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2006年9月後半

9月28日(木)

アウトライダー最新号■アウトライダー Vol.20

ちょっと遅くなったが、アウトライダーの最新号を買った。やっぱり、隔月の発行だと、気がつくのが遅くなる。

いきなり、話は変わるが、本屋で、「身体知 - 身体が教えてくれること」(バジリコ)という本も見かけた。帯に、「危険や気配を察したり、場の空気を読んだり、身体に向き合うことでもたらされる、そんな「知性」を鍛えよう。」とあり、直感的に、これって、オートバイと関係あるなと感じた。

今号のアウトライダーにも、似たようなことが記述がある。

「アンチェイン デイズ 安住の地」には、「その風景の一部に加わりながら一緒に暮れてしまいたいと無性に思ったのである。」
「日々のオートバイ」では、「何かバカみたいだが、行ってみるものだと思った。その土地に立って初めて知るのが新鮮でとても嬉しい。」
最後に、「ゆく夏、それぞれに。」には、「.....身体性みたいなものが欠如してきてるんだな」と、そのまんまの言葉がある。

思うに、身体とは、オートバイの経験の本質なんだと思う。リアルというかリアリティというか、何かに近づいた、触れることができたという感覚。それは、錯覚かもしれないが、決して、読んだり、聞いたりしただけは得られない、五感全てが必要な経験のこと。
以前の雑記に、sensitivityというキーワードを挙げたが、似たようなことを言っているのだと思う。オートバイは、そのようなリアリティを感じることができるメディアなのだ。

それにしても、こういう経験が、そこはかとなく書かれているアウトライダーという雑誌は、やっぱり、ほんもののライダーが作っているんだなと思う。

またまた話は変わるが、Google Mapsの地図データがアップデートされていて、日本の地図でも、ハイブリッド表示が可能になった。航空写真と重ねられた道路地図は、単なる道路地図に見慣れた目には、新たな発見があると思います。
こんな感じ(今年の北海道のツーリング・ルート)で、見ることができます。


9月25日(月)

■城南島海浜公園

日曜日の東京は、天気予報が外れて、青空のいい天気。こんな天気ならば、早朝から走りに行きたかったが、もう、後の祭り。口惜しいので、近所を、ちょこっと周ってきた。

最初に行ったのが、城南島海浜公園。ここは、東京湾奥の埋立地にある公園で、住所的には、大田区になるようだ。羽田空港がすぐ近くなので、飛行機を間近に見ることができる。ただ、この日は、着陸機は、海側から入ってくる滑走路を使っているので、遠くに見えるだけ。離陸する飛行機が公園の上を飛んでいるが、迫力はいまひとつ。本当は、陸側から着陸する飛行機が、一番、迫力があるんだけど。

城南島海浜公園からの飛行機 城南島海浜公園からの飛行機
離陸直後の飛行機 頭上の飛行機。何処行きなんだろう

公園には、レジャーシートを敷いて弁当を食べている家族連れがたくさんいた。直射日光の下は暑いけど、のんびりしたムードで、日陰でビールでものみたい感じ。実際、小さな店が出ていて、生ビールを売っていた...

城南島海浜公園キャンプ場ところで、ここには、キャンプ場があるのです。こんな所に泊まる人がいるのかと思ったら、オートキャンプの区画は車で一杯。帰りに、管理棟を覗いたら、予約状況を書いた掲示板のようなものがあって、週末の予約はしばらく一杯らしい。なるほどねぇ。まぁ、でも、割り切って、友達とワイワイやるバーベキューの延長だと思えばいいのかな。でも、朝は、飛行機の轟音で寝てられないだろうなぁ。

その後は、お台場、レインボーブリッジを経由して、駐車場に戻った。ここ城南島からお台場までは、海底トンネルでつながっているのだ。

オートバイを停めると、夕方の買出しまで少し時間があったので、ぶらぶらと、恵比寿ガーデンプレイスへ。
ガーデンプレイスでは、ボサノバのイベントで、生演奏をやっていた。日陰は涼しく気持ちがよくて、眺めるような聞くような感じで、ぼんやりとしていた。

平和な日曜日でした。

恵比寿ガーデンプレイスのボサノバ・イベント


9月24日(日)

■XR BAJAの思い出

昨日は、ずっと置き放しにしてあったXR BAJAを引き取ってもらうために、実家に戻った。気に入ったオートバイだったので、GSを買った後も、なんとなく持ち続けていたのだが、もう、2〜3年間動かしていない状態だったので、思い切って、「バイク王」に買い取りをお願いした。といっても、わずか\2万円の値段しかつかなかったけど。

