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幻氷の岬
(宮越郷平、無明舎出版)


幻氷の岬3月の北海道旅行の際に、たまたま立ち寄った別海の図書館で見掛けたのが、「幻氷の岬」。借りてくるわけにもいかなかったので、帰ってきてから、ネットで購入して、読んでみた。

本書は、江戸時代後期に、野付半島でアイヌ語の通訳として活躍をした加賀家伝蔵の物語。 江戸時代の野付半島は、国後島への交通の要所として、また、鰊漁で栄え、今となっては信じられないが、花街もあったという話さえある。
ちなみに、この本を見掛けた図書館のすぐ隣には、加賀家文書館という施設がある。自分は、何度も行っているわりには、入れたためしがないけど。

タイトルの冒頭に、「小説」という言葉が小さく入れられているが、小説としての出来はイマイチ。ストーリーの展開にメリハリがなく、淡々と加賀家伝蔵の生涯が進んでいく。ただ、大筋は史実に基づいているとのことなので、加賀家伝蔵その人や当時の野付半島の様子を知るにはいいと思う。史実の根拠になる文献がどれだけ残されているかは知らないが、淡々と書いている分、大きくは外していないような気がする。
そういう意味では、野付半島や、アイヌ、北海道等に感心がある人にならば、オススメできると思う。

新規作成(07/4/30)

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