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旅ノカケラ
(光井貞二、文芸社)


旅ノカケラ旅ノカケラ」は、オートバイ・ツーリングのことを書いているらしいのをネットで知り、購入してみた。

内容は、著者の一年以上に及ぶ日本一周の際に、ネットに上げた日記を編集したものとのこと。各々で完結している2,3ページ程度の短い話から成っているが、それぞれの話は、その舞台となる具体的な地理は曖昧にされていたり、分かるものでも、前後の話となんとなく線で繋げられそうということが分かるだけで、時間的に飛び飛びになっている。場所や時間等の具体的な内容は捨象して、オートバイ旅の本質を伝えたいということらしい。そういうわけで、小説じみた事件が起こるのでもなく、旅の「日常」が、抑揚を抑えた文章で、淡々と綴られている。
そういう点では、いずれの話も、オートバイ・ツーリングが好きな人、特に、キャンプが好きな人は、文句無しに共感できるだろう。

が、ちょっと、後半は厭き気味になってしまったのはある。オートバイ旅の本質だけを残すのはいいが、その基本的な要素は、開放感や自由、自然、そして、出会いというところなので、同じ様な内容の繰り返しになっている。なので、もう少し本を薄くした方がよかったのではないかな。
あと、これはどうでもいいことだけど、こういう内容が、よく本になったなとも感じた。キャンプ・ツーリングなんて、オートバイが好きな人の中でもまた限られる、ごくマイナーな趣味。経緯は知らないが、こんな小さなマーケット向けの書籍なんて、採算が合わなかったのではないだろうか。

と、まぁ、もちろん、完璧ではないが、先に書いたように、キャンプ・ツーリング好きは、文句無しに共感できる筈。
適当に本を開いて出会った章を読むような読み方もいいかもね。

新規作成(08/10/2)

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