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2008年6月後半

6月24日(火)

■北海道旅行(2)

二日目の朝も、近所を散歩。相変わらずの曇りだけど、昨日と比べると、少し、暖かいようだ。湖では、釣りをしている人がいた。次回は、自分も、連泊して、釣りでもしたい。
ホテルに戻ると、朝ご飯。レストランの窓から新緑とチミケップ湖を眺めながら、ゆっくりと頂く。あー、なんと、贅沢な時間。チミケップ湖の湖面は、さざ波がキラキラと輝いて、ピアノの旋律が浮かんでくるよう。本当に美しい景色だと思う。

チミケップホテル チミケップ湖
チミケップホテルの朝ご飯 チミケップホテル

さて、名残惜しいが出発です。チェックアウトの際に、何故、こんなにポツンとホテルがあるのかと聞いてみると、この辺りは、基本的には建物は建てられないのだが、ここは、元々、漁協関係の建物があった所で、その跡に建てたので、この場所が可能だったとのこと。なるほど、納得。

今夜の宿は美瑛なので、国道39号線を行く予定。とりあえず、訓子府方面に向かう。で、ホテルからすぐのダートの上に、何やら、泥のかたまりのような物が落ちていた。もしかして、熊の糞?なんて話を嫁さんとするが、ここならば、十分、あり得る。

町営チミケップ湖キャンプ場途中、すぐ近くのキャンプ場に寄ってみる。
サイトはきれいに整備されていて、大型テントがひとつだけ張ってあるが、人はいない。釣りでもしているのだろうか。ひっそりとしている。
前回、ここに来たのは、このキャンプ場に泊まるのが目的だった。夕方に来たのだが、利用者は自分一人だけ。で、ちょっと、一人では怖いなと思い、逃げ出して、オンネトーのキャンプ場に移動したのだった。今もそうだけど、神秘的というか妖気というか、ただならぬ気配があるんだよな。
もう、当時の記憶は、あまり無い。が、湖岸の地蔵らしきものは憶えている。あと、きれいなトイレがあるけど、これは無かったのではないか。それでも、改めて見ると、ロケーションは素晴らしく、是非、一度は、キャンプをしたいところ。が、一人は、やっぱり、ちょっと、嫌だなぁ。

チミケップ湖から訓子府までは、想定外にダートが長かった。前回、来たときは、この道を使ったような気もするけど、全く、憶えていない。
訓子府の市街は、多分、初めて。きれいに整備されていて、建物も新しく、豊かな感じがする。この辺りは、ずっと、タマネギ畑が広がっているけど、いい収入になるのだろうか。でも、そういう季節なのか、あちこちで、真っ白な農薬を撒いている。ある程度は必要なのは分かるが、ちょっと、複雑な感じがしないでもない。

大雪湖国道242号線を経由して、国道39号線に入る。次第に、青空が覗いてきた。
途中の石北峠で休憩したのだが、売店の数が減っている気がした。売店がひとつだけしかなく、それも、プレハブ。変だなと思っていると、嫁さんが、周りが黒焦げになっているのに気がついた。帰ってから調べると、やはり、昨年の8月に火事があったとのこと。知らなかった。
大雪湖の辺りでは、すっかり晴れて、今度は、少し暑いくらい。
層雲峡はパスして旭川に向かっていると、高速道路の標識が出てきた。旭川と紋別を結ぶ道路で、こんなところ不要だよと思いつつも、無料区間を利用させてもらう。
旭川市街では、「みづの」で生姜ラーメンを食べて、美瑛に向かう。市内の気温は20度以上。空はすっかり晴れている。ラーメンで、汗をかいてしまった。気温差が激しい。

明日は曇りの予報なので、今日のうちに、美瑛の観光ポイントを回っておく。前回来たのは、3年前の晩秋で、美瑛の丘は土色ばかりだったけど、今回は、緑がまぶしい。やっぱり、青空だと、景色が映えるねぇ。
が、嫁さん的には不満もあるらしく、電線が邪魔なのと建物がかわいくないとのこと。自分は、はっきり意識したことはなかったけど、言われてみると確かにその通り。嫁さんがそう言うのは、以前行った北欧旅行に理由がある。その旅行の後半に、スウェーデン南部の田舎をレンタカーで走ったのだが、自分は、その景色を見て北海道にそっくりだと思った。というか、北海道開拓の際には、欧米の農業・酪農を大いに参考にしたと思うので、北海道がそっくりと言うべきか。ただ、違う点があって、それが、電線と建物。スウェーデンでは、電線が気になることはなかったし、何より、建物がとても洒落ていた。センスのいい家具で有名なことでも分かるが、北欧の人はインテリアや家の外観に、とても、気を使う。気候上、家の中で過ごす時間が長いからと聞いたことがあるが、カーテンも開けっ放しで、自慢の部屋の中を、わざと人に見せる程。そういう風土なので、家の外観も、とても、洒落ていて、景色の中に建物があった方が絵になるくらいだった。一方の北海道は、トタンの無愛想な建物が多くて、正直、写真を撮る時には、建物が入らない構図を探してしまう。まぁ、スウェーデンと開拓後の北海道では歴史が違うので、北海道も、時間がたてば、変わっていくのかもしれない。

