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振り返れば地平線
(佐々木譲、集英社文庫)


振り返れば地平線ネットをなんとなく検索していたら、北海道ツーリングをテーマにした小説があることを知った。「振り返れば地平線」という本で、古いが、開陽台が有名になるひとつのきっかけだったらしい。最初の刊行は、昭和57年とある。

内容は、友人2人の6日間のツーリングを描いており、その間、キャンプをしたり、雨にうたれたり、女性と出会ったり、マシン・トラブルが発生したり、ヤンキーと問題を起こしたりしながら、約束の地、開陽台に向かうというもの。

多分、筆者自身、北海道ツーリングの経験があるのだろうと思わせる程、内容はリアル。が、反面、そういうリアルな部分とフィクションの部分の重み付けがはっきりしておらず、ツーリング・レポートのような小説のような中途半端な印象を受けた。

というわけで、自分にとって最も印象に残ったのは、ストーリーではなく、当時を彷彿とさせる細々としたシーンだった。キャンプ場でのむ酒がニッカだったり、公衆電話を探す場面があったりする。中でも、喫茶店の場面が多いのが懐かしい。例えば、主人公の2人は、喫茶店に入り浸っていた仲間という設定になっている。
昭和57年は、自分が、中学生か高校生の頃。確かに、自分も、高校生の頃は、喫茶店で、仲間と、うだうだ過ごしていることが多かった。そんな中には、バイトで買ったオートバイで、北海道に行った奴もいた。当時の自分は、原付の免許は持っていたけど、ツーリングなんて全く興味がなく、開陽台という名前も知らなかった。が、奴らは、開陽台に行っていたのかもしれない。本書でも、開陽台では、たくさんのライダーがキャンプをしていたことになっている。

もう、20年以上前の話になるが、彼らは、今も、オートバイに乗っているのだろうか。

新規作成(07/4/15)

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