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生き延びるためのラカン
(斎藤環、バジリコ)


生き延びるためのラカンwebで読んだことがある文章が本になっていた。

生き延びるためのラカン」(斎藤環、バジリコ)。

本屋で見掛けて、どこかで見たことがあるタイトルだなと思って、中身を読んで思い出した。以前、検索をしていて、たまたま引っ掛かって、読んだことがあった。

内容は、ラカンの体系的な入門書というよりは、ラカンを中心に置いた精神分析学の入門と、それに基づいた人間の理解への序奏という感じ。
ラカンと言えば難解で有名な精神分析家だが、本書は、分かり易く、これでもかという程、噛み砕いて説明がされている。冒頭部分に、「知的に早熟な中学生ならすいすい読める」とまである。まぁ、さすがに、そこまで易しいかは疑問だが、とにかく、人間が、いかに言葉の存在であるかが納得できる。また、ラカンの有名な三界(現実界、象徴界、想像界)に関しても懇切丁寧な解説があるが、この辺りは、特に現実界を中心にして、20世紀の思想の典型的な考え方になるので、そこが理解できるだけでも価値があると思う。また、自分の興味があるリアリティという概念に関しても示唆がある。

ところで、本書の内容は、もともと、webに連載されていたので、今でも、アーカイブ・サイトで見ることができる。以下のリンクをクリックして、表示されたページで適当なリンクを選択すれば、第1回の内容を見ることができる。他の回を見るためには、01.htmlの数字の部分を、0218に変更すればよい。

http://web.archive.org/web/*/http://www.shobunsha.co.jp/h-old/rakan/01.html

本には、全面改稿のようなことが書いてあるが、ざっと見た感じでは、本質的なところは、ほとんど変わっていないようだ。ただ、最後の第19章は、アーカイブ・サイトにはない。出版が決まってからの書き下ろしなのだと思う。

ちなみに、自分は、これから、何度も参照することになる文章だと思ったので、購入しました。オススメです。

雑記より移行(07/2/28)

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