美瑛 美瑛

今夜の宿「てふてふ」にチェックインしたのは5時頃。3年前も、ここに泊まったのだが、印象がとてもよかったので、再訪となった。
早速、風呂に入ってからは、2階のサロンで、ビールをぐびり。ここからは、美瑛らしい景色を眺めることができる。あー、最高です。
この宿は、全てが満足だけど、なんといっても、食事が素晴らしい。今回は、実は、これが目当てというのもあったのだが、今しかない白アスパラが出た。で、これが、とてもジューシーで、噛むと甘味がじわりとしみ出てくる絶品。ワインが進むのでした。

翌日の朝は、予報通りの曇り空。が、寒くはない。チェックアウトの際に、白アスパラが買えるところを聞いてみると、今年は、天候不順で、全然、ダメとのこと。グリーンアスパラも同様。暑くなったり冷え込んだりで、気温差が激しいらしい。ちなみに、宿では、白アスパラを、岩内から仕入れていると言っていた。

近所を散歩してから、車を出す。今日は、夕方の旭川空港発の便なので、ゆっくり、美瑛の丘を巡る。国道237号線の東側を回ったのだが、よくよく考えると、この辺りをじっくり見るのは初めて。国道の西側は、○○の丘みたいな有名スポットがあるのに比べて、こちらは地味ではあるけど、絵になる景色は多い。自分は、東側の方が好みな感じ。

美瑛 美瑛
富田ファームのラベンダー Blanc Rouge

一巡りした後は、富田ファームへ行くも、ラベンダーはまだ。宿のご主人が、天候のせいで、今年は、花もダメと言っていたが、その通り。温室の中のラベンダーでいいにする。
その後、昼ご飯は、宿で見た雑誌に出ていたBlanc Rougeという店で食べて、もう一回りしてから空港へ。

ガソリンを満タンにするために、空港を通り過ぎて、東神楽の街まで行くと、ちょうど、小学生の下校時間。交差点では、母親らしき人達が、黄色の旗を振って、子供達を誘導している。一方の子供達は、無邪気に、遊びながら歩いている。
こういうところで育った子は、あの秋葉原のような事件とは無関係なんだろうなと、ほのぼのと思うのであった。


6月21日(土)

■北海道旅行(1)

今時分の季節は、嫁さんと、よく、旅行に出掛けている。で、昨年は東北だったが、今年は、どこに行こうか。
北海道の6月は、雨も少なく、花もたくさん咲いていて、一番いい季節と聞いていたので、いつかはオートバイでと思っていた。が、一向に実現していないし、実現する予定もない。加えて、嫁さんが、道東へは行ったことがないとのこと。ならばということで、思い切って、一日休みを付けて、2泊3日で、北海道の道東となった。

が、天気予報はイマイチ。実際、当日の朝も、朝いちの便で到着した女満別空港は雨。気温も、一桁で寒い。
レンタカーの事務所まではバスで移動なのだが、バスの中のテレビで、東北で大きな地震があったことを報じていた。発生時間を考えると、東北に行っていたら、直接ではなかったろうけど、新幹線の中に閉じ込められるくらいはしていたかも...
今回は、ちゃんと、免許証を持ってきたぞということで、レンタカーの手続きは、無事、完了。さて、では、どこへ行こうか。この天気ならば、アウトドアよりインドアか。で、最初は、自分も行ったことのない網走監獄へ。

網走監獄雨のパラつく中、現地へ到着。土曜日の午前中のせいか、閑散としている。が、どうせ、網走監獄なんて、こてこての観光地かと思っていたけど、これが、意外と面白かった。
ここでは、広大な敷地の中に、実際に網走刑務所で使用されてきた建物が移築、復元されて、公開されている。で、まづ、施設内のあちこちには、囚人や看守等の人形が置いてあるのだが、これには、一々、ドキリとさせられて楽しい。一方、展示内容は、かなり真面目で、特に、行刑資料館という施設があるのだが、ここでは、北海道行刑史の負の側面にも触れていて、結構、アカデミック。おちゃらけた観光施設という感じではなかった。
ところで、入口近くにある庁舎の中で、嫁さんが熱心に何かを見ている。聞くと、昔の職員の辞令らしき紙が並べてあって、少しづつ出世していくのが面白いとのこと。変なものに気がつくなと思いながら、一緒に見ていると、どれも、きちんと保管されていたようで、とてもきれい。刑務所職員というお固い仕事柄もあったのだろうけど、昔の人は、こういうものを、大切に扱っていたんだなぁ。

