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2013年

12月

ほんとうの構造主義ほんとうの構造主義
出口顯
★★★☆☆
構造主義とは主体を解体する思想であるという観点から構造主義を見直す。バルトに偏っているのと最後が尻すぼみなのがイマイチ

 

自我の起原自我の起原
真木悠介
★★★★★
生物学的観点から自我の起源を探求。自我の進化の生物学的根拠が後づけなのが不満だけど、著者らしい切れ味鋭い論考になっている

     

ミシェル・フーコーミシェル・フーコー
内田隆三
★★★★☆
フーコーの思想を忠実に解説。自分には程よかったけど、ある程度の知識が前提されているし、かつ、生真面目過ぎる感じで、分かり易くはない

 

宮沢賢治とサハリン宮沢賢治とサハリン
藤原浩
★★★☆☆
妹のトシが亡くなった翌年に実行された賢治のサハリン旅行を辿る。賢治の内面というよりは、鉄オタ的視点の方が強い印象


11月

名画を見る眼名画を見る眼
高階秀爾
★★★★★
ルネッサンスから19世紀の西欧絵画の中から15点を選び解説。古い本だけど、内容は古びておらず、新鮮な視点が得られる

 

ハプスブルク家と芸術家たちハプスブルク家と芸術家たち
ヒュー トレヴァー=ローパー
★★★★☆
ハプスブルク家の四つの宮廷における芸術保護の実態を描く。この本で初めて知った事実がたくさんあって、特に、ルドルフ2世の話が面白かった

     

イギリス近代史講義イギリス近代史講義
川北稔
★★★★☆
世界システム論や需要論の観点からイギリス近代史を描いていて、内容的には面白い。が、口述の書き起こしなので、イマイチ、ロジカルではない感じ

 

中世シチリア王国中世シチリア王国
高山博
★★★★☆
北方のノルマン人や神聖ローマ帝国皇帝が、何故、地中海の王国と関係があるのか、一見、不思議なことの理由が分かる。あと、異文化混交の魅力もよい


10月

神聖ローマ帝国神聖ローマ帝国
菊池良生
★★★★☆
神聖ローマ帝国という分かりにくい概念を、それが、いつ神聖と呼ばれ、いつローマと呼ばれ、いつ帝国とされたのかを辿る

 

英仏百年戦争英仏百年戦争
佐藤賢一
★★★★☆
教科書的な無味乾燥の歴史とは違う百年戦争を知ることができる。図版も適切。ただ、大掴みな把握がしにくいのは何故なんだろう

     

ハプスブルク家の宮殿ハプスブルク家の宮殿
小宮正安
★★★★☆
ウィーンのシェーンブルン宮殿の歴史を、ハプスブルク家の歴史と共に辿る。この宮殿に、何故、今も動物園があるのか初めて知った

 

ルネサンス 三巨匠の物語ルネサンス 三巨匠の物語
池上英洋
★★★★☆
言わずと知れたルネサンスの三巨匠を、各々の対決を軸として描く。レオナルドの大洪水と嵐のデッサンを、システィーナ礼拝堂に結びつける仮説は魅力的


9月

スピノザスピノザ
上野修
★★★★★
スピノザの神学・政治論を解説。「論理哲学論考」が、何故、「神学・政治論」というタイトルを模したのかが分かった

 

楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス
原田マハ
★★★★☆
アンリ・ルソーの謎の作品を巡る物語。ミステリー的に面白いし、意外とドロドロした美術業界の実態も興味をそそる

     
ハプスブルク家ハプスブルク家
江村洋
★★★★☆
福島駅近くのブックオフで、たまたま買った本。ハプスブルク家の歴史をコンパクトに解説。適度な主観が、内容を面白くしている
  はじめてわかる ルネサンスはじめてわかる ルネサンス
ジェリー ブロトン
★★★☆☆
ルネッサンスを、芸術だけでなく、学問,宗教,経済,科学等、多面的に説き明かす。薄目の文庫なので、各々の掘り下げはそれなり

