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古代から来た未来人 折口信夫
(中沢新一
ちくまプリマー新書)


古代から来た未来人 折口信夫中沢新一の折口信夫論が平易に解説されているのが、「古代から来た未来人 折口信夫」。

本書の前半では、折口信夫の基本的な問題意識として、「まれびと」や芸能論、小説「死者の書」に通低している「古代」の概念が語られている。それは、縄文時代のさらに先まで遡りうる人類の原初的な心の動きであって、折口信夫の「古代人」としての才能によって、表現されえたもの。「精霊の王」でも、折口信夫は言及されていたが、論調は基本的に同じだ。
そして、後半では、未来性に満ちた「神道の宗教化」や、その原理となる産霊(むすび)の概念が書かれていて、とにかく明解に、折口信夫の思想が紹介されている。

分量も少なく、文章も平易で読み易い。折口信夫という人について、興味を持たせてくれる好著。

新規作成(08/6/30)

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