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風景進化論
(椎名誠、新潮文庫)


風景進化論風景進化論」は、先日の北海道旅行の際に、釧路の古本屋で手に入れた本。裏表紙には、「\192 Book'sハンター」という値札が貼ってある。

読み始めると、なんだかノリが古いので、ページの後ろを見ると、書かれたのは、1983年のようだ。文章は、椎名誠然としているけど、さすがに、20年以上前の文章は古さを感じる。なので、まぁ、わざわざ、今、読む内容でもないかなとは思いつつも、最後まで、読んでしまった。

で、敢えていうと、一番最後の文章の「とりとめのない青空の日々について」が、そこまでの調子とは変わってノスタルジックな感じで、よかったか。

「パタゴニアは空が広かった。どこへ行っても見わたすかぎりめったやたらと空が広く、そして青かった。おれたちが行ったとき、パタゴニア地方は正味三週間ぐらいの短い夏を迎えようとしているところで、海岸を歩くとマゼラン海峡からのすさまじい烈風の中でたくさんのタンポポがそれはもうまさに必死になって咲いているのだった。...快晴の下、強すぎる海からの風の中で、おのれの身がちぎれ飛んでしまいそうなほど激しくコキザミに絶え間なく揺れていながらしっかりと咲いているタンポポの花を美しいと思い、そうしてその風景に「感動」してしまったのだ。」(P.214)

自分も、2004年の北海道ツーリングの際に寄ったコムケ湖の近くで、似たようなことを感じたことがある。筆者は、風の中に必死になって咲いている花の姿に感動するなんて、小学生唱歌か古典演歌の世界のようだと自嘲しているけど、素直に、そういう時ってあるんだよな。

新規作成(08/3/19)

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