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2009年6月前半

6月14日(日)

■焼津旅行

今年も、この季節は、恒例の家族旅行。ということで、5月の最後の週末は、自分と嫁さんの家族の全員8人が集合。幸せなことですな。

今年は、静岡の焼津が目的地なのだが、焼津は、自分の親の実家から、そう遠くない。で、たまたま、土曜日の午前中に法事があるとのことで、まづは、そちらに出席。
早朝の新幹線に乗り、静岡駅で、トレン太くんのレンタカーを借りる。天気は曇り気味で、少し蒸し暑い。
今回行くのは、父方の実家で、子供の頃は、夏休み毎に毎年通っていたものだが、訪れるのは、もう、20年振り以上。で、今回、改めて行ってみると、こんなところに、よくも、人が棲みついたなというくらいの山の中だった。子供の頃は、田舎とはこういうところだと思い込んでいたのだろうけど、それにしても、凄い山奥。
そして、現地に到着して、親戚に挨拶をしていると、20年振り以上で会うのに、なんとなく面影が残っている人もいて、ちょっと、不思議な感じ。まぁ、自分も、そう言われたけどさ。
法事などというものに出るのは、一体何十年振りなんだろう。遠いということで、今まで、さぼっていたのだが、今回、改めて、出てみると、我が家は、曹洞宗ということを初めて知った。子供の頃は、訳も分からず退屈だったお経も、配られたお経を、坊さんに合わせて追いかけるのはそれ程退屈でもない。最初は、般若心経だったな。そして、改めて、仏教は宗教ではないということを実感するのであった。
その後、納骨で、近在のお寺へ行くと、お寺は、意外と新しく、山奥の割には、今だに、コミュニティが機能している様子。この辺りは、お茶を栽培している家が多いのだが、それで、それなりの収入があるということか。
あと、今回、お寺で、初めて、家系全体の位牌のようなものを見たのだが、そこに、「○○家先祖代々諸精霊」のような感じで、「精霊」という言葉が刻まれているのが印象的だった。精霊って、こういう使い方もするんだなぁ。

焼津の眺めさて、出席者で昼ご飯を食べた後は、焼津へ向かう。今回の宿は、今話題のかんぽの宿なのだが、現地に着く頃には、空が晴れてきた。そして、少し、蒸し暑くて、早くも夏の気配。
宿は、高台にあるので、眺めが素晴らしい。太平洋と焼津の街が一望で、部屋からも温泉からも、同様の景色が楽しめた。
そして、風呂の後は、お楽しみの宴会ということで、この日も、飲み過ぎるのでした〜

翌日は、近くにある久能山東照宮へ。途中の大崩れ海岸の道路は、相変わらず、険しい。ここは、道路が海上にはみ出していたりして、オートバイで走ると、なかなか、楽しいんだよね。
久能山までは、海岸の近くから階段を登って行くルートもあるけど、階段はきついということで、日本平まで行ってロープウェイで、久能山へ向かう。ロープウェイは意外に高いところを通っていて、ちょっと、怖かった。

久能山東照宮で、肝心の東照宮は、とにかく、派手だなぁという印象。改修が終わった後らしく、鮮やかではあるけど、成金趣味のゴテゴテとしたもので、嫁さんとも苦笑い。まぁ、地上の権力者の造ったものというところで、神聖感はない。
それでも、境内一帯は、鬱蒼とした森の気配が感じられる。緑が濃い季節というのもあるのだろうけど、東照宮の前には、寺があったとのことなので、元々、ここは、神社か何かがあった聖地だったのではないだろうか。
境内には、久能稲荷神社というこじんまりとした神社もあって、その近くには、小さな丸い石が立っていた。何の説明もないので、この石がどういうものかは分からないけど、もしかしたら、磐座かもしれないなと妄想。ここは、古代は、聖地として、こんな石が、ぽつねんとあるだけの空間ではなかったか。岡本太郎は、「沖縄文化論 」の中で、沖縄の御嶽を訪れて、こう書いている。

「日本の古代も神の場所はやはりここのように、清潔に、なんにもなかったのではないか。おそらくわれわれの祖先の信仰、その日常を支えていた感動、絶対感はこれと同質だった。でなければこんな、なんのひっかかりようもない御嶽が、このようにピンと肉体的に迫ってくるはずがない。...それにしても、今日の神社などと称するものはどうだろう。そのほとんどが、やりきれないほど不潔で、愚劣だ。いかつい鳥居、イラカがそびえ、コケオドカシ。安手に身構えた姿はどんなに神聖感から遠いか...」
「やがて形式主義がひろがる。ただの石ころから四角い切石の体裁に。神と人間の通いあう清冽な流れの中に、人間の匂いが、一種の夾雑物としてまじりはじめるのだ...」

東照宮の境内 東照宮の境内

久能山からは太平洋を一望できるけど、今日は曇り空で、海と空の境界は、今ひとつ、はっきりしない。ロープウェイの中から見えた意外と深い感じのする周りの山々にも、霧がかかっていた。
境内には、もう、アジサイが咲いていて、じめっとした空気と合わせて、梅雨の気配。

その後は、また来年ということで、別れて、うちの家族は、車を返して静岡駅で昼ご飯。駅ビルの寿司屋に入って、昼間から日本酒ですよ。生のシラスと桜えびがおいしかった〜

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