バイク王を選んだ理由は、テレビ・コマーシャルもやっているので、なんとなく頭に残っていたというだけ。が、来てもらった担当者は愛想もよくて、買取のプロセスもしっかりしていた。家に来てからオートバイを積んで帰るまで、1時間ちょっとくらいだったかな。値付けは本部かどこかでやっているようで、担当者は、オートバイをチェックして、その情報を電話で連絡すると、しばらくして、買取の値段を知らせてくるという段取りらしい。その連絡が来るまで、少し話をしたのだが、最近の取引は、スクーターが中心で、その他は、国内ではあまり需要がないので、海外に行くものも多いとのこと。

九州キャンプツーリング 福江島オートバイが積まれて、持って行かれる時は、ちょっと、感慨深かった。右の写真は、福江島でのものだが、このオートバイでは、北海道から四国、九州まで行った。
九州では、天草から五島列島、四国では、工事があったので、全線ではなかったけど、剣山スーパー林道も走った。北海道では、礼文島に渡ったのが、このオートバイだった。パンケニコロベツ林道も走ったなぁ。佐渡島も。そう考えると、なんか、寂しいけど、仕方ないね。
いい思い出を、ありがとう。


9月21日(木)

■最近のオートバイ販売傾向

前回の雑記で、「輸入車メーカー毎の出荷台数はオープンになっていないよう」と書いたが、その後、ハーレーとBMWに関して調べてみると、数字を見つけた。

ハーレーに関しては、ハーレーダビッドソン・ジャパンのホームページのプレスリリースにあった。

「2005年実績は、新規登録台数が12,395台で、対前年比4.2%増加し、21年連続の増販となった。この結果、751cc以上の大型二輪市場に占めるシェアは、31.2%と初めて30%を越えた(HD製品は最小排気量883cc)。また401cc以上の市場でも24.1%を占めている。」

「401cc以上の市場でも24.1%を占めている」から逆算すると、401cc以上の市場は、約51,430台になる。前回掲載した日本自動車工業会の251cc以上の販売・出荷台数(2005年)は、47,186台。ここで、
<251cc以上> ≒ <400cc> + <401cc以上>
と考えると、
47,186 ≒ <400cc> + 51,430
となり、全然、おかしい。ムムム。

よくよく調べると、日本自動車工業会は、「国内二輪車メーカー4社を含む自動車メーカー14社から構成される業界団体」とあるので、上の数字と合わせて、どうも、統計数値には、ハーレーやBMW等の輸入車は含まれていないようだ。

一方のBMWの方は、本社のアニュアル・レポートに数字があり、2005年で、2,401台。ちなみに、2000年が、2801台とあるので、減っているんだ。
一方のハーレーは、こちらの調査レポートによると、2000年は、9,467台とあるので、増えている。なるほどねぇ。

さて、そもそも、輸入車も含めた販売台数はないものかと、改めて調べてみた。ハーレー社のプレスリリースにある「登録台数」に関係したキーワードで調べると、ありました。全国軽自動車協会連合会という団体が、軽二輪車・小型二輪車の新車販売台数の年別推移を公開している。こちらの団体は、役所への登録業務に関連しているようなので、実際に販売されたオートバイの台数の観点では、日本自動車工業会のデータと比べて、こちらの方が、より実態を反映していそうだ。最初から、こちらを見ればよかった。日経の記事は、適当だよなぁ。

軽二輪
(126〜250cc)
小型二輪
(251cc〜)
00年 75,887 83,963
01年 85,598 85,612
02年 95,294 82,961
03年 90,814 75,598
04年 97,455 72,852
05年 102,038 76,841

なーんと、00年→05年で、小型二輪(251cc〜)の新車販台数は減ってるじゃん(-約8%)。それに比べると、軽二輪(126〜250cc)はかなり増えている(+約34%)。

ここまで来ると、全体感が見えてきたような気がする。「年」「年度」「販売」「出荷」「登録」等の言葉の定義が合っていないので、正確な比較対照はできないが、ここ5年程の傾向くらいは言えると思う。まとめてみよう。

・125ccを越えるオートバイの販売数は増加している
・増加の主な原因は、排気量250ccクラスのオートバイで、ビッグスクーターの販売が大きい(*)
・250ccを越えるオートバイの販売台数は、若干、減少傾向となっている
・ただし、ハーレーだけは販売数が増加しており、一人勝ちの状態

(*)ビッグスクーターの記述に関しては、数値的な根拠なし。筆者の感覚

次は、ユーザー、中高年層の観点から見てみる。
中高年がオートバイに乗るようになった理由は、一般的に、以下のように言われている。

・子供の手離れによる余暇時間の拡大、経済的な余裕
・昔の憧れの実現
・免許制度や二人乗りの規制緩和 等

一方で、「二輪車に乗らない理由」というアンケート結果がある。この中の「経済的理由」「結婚を機に/子供ができた」「周囲の反対」といった辺りの要因がオートバイに乗らない理由になっていた人達が、上記の理由により、これらの要因をクリアして乗るようになる。で、このような人達が選ぶオートバイが、ビッグスクーターもしくは、ハーレーということ。

