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シェルパ斉藤のリッター60Kmで行く!
日本全国スーパーカブの旅
(斉藤政喜、小学館)


シェルパ斉藤のリッター60Kmで行く!日本全国スーパーカブの旅ゴールデンウィークの北陸ツーリングから帰ってきたその日に、まだ、旅モードのまま本屋に行って、たまたま見掛けて購入したのが「シェルパ斉藤のリッター60kmで行く!日本全国スーパーカブの旅 」。

タイトルの通り、カブでのツーリング記だけど、普通の精神状態であれば、多分、買わなかったと思う。というのも、著者は、BE-PAL等で有名なアウトドア系のライターで、どうしたって、こういう旅で生計を立てている人は、素人と同じことをしてもお金が稼げないので、奇抜なことをやりがちで、以前、筆者が耕耘機で日本縦断をしているというのを見た時には、正直、失笑という感じだった。

で、本書では、そういう奇抜なところは、例えば、九州八十八ヵ所巡礼で八十八ヵ所がどこにあるのかを事前にわざと調べないで出発する等、幾らかあったけど、気になる程ではなかった。
それよりも、原付ならではのスローなツーリングは、自分の若い頃のキャンプツーリングでの新鮮な経験を思い出させてくれる。そうだよなぁ、あの頃は、こういうことに感激して、それで、未だに、自分はツーリングを続けているんだろうなぁ。
年齢とともに、自分も変わり、ツーリングのスタイルも変わった。新鮮だからこそ感動できる経験も、慣れてしまった自分には、あの時と同じ感動と共に味わうことはできないだろう。筆者も、その点は、同様に思っているらしく、若さへの羨ましさも随所に書かれている。それでも、自分だってまだまだと信じて、スロットルを開ける。年齢に相応しい「旅」というものがある筈だ。重要なのは旅の形式ではなくて、自分がどう感じるかということ。自転車で隣町のキャンプ場に来て一泊して帰るだけだって、立派な旅なのだ。自分も、全くもって、その通りだと思う。

ということで、本書は、オートバイ・ツーリングの原点を思い出したいベテラン、オートバイ・ツーリングの楽しさを知りたいビギナーの両方にオススメの一冊。
あと、著者が、カブで旅に出るきっかけになった花村萬月の小説「たびを」も読んでみたいな。

新規作成(10/5/11)

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