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2008年6月前半

6月13日(金)

■Esquire 2008年 7月号

Esquire 秘境へEsquire 2008年 7月号」は、「秘境へ」というサブタイトルで、日本の秘境を特集。が、秘境といっても、人跡未踏の地という、そのままの意味ではなくて、「自然、歴史、風俗、叡智......。その土地ならではのヴァナキュラーな情報が保存され、かついまだ神秘性を有する地」を、この特集での秘境としている。今の日本に、人跡未踏の地なんて、あるわけがない。

冒頭、アレックス・カーの文章がいい。

「日本は秘境に恵まれた国だ。・・・何かをめがけていく旅ではなく、そこへ行く道中を味わうこと。それこそが、秘境への旅の醍醐味だ。秘境には何か見るべき文化財があるわけではない。むしろ人を驚かすような迫力を持ったものは少ないかもしれない。けれど苔むした石に、丁寧に手入れされた民家に、川のせせらぎに、じっと向き合って対峙しているうちに、ふと、心を捉えて離さない「何か」を見つけることだろう。あるいは、「こんにちは」と当たり前のように声をかけてくれる地元の人々の素直な挨拶に、それを見出すかもしれない。・・・」

まさしく、その通り。最近、ツーリングに行っても、真実は、こういう細部にこそあるんだなと思う。

本特集では、全体を通して、日本全国で、46ヵ所の秘境をピックアップしている。自分的に気になったのは、以下。

・ミシャグチの影を感じる諏訪。「精霊の王」の世界ですな
・オオサンショウウオが目撃できるらしい岐阜県和良
・多分、行ったことがない愛知県東栄町
・初めて知った余市のフゴッペ洞窟
・死ぬまでに一度は行ってみたいトカラ列島、南大東島、青ヶ島。リタイアしてからか

時々、なんとも、平凡で退屈な文章があるのが気になったけど、岡本太郎と東北、南方熊楠と熊野のような民俗的視点もあり、観点は幅広い。秘境にまつわる書籍や音楽の紹介もある。

自分の旅へのいいヒントになる特集です。


6月11日(水)

■宮本常一が歩いた日本 昭和37年〜39年

この前の日曜日は、銀座ニコンサロンへ、写真展「宮本常一が歩いた日本」を見に行ってきた。

タイトルにあるように、昭和37年から39年の写真が展示されていたのだが、ちょうど、この時期は下北半島への旅が多く、「私の日本地図 下北半島」にあるのと同じ写真が多いのには、ちょっと、因縁を感じてしまった。

ちなみに、「私の日本地図 下北半島」には、宮本常一の旅のスタイルが分かる興味深い文章がある。時期は違うが、昭和15年12月に、恐山を訪れた時の話。湖とあるのは、宇曽利山湖のこと。

「湖のほとりに出たときはもうかなりふけていた。硫黄のにおいがつよく、左手の方には白い湯気がもくもくとたちのぼっており、湖面は湖底から吹き出る空気が泡になってボロボロと音をたてている。湖のほとりに家があり、火が見える。近付いていくと犬が何匹もいて吠えはじめたのでおそれをなして菩提寺の方へあるきはじめた。そこにも板葺の家があって火の光がもれている。いってみると店屋で婆さんがひとりいる。とめてもらえまいかというと布団がないという。向うに硫黄採掘所があるからそこへいってみろとのこと。例の犬のほえている家である。おそるおそるやっていって、とめてもらえまいかというと食うものがないからだめだという。店でたべさせてもらって来るからとたのむと、あがれとのことである。荒くれた男が六、七人いろりのそばにいる。...」

この後、店で夕飯を食べさせてもらい、採掘所へ戻って囲炉裏の側で鉱山の話を聞いて、それから、みんなで菩提寺の前の温泉に行っている。
恐山までは、暗くなりかけた頃に大畑を出発し、雪の中を歩いたとあり、なんとも、おとぎ話のような話だ。

さて、他には、一目見て、どこかで見たことがある山だと思ったのが、利尻島の沓形の写真。沓形の街の向こうに写っている山は、沓形岬公園キャンプ場から見た利尻山と同じ。
あと、佐渡島の小木の写真も、ツーリングで行った際に見た今の街並と、どこか似ている気がした。