と、ここまで書いて思った。この現象って、格差社会の観点から見た方が分かり易いのではないか。
最初、記事を読んだ時は、オートバイが大人の趣味になってきているなんて、日本も、ヨーロッパのように社会が成熟してきたのかなと考えた。
が、そうでなくて、金銭に余裕のある層が増えて(一方で、余裕の無い層も増えて)、そういう人達が、子供の手離れや昔の憧れ、免許の取り易さからハーレーを購入する。所詮は、1万台ちょっとの販売台数ではあるが、何かと目立つので注目される。そうすると、ハーレーに限らず、大型オートバイに乗る中高年層の数が増えているように見えてくる。

こちらの方がしっくりくる気がするなぁ。二輪車に乗らない理由の一番は、経済的理由だもんなぁ。ということは、この現象は、ハーレーダビッドソン・ジャパンの富裕層向けマーケティングの成功がもたらした幻ということか。

うーん、なんだか、身も蓋もない話になってしまった...


9月18日(月)

■日経夕刊記事「中高年ライダーこだわり全開」

先週金曜日の日経の夕刊に「中高年ライダーこだわり全開」という記事が出ていた。タイトルの通り、子育てや仕事を終えた中高年層が、第二の人生の趣味にと、オートバイに乗っているという内容だ。
ハーレー専門の巨大な店舗がオープンしたとか、ペーパードライバー向けの講習会が好評だとか、高級旅館に宿泊して免許を取る教習コース(普通二輪で約47万円!)が提供されているといった点がその傍証とされている。

日経記事 06/09/15 内容は、昨今、よく言われていることなので、そうだろうねと思っていたのだが、そこに掲載されていたグラフが気になった。(右図)
二輪車の販売台数の推移なのだが、排気量の区分けが50cc未満と以上になっている。これ、オートバイに乗っている人ならば、直感的に、おかしいと思う筈。50cc以上という分け方は、大雑把すぎる。125ccとリッターオーバーでは、全然、性格が違う。

50cc以上の詳細はどうなっているのだろうと思い、日本自動車工業会のデータベースに当たってみると、00年から05年の販売・出荷台数は以下のようになっていた。

原付第二種
(51〜125cc)
軽二輪
(126〜250cc)
小型二輪車
(251cc〜)
合計
00年 102,116 72,886 46,416 221,418
01年 78,263 79,156 48,279 205,698
02年 94,468 94,414 46,873 235,755
03年 89,906 87,881 42,724 220,511
04年 62,780 97,135 39,718 199,633
05年 88,747 99,658 47,186 235,591

51cc以上の二輪車の販売・出荷台数これを、グラフ化すると、右図になる。
記事の方では、51cc以上の販売台数が、00年の22万台から05年の23万台に増加していることを、中高年層による中・大型バイクの購入→販売台数回復の根拠としているように見える。が、50cc以上の内訳を見ると、00年→05年で、

51〜125cc:-13,369台
126〜250cc:+26,772台
251cc〜:+770台

となっている。
つまり、51cc以上で、確かに1万台以上増えているが、126〜250ccの増加が中心で、251cc〜の増分は、ほとんどない。一般的に、「中・大型バイク」という言葉でイメージする排気量は、400cc以上と言っていいと思うから、この数字だけを見ていると、中・大型バイクの販売が回復しているという感じはない。どちらかというと、中高年層により中・大型バイクの販売が回復しているというよりは、若者が250ccのビッグスクーターに乗るので、中型バイクの販売が回復しているという方が、しっくりくる数字だ。

うーん、事実はどこにあるのだろう。自分としては、ハーレーやBMWのような大型バイクに乗る中高年層が増えたという実感はある。それがデータとして、何故、裏付けられないのか。
考えられるシナリオはふたつ。

ひとつ目は、日本自動車工業会の数値には、輸入車の数字が入っていないというもの。この場合、ハーレーやBMWのような輸入車の販売台数の増加は大きいが、国産の大型バイクは、それ程、増えていないということになりそう。輸入車メーカー毎の出荷台数はオープンになっていないようなので、定量的には分からないが、感覚的に、輸入車の増加が大きいのは間違いないでしょう。

ふたつ目は、大型バイク全体の販売台数は、それ程増えていないが、販売が、ハーレーやBMWのような輸入車に集中しているというもの。

日本自動車工業会のホームページには、問い合わせ先のメールアドレスがないので(笑)、これ以上探ろうとは思わないが、どちらのシナリオにしろ、国産ではなく、輸入車の販売だけが好調のように思える。

結局、この現象は、中・大型バイクの販売全体が大幅に増えているわけではなく、中高年層が、(国産ではなく)ハーレーやBMWのような輸入車を集中的に買っている、という辺りが事実のように思えるが、どうでしょうか。

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