次は、網走市街で、適当に見つけた「寿しの福尚」という店で、寿司を食べる。今年の冬に入った店は、店の前に観光バスが停まっていたのでパス。味も今日の店の方が美味しかった気がする。にぎりを食べたのだが、やっぱり、北海道は貝がうまいな。
それにしても、網走監獄も寒かったけど、市街も寒い。寿司屋のご主人も、この寒さは異常と言っていた。駐車場のおばちゃんにも、普段の行いが悪いんじゃないのぉみたいなことを言われてしまった。
さて、これから、どうしようか。今夜は、チミケップ湖に宿をとっている。この天気だと、遠景は真っ白だろうから、まづ、神の子池に行って、それから、屈斜路湖を経由してチミケップ湖に向かおう。

原生花園のクロユリどんよりしたオホーツク海を見ながら、国道244号線を走り、途中、原生花園へ寄ってみる。花が咲いているかもと思ったのだが、寒いので、そそくさと退散。でも、クロユリとエゾキスゲを見ることができた。特に、嫁さんが言うには、クロユリは珍しいらしく、喜んでました。

原生花園の後は、国道391号線へと道を変える。この道路の両側は、広い畑や牧場等の道東らしい景色が見られる筈だが、やっぱり、今日は、真っ白...

神の子池さて、神の子池に来るのは、95年以来。途中のダートがこんなに長かったかなと思いながら走っていると、駐車場に到着。車が何台か停まっている。
で、神の子池で、ちょっと、驚いたのが、その広いこと。有名な青い部分だけが、池かと思っていたら、もっと広くて、青いのは、その一部だった。すっかり、忘れてたよ。でも、この透明な青さは変わっていない気がする。相変わらず、神秘的。例えば、森の中を歩いていて、何も知らないでこの池に出会ったら、別の世界に来てしまったような気になるのではないかな。

硫黄山その後、一応、裏摩周の展望台も行ってみるが、予想通り、真っ白。
途中、牛と遊んだりしながら、国道391号線へ戻り、屈斜路湖へ向かう。が、自分が好きな野上峠からの眺めは、白く霞んでいてイマイチ。でも、屈斜路湖に近づくに連れて、雨はあがり、空も明るくなってきた。
途中、今度は、馬と遊んでから、硫黄山に寄って、そして、川湯温泉を経由し、屈斜路湖畔を走る。緑のトンネルを抜けるこの道路は、曇っていても、気持ちがいいね。

さて、時間は4時頃。チミケップ湖へは、美幌経由で向かおう。が、屈斜路湖を過ぎると、また、雨模様で、美幌峠も、またまた、真っ白。残念。
美幌の街で今夜の酒を手に入れてから、国道240号線に入る。何故か、美幌は初めてなのだが、意外に大きな街だった。

チミケップ湖が見えてきた。途中、国道から分かれてから、エゾシカを3頭見掛けたけど、初めての嫁さんは、結構、喜んでいた。で、結局、今夜の宿のチミケップホテルに到着したのは、5時半頃。
チミケップ湖には、97年のツーリングで来たことがある。その時、このホテルを見掛けて、なんで、こんな何もない山奥に、こんなにきれいなホテルがあるのだろうと不思議に思った。で、それ以来、一度、来たいと、ずっと思っていたのだ。
チェックイン後は、ウェルカムドリンクのサービスがあった。寒いので、火のついている暖炉の前で頂く。その後、食事前に、近所を少し散歩。ホテルは、湖に面している。相変わらずの曇り空で、寒いのが残念だが、チミケップ湖の雰囲気は変わっていない気がする。ここは、ほとんど、観光地化されていないので、とても、静か。湖沿いの道路も、ダートのまま。住居もないので、この時間は、車もほとんど通らない。静謐という言葉がぴったり。二人とも、なんとなく、言葉が少なくなる。
しばらく歩いていたが、雨が降ってきたので、ホテルに戻る。近くには遊歩道もあったけど、この天気では歩けなかったのが、またまた、残念。

チミケップホテル チミケップ湖
チミケップホテル チミケップホテル

部屋の窓の外には、きれいな緑の庭の先にチミケップ湖が広がっている。これは、まるで、北欧の景色だと、北欧好きの嫁さんが感心している。部屋からの眺めは、いくら見ても見飽きない。予約の時、最後の一室と言われていたので、多分、今日は満室なのだろう。といっても、全部で7室しかないらしい。これだけの静けさと透明感、そして、神秘的な雰囲気の中にあるホテルは、日本では、ここだけだと思う。世界でも、そうは無いのではないか。というか、あるなら、行くので、教えてくれい。

晩ご飯は、フレンチのフルコース。我が家は、酒がメインなので、ちょっと量が多過ぎたけど、おいしかったです。欲を言えば、もう少し、ワインの種類があればいいのにという感じかな。
あと、どうでもいいけど、10人くらいの団体が同宿していたのだが、あのレストランに、ジャージにスリッパで来るのは、勘弁してくれ。

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