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老子
(金谷治、講談社学術文庫)


老子禅とオートバイ修理技術」に、老子が引用されていたので読み始めたのが「老子」(金谷治、講談社学術文庫)。

結局、読み終わるまで、3ヶ月以上かかった。
理屈の面だけならば、特に難解だとは感じない。「道」と仮に呼ばれる主客存在以前のカオスな状態に思いを巡らせば、自身の感情や意思、日々の出来事など、幻にすぎない・こだわるなということを言っているのだろう。また、膨大な体系があるわけでもない。原文で五千数百字程の分量だ。
時間がかかったのは、正直、厭き気味だったから。というのも、哲学的な部分はいいのだが、政治に関する文章が意外と多く、政治に「道」を応用しているところに現実感を感じられなかったのだ。勿論、老子からすれば、それがいかんのだということなんだろうけど、自分のような俗な人間には夢物語としか思えない。もっと、純粋に、哲学的な内容に絞られていればよかったんだろうけど。
10年後に読むと、また、印象が違うのかもしれない。
ちなみに、「道」の比喩として樸(あらき)という言葉が使われているが、これは、いい言葉だなと感じた。

また、本書に関しては、各章毎にコメントが付いているのだが、ここに、専門家以外は興味がないであろう校正や煩瑣な文字の解釈の話が紛れ込んでいて読みにくい。なので、自分は、後半は、コメントを飛ばして読んだ。

なお、禅とオートバイ修理技術には、1,4,6,14章が引用されていた。

新規作成(07/5/19)

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