そして、地理的な興味とは別に、写真的に一番いいなと思ったのが、五島列島の宇久島の一枚。船を待っているお母さん達の行列を写したものなのだが、みんな、建物の日陰に入って待っているところが、生活のリアル感を捉えていて、よかった。
やっぱり、宮本常一は偉大ですな。


6月3日(火)

■草津温泉

この週末は、嫁さんと自分の両親、妹夫婦、自分達の合計8人で、家族旅行で草津温泉へ。毎年恒例で、昨年は御殿場だった。
今回は、半分に別れて、車二台で、草津のホテル集合の段取りになっている。

土曜日は、長野新幹線で軽井沢まで行き、そこからは、トレン太くんのレンタカー。が、この日は、生憎の天気で、軽井沢駅の温度表示板は8度。さむー

りんでんばーむまづは、昼ご飯ということで、ガイドブックで、適当に、見つけた「りんでんばーむ」へ。で、ここ、結構、当りでした。何より、店の雰囲気がいい。食事は、洋食全般という感じだけど、内装は南仏風。照明も凝っているし、窓から見える緑も新鮮で、目に優しい。夜も来てみたいなぁという感じでした。

その後は、道路の向かいの有名なパン屋の浅野屋に寄る。この店、六本木の東京ミッドタウンにも入っているけど、嫁さんが言うには、いつも行列らしい。

天気は、相変わらずの雨。今日は、どこに行っても真っ白で仕方無さそうなので、宿に向かうことにする。それでも、少し、早過ぎるので、国道146号線から、六合村経由でちょっと寄り道をしてから、草津へ。で、自分達がチェックインすると、直ぐに、もう一台の方も到着。

草津の西之の河原公園のツツジ時間は、まだ、3時過ぎで、時間があるので、傘をさして、草津の街を見物。行ったところでは、西之の河原公園のツツジが、満開一歩手前という感じで、よかったかな。それにしても、結構な人出でした。
そして、その日の夜は、いつもの通り、遅くまで、宴会。ちょっと、トラブルもあったけど、ホテル側の対応もまずまずで、まぁいいかというところ。しっかし、皆、よく食べて、よくのむ。

白根山の湯釜翌朝、自分は、完全な二日酔い。が、天気は一変して、青い空が広がっている。
その後、なんとか回復して、10時頃に宿を出て、近くの片岡鶴太郎美術館に行ってから、白根山へ。国道292号線沿いは、青空に新緑がまぶしい。今年のゴールデンウィークのツーリングでは、新緑はブナがよかったけど、この辺りは、ダケカンバと思われる木が、新鮮で鮮やか。オートバイも多い。でも、あの天気だと、昨日は大変だったろうな。
で、白根山では、湯釜を見学して、そこで、二台は解散。

自分達は、今日は、鬼押ハイウェイ経由で軽井沢に向かう。ここは有料道路だけど、今日みたいな天気ならば、お金を払う価値がある。青い空をバックに、緑のトンネルを走り抜けるのは気持ちがいい。あちこちで、薄い紫色の藤の花も咲いていた。あー、GSで走りたい。
料金所の辺りでは、カエルのようなセミのような鳴き声がした。エゾハルゼミかな。

白糸の滝最後は、白糸の滝に寄ってから、軽井沢駅へ。
白糸の滝は、典型的な観光地なので、今まで、行ったことはなかったけど、実物は、なかなかどうしてどうしてという感じ。一度は、見てもいいな。ちなみに、ここで、嫁さんが、鹿肉の肉まんを食べて、ちょっともらったけど、結構、うまかった。
あと、白糸の滝へは、白糸ハイランドウェイという、これまた有料道路を行かないといけないのだが、この道路も、緑のトンネルを走る感じで、好印象。有料道路なので、今回が初めてだけど、これならば、お金を払ってもいいと思うのだった。

車を返却してからは、駅の近くの蕎遊子という蕎麦屋で、遅めの昼ご飯を食べて、新幹線へ。
いい週末でした。

ところで、六合村では、野反湖のパンフレットをもらってきた。野反湖のキャンプ場は、ロケーションを考えると、条件さえ合えば、星が奇麗な筈で、以前から行きたいと思っていたところ。が、標高が高く、かなり、寒そうなので、今年こそは、真夏に行ってみたい。

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