8月

マルティン・ルターマルティン・ルター
徳善義和
★★★★☆
ルターへの贔屓目がちょっと強すぎる気もするけど、ルターの生涯と思想、社会への影響等を分かり易く解説
  縄文の神秘縄文の神秘
梅原猛
★★★★★
縄文に関する様々な謎を、氏の仮説で説き明かす。記号的な装飾にミロを見る等、土器ひとつづつへの解説は目から鱗。図版も豊富
     
レンブラントとフェルメールレンブラントとフェルメール
岡部昌幸
★★★☆☆
タイトルの両者それぞれの本は幾らでもあるけど、一緒に扱っているということで読んでみた。が、結局、両者を並べただけの内容
  モダン・アートへの招待モダン・アートへの招待
木村重信
★★★★☆
ブックオフで、たまたま買った本。20世紀の美術を代表的な画家を通して辿る形式で、意外な視点もあり、なかなか面白かった
     
街道をゆく 35 オランダ紀行街道をゆく 35 オランダ紀行
司馬遼太郎
★★★★★
日本とも縁の深いオランダを、プロテスタントとカトリックの両面の視点から描く。「街道をゆく」の中でも、トップクラスの充実度
  バロック美術の成立バロック美術の成立
宮下規久朗
★★★★★
バロック美術の誕生の背景やその展開を、イタリア美術を中心に説明。薄い本だけど、論旨が明快で、分かり易い

7月

紅い花紅い花
つげ義春
★★☆☆☆
収録されている作品はどれも有名どころで、カラーというのが目新しいだけ。著者への最近のインタビューも3頁のみ
  スピノザスピノザ
工藤喜作
★★★☆☆
スピノザの伝記と思想の概要を説明。伝記の方を主な目的に読んだけど、当時の時代背景も書かれていて、なかなか、分かり易い

6月

狩猟採集民のコスモロジー狩猟採集民のコスモロジー
堤隆
★★★★☆
一万年以上の昔の人々は、どうして、こんなに美しい石器を作ったのだろう。神子柴遺跡出土の石器とそれを巡る人々の物語
   
     
ラッセルのパラドックスラッセルのパラドックス
三浦俊彦
★★★★☆
内容としては、タイトルの有名なパラドックスに特化しているのではなく、ラッセル哲学を通覧。ポイントの絞り方が適切で、薄目の新書の割には分かり易い
  イメージを読むイメージを読む
若桑みどり
★★★★★
ルネッサンス期の有名な四つの絵画に絞って、その意味を読み解く。ダヴィンチの思想が、そういうものとは知らなかった

5月

欲望の美術史欲望の美術史
宮下規久朗
★★★☆☆
気軽に読める美術エッセー集。が、美術と言っても、刺青やムカサリ絵馬、戦争絵画等々と、扱っている範囲は広い
 

無限 その哲学と数学無限 その哲学と数学
A.W・ムーア
★★★★☆
前半は西洋の無限論の歴史を辿り、後半は無限を巡るパラドックスに対する著者の考えを解説。内容はいいけど、翻訳がひどい


4月

キリストの身体キリストの身体
岡田温司
★★★★☆
西洋美術におけるキリストの身体の意味を探る。教義まで踏み込んでいるところもあって、理解が深まる
 

フランシス・ベイコン 磔刑フランシス・ベイコン 磔刑
イェルク・ツィンマーマン
★★★★☆
ベイコンの「磔刑」を解題。といっても、作品自身が意味を拒むものなので、分かり易くはない。翻訳が硬いのが残念


2月

白隠禅師の不思議な世界白隠禅師の不思議な世界
芳澤勝弘
★★★★☆
白隠禅画を分かり易く紹介。禅の不思議な世界が興味深い。が、後半の鼎談はイマイチかみ合っていない感じ
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