
★★★★★
クロアチア随一の観光地ドゥブロヴニクの歴史を、14,15世紀を中心に語っている。行く前より、行った後に読んだ方が楽しめるかな


7月

スピノザ『神学政治論』を読むスピノザ『神学政治論』を読む
上野修
★★★★★
著者の神学政治論に関する論文集だけど、一貫性があって読み易い。絶版になっているNHK出版の入門編も冒頭に入っています

夫婦で行くバルカンの国々夫婦で行くバルカンの国々
清水義範
★★★☆☆
団塊世代の夫婦が、ちょっとマイナーなバルカン半島をツアーで巡る旅行記。同世代向けには、いいのかもしれない


6月

青森縄文王国青森縄文王国
新潮社
★★★★☆
青森県出土の縄文土器・土偶、遺跡を紹介。学術的観点は置いて、美術品として眺めて楽しい。現地を訪れる際のガイドとしてもいい

 

5月

絵画の迷宮絵画の迷宮
北川健次
★★★★☆
モナ・リザを巡る謎解きが中心。ただ、全体的に、回答がちょっと主観的過ぎる印象。自分的には、最後のカダケスの話が面白かった

イエナの悲劇イエナの悲劇
石崎宏平
★★★☆☆
フィヒテを中心としたイエナの学問・芸術世界を描く。登場人物は、ゲーテ、シラー、ヘルダーリン、ノヴァーリス等々と絢爛豪華

   

オイディプス王オイディプス王
ソポクレス
★★★★★
古典中の古典を改めて読んでみたけど、まさに悲劇。あの明るい地中海の世界で、何故、ギリシャ人はこのような人間観を持ったのか

フランドルの美術フランドルの美術
岡部紘三
★★★★☆
ルネッサンス時代の北方フランドルの画家を紹介。淡々とした調子で、ちょっと退屈なところもあるけど、類書は少なく貴重です


4月

私の絵日記私の絵日記
藤原マキ
★★★☆☆
書いているのはつげ義春夫人で、絵も何となく、つげ義春に似ているのが微笑ましい感じ

 
   

ベルクソン=時間と空間の哲学ベルクソン=時間と空間の哲学
中村昇
★★★☆☆
ベルグソンの概説書というより、著者の問題意識をベルグソンを辿って考えて行く体裁。ベルグソンへの反対意見や似た様な話の繰り返しが多く、未消化の読後感

バッカイバッカイ
エウリーピデース
★★★★★
ギリシャ悲劇って初めて読んだけど、容赦ない運命とそれを受け入れざるを得ない人間という当時のギリシャ人の人間観がよく分かる


3月

ドイツ観念論ドイツ観念論
村岡晋一
★★★★☆
空想的と思われ勝ちなドイツ観念論を、時代に根ざした終末論的陶酔の哲学として位置付ける。実存的な読み方が意外で印象的

新しいヘーゲル新しいヘーゲル
長谷川宏
★★★★☆
壮大かつ難解なヘーゲルを、時代背景やその基本的なモチーフにより、ばっさりと大胆に解説。ポイントを絞っている分、分かり易くて、文章も平易

   

世紀末芸術世紀末芸術
高階秀爾
★★★★★
反道徳的、退廃的とだけ思われ勝ちな世紀末芸術を、現代芸術の萌芽と位置付ける論考。最初の出版は1963年だけど古さは感じない

絵画と現代思想絵画と現代思想
酒井健
★★★★☆
バタイユ、ニーチェといった思想家の生の哲学をベースに、6人の画家の作品を考察。そういった哲学が好きな人にはオススメ


2月

ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ
野村喜和夫
★★★★★
詩人になりたくて読んだわけではないけど、あの難解な地獄の季節を分かった気にさせてくれる良質なガイドブック

 
   

牧神の午後 マラルメを読もう牧神の午後 マラルメを読もう
原大地
★★★★★
マラルメの牧神の午後を丁寧に解説。もう少し突っ込みが欲しいなと思いながらも、それでも、類書の無い貴重な一冊

マネ―近代絵画の誕生マネ―近代絵画の誕生
フランソワーズ カシャン
★★★★☆
マネの生涯と作品を解説。特に、ボードレールやマラルメ、ゾラと言った同時代の芸術家との交流が興味深い


1月

印象派の誕生印象派の誕生
吉川節子
★★★★☆
副題にある通りのマネとモネを追うことで、自然と印象派の誕生を語っている。どちらかというと、マネが中心

ヘンな日本美術史ヘンな日本美術史
山口晃
★★★★☆
画家ならではの視点で、日本美術を解読。奇を衒ったところはなく、全うな日本美術の独自性を理解できる

   

オブ・ザ・ベースボールオブ・ザ・ベースボール
円城塔
★★★★☆
表題作は、真実とか事実って一体何だろうと思わせるような作品。でも、併収されている「つぎの著者につづく」の方が、自分の好み

ヘンリー・ダーガーヘンリー・ダーガー
小出由紀子
★★★★☆
「つぎの著者につづく」で知って興味を持っていたら、出版されたばかりで、本屋に平積みされていたのを購入。こんな人がいたんだ

   
バタイユバタイユ
江澤健一郎
★★★★★
芸術の視点からバタイユを読み解く。論旨は明解で、特にバタイユのマネ論は目から鱗。でも、お正月に読む本ではなかったな

道化師の蝶道化師の蝶
円城塔
★★★★★
前から興味はあったところ、たまたま著者サイン本が売っていたので購入。思考や言語が溶けていく感じが心地よい。もう一篇の「松ノ枝の記」も素晴らしい

ツーリング | キャンプ場ガイド | BMW R1150GS | 本棚 | その他旅行記 | 過去の雑記 | リンク
(c) Copyright teruyuki 2005-